立川談志さん、癌(がん)闘病の経緯


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落語家の立川談志さんは、2011年11月、75歳のときに咽頭がんによってこの世を去りました。

立川談志さんと言えば、人気番組『笑点』の初代司会を務め、その後、政治家にも転身するなどの活躍をされた落語界のレジェンドです。

一方、真打制度をめぐって落語協会を脱退し『落語立川流』を設立したり、メディアに登場しては“毒舌”や“破天荒”ぶりを発揮。

今回は、そんな立川談志さんの癌(がん)闘病の経緯について紹介します。

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癌(がん)闘病した立川談志さんのプロフィール


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●生年月日:1936年1月2日
●出身地:東京都

癌(がん)闘病した立川談志さんの経歴


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立川談志さんは、落語家を志し、1952年、五代目柳家小さんに入門。
1963年に、5代目立川談志を襲名して、真打ちへと昇進しました。
1966年に放送が開始した『笑点』では、1969年まで初代司会者を務めることとなりました。

立川談志さんのその魅力は、それまで下火となっていた古典落語を現代的価値観・感性で表現するスタイル。
その独自スタイルで多くの人気を獲得し、落語会では唯一無二のポジションを確立すると、1969年に衆院選東京区に出馬。このときは落選してしまいますが、1971年に出馬した参院選全国区で当選し、1977年まで務めた。

その後、1983年には真打制度をめぐり落語協会を脱退すると『落語立川流』を設立。
立川談志さん自身が家元となり、若手落語家の育成にも力を入れました。

新進気鋭の落語家としての活躍、また、その破天荒ぶりなスタイルは、北野武・爆笑問題の太田光・落語家の神田白山をはじめ多くの後進の芸人・芸能人に影響を与えてきました。


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立川談志さん、癌(がん)闘病の経緯―(1)食道がん


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立川談志さんは、1997年、61歳のときに食道がんを患い、手術により摘出しました。

このとき、立川談志さんは記者会見でテレビカメラの前でタバコを吸い話題となりました。

というのも喫煙は食道がんのリスクを高めるとされており、医師からもタバコはやめるよう言われていたからです。

いかにも立川談志さんらしい一癖あるパフォーマンスですが、その後は毎月定期健診に通うなど健康には気をつけていたようです。

しかし、以後、立川談志さんは、晩年まで癌(がん)と闘うこととなります。

立川談志さん、癌(がん)闘病の経緯―(2)咽頭がん


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立川談志さんは、食道がんの手術から10年後の2008年、71歳のときに声門がんが発覚します。

 

声が出にくくなったり、声がかすれてしまい、発声が困難になったことをきっかけに検査を受け、声門がんとの診断を受けました。

声門がんは咽頭がんの一種で、声帯にできた癌(がん)のことを指します。

立川談志さんは、28回もの放射線治療と化学療法により治療を行い、これを克服したと報じられていました。

 

しかし、2009年11月、癌は再発してしまいます。

医師からは摘出手術を勧められますが、咽頭がんの手術では声帯を失うこととなるため、当初、立川談志さんはこれを拒否します。

立川談志さんは、高座に上がり続けることを選択したのです。

 

それでも、2011年3月、声門がんの進行により呼吸困難症状が発生してしまったことを機に、気管切開手術による治療を受けることとなり、この際、一命は取り留めたものの、手術により声を失ったとされています。

そして、この手術の2週間ほど前に行われた「立川談志一門会」が、立川談志さんにとって生涯最後の高座となってしまいました。

2011年9月、自宅療養中に容態が悪化し入院。11月21日にこの世を去りました。

立川談志さんが闘病した食道がん・咽頭がんとは?


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立川談志さんは、61歳のときに食道がん、71歳のときに咽頭がんが発症しました。

それでは、立川談志さんが闘病した「食道がん」「咽頭がん」とはどのような病気なのでしょうか?

まずは「食道がん」から確認していきましょう。

以下は、がん研究の権威・国立がん研究センターがん情報サービスからの引用です。

(1)立川談志さんが闘病した食道がんとは?

食道がんとは?

食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面にある上皮から発生します。

食道の内面をおおっている粘膜から発生したがんは、大きくなると粘膜下層に広がり、さらにその下の筋層に入り込みます。もっと大きくなると、食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます。

食道の周囲には、気管・気管支や肺、大動脈、心臓など重要な臓器が近接しているので、がんが大きくなるとこれらの臓器に広がります。

また、食道の壁の中と周囲には、リンパ管や血管がたくさんあります。

そのため、がん細胞がリンパ液や血液の流れに入り込んで食道を離れ、食道とは別のところに流れ着いてそこで増え始め転移します。

リンパの流れに乗ったがん細胞が、リンパ節にたどり着いてかたまりを作ったり、食道の周りのリンパ節だけではなく腹部や首のリンパ節にも転移することがあります。

そして、血液の流れに入り込んだがん細胞は、肝臓、肺、骨などにも転移していくリスクもあるのです。

 

食道がんにかかる率が高いのは?

一生涯の間に、食道がんになるリスクは、男性で2%、女性で0.4%。

死亡リスクは、男女ともにその半分で、男性は1%、女性0.2は%です。

食道がんになる確率、死亡率ともに男性のほうが高く、女性の5倍以上となっています。

また、男女ともに、40歳代後半以降に増加し始める傾向にあり、特に男性は女性に比べて急激にリスクが増加します。

 

食道がんの症状は?

食道がんは、初期の段階では自覚症状がないことが多く、健康診断や人間ドックのときに内視鏡検査などで発見されるケースが約20%と言われています。

無症状で発見された食道がんは、早期の段階であることが多く、治る確率も高くなります。

しかし、以下のような症状がある場合は、腫瘍が大きくなり進行している可能性もあります。

1.食道がしみるような感覚
2.食物がつかえるような感覚
3.体重減少
4.胸痛・背部痛
5.せき
6.声のかすれ

 

食道がんの原因は?

喫煙、飲酒、熱い飲み物や食べ物が、食道がんのリスクを高めるとされています。

特に、日本人に多い「扁平上皮がん」(へんぺいじょうひがん…体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織から発生するがん)は、喫煙と飲酒の関連が強く、お酒を飲みながらタバコを吸うと食道がんのリスクがさらに高まることも報告されています。

また、少ないお酒の量ですぐ顔が赤くなってしまう方は、徐々に飲酒に慣れてきてその量が増えると、食道がんになるリスクは、通常の人の何10倍にも高まるという報告もあります。

逆に喫煙や飲酒の習慣がない人が食道がんになることは、ほとんどありません。

喫煙者は禁煙、飲酒は適量、熱い食べ物・飲み物は覚ましてから口にする…という基本的な習慣が予防になります。

また、野菜(でんぷん質のもの除く)や果物、βカロテンやビタミンCを含む食品の積極的な摂取も予防に良いとされています。

参考・引用:国立がん研究センター がん情報サービス 食道がん

 

このように食道がんは、喫煙や禁煙などの生活習慣にも関連のある病気とされています。

立川談志さんのように、がん公表の記者会見でたばこを吸う…ということがいかに破天荒なことかが理解できますよね。

食道がん闘病した芸能人・有名人

また、立川談志さん以外にも多くの芸能人がこの食道がん闘病をしています。

※闘病の詳細は、リンク先をご確認ください。

 

武藤昭平(勝手にしやがれ)

桑田佳祐(サザンオールスタ―ズ)

小澤征爾(指揮者)

赤塚不二夫

藤田まこと

大内義昭(「愛が生まれた日」歌手、音楽プロデューサー)

野口五郎

 

(2)立川談志さんが闘病した咽頭がんとは?

続いて「食道がん」です。

以下は、がん研究の権威・がん研有明病院のホームページ(https://www.jfcr.or.jp/)からの引用です。

咽頭がんとは?

咽頭とは鼻の奥から食道に至るまでの食物や空気の通り道です。

咽頭は上・中・下の3つの部位に分けられ、各部位にがんができるとそれぞれ上咽頭(じょういんとう)がん、中咽頭(ちゅういんとう)がん、下咽頭(かいんとう)がんという診断となります。扁桃腺や舌根は中咽頭に含まれます。

 

咽頭がんの症状

初期にはのどの違和感、軽い痛み程度で強い症状がないことも少なくありません。

がんが大きくなれば食事の通りにくさや息苦しさが出現します。また頸部リンパ節への転移を首のしこりとして自覚して初めて分かる場合もあります。

上咽頭がんの場合耳と鼻をつなぐ管(耳管)が閉塞し片側の耳閉感(耳のつまった感じ)や鼻づまり、鼻血で見つかる場合もあります。

中咽頭がんの場合片側の扁桃腺が腫れていることで気がつくこともあります。

下咽頭がんの場合は声がかすれる症状が出ることもあります

画像・引用:がん研有明病院 がん研有明病院の咽頭がん診療の特徴

咽頭がん闘病した芸能人・有名人

また、立川談志さん以外にも多くの芸能人がこの咽頭がん闘病をしています。

※闘病の詳細は、リンク先をご確認ください。

坂本龍一

忌野清志郎

つんく

林家木久扇

デイブ・ムステイン(メガデス)

▶村野武範

▶輪島大士(元横綱・プロレスラー・タレント)

▶唐渡 亮

▶勝新太郎

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

さて、今回は、伝説の落語家・立川談志さんの癌(がん)闘病について紹介しました。

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

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