歌手・本田美奈子さん、急性骨髄性白血病の闘病経緯

歌手の本田美奈子さんは、2005年11月6日、急性骨髄性白血病によりこの世を去りました。

本田美奈子さんと言えば、80年代にアイドル歌手として活躍すると、その歌唱力が高い評価を受け90年代以降はミュージカル女優としても活躍。

38才という若さでこの世を去ってから15年目を迎える現在でも、たびたびメディアで特集が組まれるなど伝説的なアーティストとして愛され続ける本田美奈子さん。

今回は、本田美奈子さんの急性骨髄性白血病の経緯について紹介します。

スポンサードリンク



急性骨髄性白血病闘病した本田美奈子さんのプロフィール


「本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付)」をAmazonで購入する

●生年月日:1967年7月31日
●出身地:東京都葛飾区
●学歴:堀越高等学校 卒業
●趣味:野菜作り・ガーデニング
●好きな食べ物:ふぐ・あんきも・野菜

急性骨髄性白血病闘病した本田美奈子さんの経歴


「GOLDEN DAYS」をPrimeMusicで視聴する

本田美奈子さんは、高校在学中に芸能事務所のスカウトで芸能界入りすると、1985年、『殺意のバカンス』でアイドル歌手としてデビューを果たします。

ちなみに本田さんと同期デビューしたアイドルには、森川美穂さん・中山美穂さん・南野陽子さん・森口博子さん・斉藤由貴さん・おニャン子クラブなど華々しい面々。本田さんは、デビューの年から、多くの新人賞を受賞し、日本武道館でのコンサートも成功させました。

1986年には、秋元康さん作詞で、本田さん自身の最大のヒット曲にもなる『1986年のマリリン』をリリースし、楽曲のセクシーなダンスや衣装の“ヘソ出しルック”が話題となりました。

その後、1988年には、”MINAKO with WILD CATS”という女性ロックバンドにも挑戦するなど、高い評価を受けていた歌唱力を活かし様々な音楽ジャンルにも踏み出していくこととなります。

 


「本田美奈子メモリアル 2020年 カレンダー 壁掛け CL-277 」をAmazonで購入する

そして、1990年、ミュージカル『ミス・サイゴン』のオーディションに合格しヒロイン役を勝ち取ると、その後『屋根の上のバイオリン弾き』や『レ・ミゼラブル』などの作品にも出演するなど本格的にミュージカル女優へと転身。

2000年代には、歌手やミュージカル女優として培ってきた歌唱力や表現力を活かし、クラシック楽曲にも挑戦するなどアーティストとしての幅を広げていきました。この時期にリリースした『アメイジング・グレイス』は、本田さんを語り継ぐ代表曲にもなっています。

本田美奈子さんの急性骨髄性白血病闘病の経緯


「アメイジング・グレイス(Eternal Harmony version)」をPrimeMusicで視聴する

本田美奈子さんは、2004年の年末頃から体調不良となり、クリスマスコンサートやテレビ収録にも参加していましたが、翌年2005年1月、急性骨髄性白血病の診断を受け、緊急入院することとなります。

本田美奈子さんが発症した白血病は、急性骨髄性白血病という種類の中でも極めて稀(まれ)な予後不良の治療抵抗性の白血病であったとされ、その治療方法として骨髄移植が検討されました。

しかし、骨髄バンクでドナーが見つかるまでの猶予がなかった状況から、2005年5月、臍帯血(さいたいけつ)移植を受けることとなりました。

7月には一時退院が認められたものの、9月には再発していることが判明し再入院。

抗がん剤による治療などを受けていましたが、肺への合併症により容態が急変し、2005年11月6日、38才という若さでこの世を去りました。


「天に響く歌―歌姫・本田美奈子.の人生」をAmazonで購入する

本田美奈子さんが闘病した「急性骨髄性白血病闘病」とは?

本田美奈子さんが闘病した「急性骨髄性白血病」とはどのような病気なのでしょうか?

知識を深めておきましょう。

「急性骨髄性白血病」とは?

以下は、がん研究の権威・がん国立がん研究センターホームページからの引用です。

1.急性骨髄性白血病とは?
血液中には赤血球、白血球、血小板などの血液細胞があり、骨の内部にある骨髄(こつずい)で血液細胞のもととなる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)から増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)してつくられます。
造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者からは赤血球、血小板、白血球の一種である顆粒球(かりゅうきゅう)や単球に分化し、後者からはBリンパ球、Tリンパ球、NK細胞などのリンパ球に分化します(図1)。

急性骨髄性白血病(AML:Acute Myeloid Leukemia)は、このような血液をつくる過程の未熟な血液細胞である骨髄芽球に何らかの遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。

(図1)

 

2.急性骨髄性白血病の症状は?
急性骨髄性白血病は、病状の進行が速いため、急に症状が出現する場合が多く、早期の診断と速やかな治療の開始が重要です。
症状が起こる原因は大きく2つに分類され、骨髄で白血病細胞が増加することによって、造血機能が低下し、正常な血液細胞がつくれないために起こる症状と、白血病細胞が臓器に浸潤(しんじゅん)することで起こる症状があります。

3.急性骨髄性白血病の原因は?
染色体や遺伝子の異常が原因の急性前骨髄球性白血病や、過去に化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療を受けた後に発症する二次性白血病以外は、明らかな原因は不明です。
放射線や化学物質などが要因になるといわれていますが、まだ十分に解明されていません。発症頻度は10万人に2~3人で、発症率は年齢が高くなるにつれて増加します。

引用:国立がん研究センター がん情報サービス 急性骨髄性白血病 基礎知識

白血病闘病した芸能人・有名人たち

本田美奈子さんが闘病した急性骨髄性白血病をはじめ、白血病は「血液のがん」とも呼ばれています。

白血病は、本田美奈子さんだけでなく、これまでに多くの芸能人・有名人が闘病している病気です。

以下は、白血病闘病した芸能人・有名人の方たちです。

 

▶夏目雅子

池江璃花子(競泳女子日本代表)

岡村孝子

吉井怜

大豊泰昭(元プロ野球選手)

大塚範一(アナウンサー)

渡辺謙 ※渡辺謙さんは、「胃がん」も経験。

早川史哉(Jリーガー/アルビレックス新潟)

友寄蓮

ノブ・ハヤシ(格闘家)

▶渥美拓馬(YouTuber)

▶三瓶昭雄(農家/「鉄腕DASH」)

カルロス・カラスコ(メジャーリーガー)

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

がんへの経済的な備えは十分でしょうか?

がん保険は、がん治療の進歩とともに少しずつ変化していることをご存知でしょうか?

がん保険は、がんになってからでは加入することができません。

少しでも不安だと感じた方は、ぜひこのタイミングあなたにピッタリながん保険を、フィナンシャルプランナーに無料で相談してみませんか?

 

\がんへの備えが不安な方へ/

※満足度95%!話題の保険相談サービス