川村カオリさん、乳がん闘病の経緯…「もう1度ステージに」
歌手の川村カオリさんは、2009年7月、38歳のときに乳がんでこの世を去りました。
川村カオリさんと言えば、『ZOO』(1988)、『翼をください』(1991)などのヒット曲で知られる女性ロック歌手。
日本人とロシア人との“ハーフ”としてそのルックスも話題を呼び、歌手活動にとどまらず、女優・モデルなどタレントとしても活躍しました。
今回は、川村カオリさんの乳がん闘病の経緯について紹介します。
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目次
乳がん闘病した川村カオリさんのプロフィール
●生年月日:1971年1月23日
●出身地:モスクワ
●血液型:ハーフ
乳がん闘病した川村カオリさんの経歴
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川村カオリさんは、ロシアのモスクワ(当時、ソビエト連邦)で日本人の父親とロシア人の母親とのハーフとして生まれ、11歳のときに日本に移住します。
高校時代は、都内のライブハウスなどに出入りするようになり、そこで音楽関係者と出会い、デビューのきっかけを作ります。
1988年11月、17歳のときに「川村かおり」として、あの辻仁成さんプロデュースによるシングル・アルバム『ZOO』で歌手デビューを果たしました。
ちなみに、この『ZOO』は、辻仁成さん自身が参加するロックバンド・ECHOESや、女優の菅野美穂さん(ドラマで演じた「蓮井朱夏」名義)もカバーした名曲として知られています。
その後も、『神様が降りてくる夜』(1990)、『翼をください』(1991)などがヒットし人気を獲得すると、歌手活動にとどまらず、ラジオパーソナリティやモデルなどタレントとしても活動。
1991年には、当時の海部俊樹首相に、当時のソ連の書記長・ゴルバチョフ氏との晩餐会などにも招待され面会するなど、大きな話題にもなりました。
そして、1993年からは芸能活動を休止し、ニューヨーク等で過ごしていましたが、1995年に音楽活動を再開。
女性ロック歌手としてバンドを率いて音楽活動を続けるかたわら、女優・モデルなどのタレント活動も積極的に行っていきました。
1999年に結婚、2001年には長女も出産しました。
川村カオリさんの乳がん闘病の経緯
川村カオリさんは、2004年、33歳のときに乳がんの診断を受けます。
後に、川村カオリさんはメディアのインタビューで、乳がんが発覚したときのことを以下のように振り返っていました。
「何気なく胸を触っていたら、一週間前には無かった感触があった。母も乳がんで亡くしていたのに、なぜか自分は絶対に乳がんにならない自信があったので『えっ私が!?』と頭がグルグル回った」
「生きるということ(についての考え方)が漠然と変わった。いつ死んでも悔いのない人生を送ろうと思うようになった。生きることにまじめになった」
そう、実は、川村カオリさんは、1998年に最愛のお母さんを同じ乳がんで亡くしていたのです。
川村カオリさんは、左乳房の切除手術と抗がん剤による治療を受けました。
そして、翌年2005年に仕事に復帰すると、積極的に芸能活動を行うかたわらで、乳がん啓発運動「ピンクリボン運動」のイベントに参加するなど、闘病経験を活かした活動も行うようになりました。
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しかし、そんな川村カオリさんを、さらに乳がんが襲います。
川村カオリさんが37歳の誕生日を迎えた2008年1月、乳がんの再発・転移が発覚したのです。
リンパ節・骨・肺への転移が見つかり、川村さんがは再び抗がん剤の点滴治療を開始。
2009年1月には、抗がん剤治療を週に1度受けていることを明かしていましたが、副作用で思うように体が動かない状態が多かったといいます。
川村カオリさん、乳がん再発も“ステージに立ちたい”
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乳がんの再発・転移により、抗がん剤治療を行っていた川村カオリさん。
2009年5月5日には、東京渋谷C.C. Lemonホールで活動20周年を記念したワンマンライブが予定されていましたが、当然ながらその開催は危ぶまれていました。
しかし、デビュー当時からの想いが詰まったホールでどうしてももう一度ステージに立ちたいという川村カオリさん自身の強い希望から、ステージは決行されたのです。
開催の直前で川村さんの体調が悪化したため、公演中は椅子に座ったままでのパフォーマンスでしたが、3時間にも渡るフルステージをやり遂げました。
アンコールで披露されたデビュー曲の『ZOO』では、川村さんがギターを抱えながら、立ってパフォーマンスも行い、川村さんの想いやプロのアーティストとしての魂をファンに伝えてくれました。
そして、このステージが、川村カオリさん生前最後のステージとなったのです。
2009年7月には、さらに新たな乳がんの転移が確認され入院。
川村カオリさんは、治療に専念していましたが、2009年7月29日、38歳という若さでこの世を去りました。
川村カオリさんだけじゃない!乳がん闘病した芸能人まとめ
川村カオリさんが闘病した乳がんは、“11人に1人は乳がんになる”とも言われるほど、身近な病気です。
また、がん研究の権威・国立がん研究センターの最新データでも、30代女性で最も発症しやすい癌(がん)=「乳がん」とされ、若い女性たちにとっても大きな関心事となっています。
これまで、川村カオリさん以外にも、乳がん闘病の経験がある芸能人・有名人の方が多くいらっしゃいます。
乳がん闘病の経験がある芸能人・有名人たち
▶内海桂子
▶鈴木美穂(元日本テレビキャスター/NPO法人マギーズ東京代表理事)
▶平松愛理
▶太田裕美
参考:乳がんにかかる治療費は?
(画像:がん治療費.com)
乳がんの治療方法の1つである温存治療でかかる治療費は、1年目で約53万円とされています。
「治療費の自己負担額が53万円程度なら、貯蓄でもまかなえなくはないかな?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、この53万円という金額は、あくまで1年目にかかる一般的な治療費。
その後の通院や検診でもお金はかかりますし、抗がん剤治療による脱毛対策としてオーダーメイドのウィッグを購入したり、闘病中は食事にも気を使うことで、治療費以外のお金もたくさんかかるのです。
また、今回ご紹介した川村カオリさんのように、数年間にもわたって治療を続ければ、治療費だけでも100万円以上のお金がかかることが想定されます。
さらに、治療に専念すれば、仕事ができないことによる収入減も想定されます。
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