つんく♂さんの咽頭がん闘病経緯…近畿大学入学式での祝辞が泣ける

音楽プロデューサーのつんく♂さんは、2014年、45歳の時に咽頭がんの診断を受けます。

つんく♂さんと言えば、シャ乱Qのボーカリストとして90年代に一世を風靡。その後は、モーニング娘。をはじめとするハロープロジェクトのアイドルグループや様々なアーティストのプロデュースを行ってきました。

最近では、テレビ朝日系で放送中のオーディション番組『ラストアイドル』から誕生したユニット”Love Cocchi”を手掛けるなど、同番組の企画に参加する秋元康さんや小室哲哉さんと同様に、日本を代表する音楽プロデュ―サーの1人として現在も活躍中です。

今回は、つんく♂さんのがん闘病の経緯をご紹介します。

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つんく♂さんのプロフィール


「だから、生きる。」 (新潮文庫)

●生年月日:1968年10月29日
●出身地:大阪府東大阪市
●最終学歴:近畿大学商経学部卒業
●1992年、シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。1997年、バラエティ番組『ASAYAN』でのオーディション企画によって誕生したモーニング娘。のプロデュースを機に、本格的に音楽プロデューサーとして活動。松浦亜弥、EE JUMP、藤本美貴、真野恵里菜、Berryz工房などハロープロジェクトをはじめ、数多くのアーティストのプロデュースを手掛ける。

つんく♂さんのがん闘病経緯

●2013年
・喉の不調を感じるようになる。
・12月、自身のブログで、声帯の左側の中に脂肪のような何かができたことを告白。

●2014年
・2月、検査で咽頭がんとの診断を受ける。
・3月、咽頭がんを公表。
・早期の発見だったため、声帯は除去せずに放射線による治療を行い、その後、完全寛解(がんを根絶すること)したことを発表。
・10月上旬、がんが再発見され、声帯摘出手術を行う。

●2015年
・4/4、近畿大学での入学式に出席し、声帯を摘出したいたことを公表。

つんく♂さんの近畿大学入学式での祝辞コメント全文

つんく♂さんと言えば、メディアに出演する際、リアルタイムでパソコンを入力し筆談する姿が印象的なのではないでしょうか。

元々ボーカリストとして活躍している姿を知っている世代のファンにとっては、何とも痛ましく感じますが、それでも運命を受け入れて歩み続けるつんく♂さんの姿に感動する方も多いはず。

そんなつんく♂さんが初めて自ら声帯を摘出したことを公表したのが、出身大学である近畿大学の入学式のことでした。

つんく♂さんは、近畿大学の入学式をプロデュースしていたことからサプライズゲストとして出演し、その際、新たに大学生活迎える学生たちへ、モニターに映し出されるコメントを祝辞としてメッセージを送りました。

その時の全文がこちらです。

平成27年度 近畿大学にご入学の皆さん
入学おめでとうございます!
この大学の卒業生でもあります私「つんく♂」と申します。

正直言いましょう、今日のこの入学式には、
近畿大学にひっしのぱっちで入学した人。
狙いを定めて入った人。
結果的に(滑り止めで)近畿大学に入った人。
いろんな人がいるでしょう。

でも、あなたにとってどの大学が正解だったんでしょうか…それはわかりません。
ただ、ひとつ言えるのは、この先の人生で、あなた自身が「ああ、この大学に入ってよかったな。」という道を歩めば良いんだと思います。

なぜ、今、私は声にして祝辞を読みあげることが出来ないのか…

それは、私が声帯を摘出したからです。
去年から喉の治療をしてきていましたが、結果的に癌が治りきらず、摘出するより他ならなかったから一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました。
また振り出しです。

そんな私に、「今年も近畿大学の入学式のプロデュースをお願いしたい!」と、この大学から依頼がありました。その時に思いました。

「ああ、この大学を卒業してよかったな。こんな私がお役に立てるなら精一杯頑張ろう!」そう心に思いました。昨年末から何度も大学とメールでやり取りしたり、スタッフが伝言してくれたり、を繰り返しつつ、今日、この日を迎えました。

KINDAI GIRLSの皆さん、吹奏楽部、応援部の皆さん、その他たくさんの学生の皆さんが、今日の日の為に夢中でレッスンしたり、準備してくれました。「みんなで一緒に新入生を迎え入れよう!」と。

ここまでの人生はもしかしたら受け身だった人もいるかもしれません。
親が言うから…学校の先生がすすめたから…
でも、もうすぐ皆さんは成人します。
もう自分の人生を歩んで行くんです。
後悔しても意味がないんです。
今から進んでいくんです。
自分で決めて進んで行けば、絶対に何かを得、
そしてまた次のチャンスへと繋がっていくんだと思います。

私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。こんな私だから出来る事。
こんな私にしか出来ない事。
そんな事をこれから考えながら生きていこうと思います。

皆さんもあなただから出来る事。
あなたにしか出来ない事。
それを追求すれば、学歴でもない、成績でもない、あなたの代わりでは無理なんだという人生が待っていると思います。

近畿大学はどんな事にもチャレンジさせてくれます。
だから何もしなかったら何もしないなりの人生をチョイスすることになるし、自分で切り開いていく道を選べば、きっと自分を大きく育てるようなそんな大学生活になるでしょう。

仲間や友人をたくさん作り、世界に目をむけた人生を歩んでください。
私も皆さんに負けないように、新しい人生を進んで行きます!

だから最後にもう一度言わせてください。
皆さん、近畿大学への入学、本当におめでとう!
「ああ、良かった!」と思える大学生活をセルフプロデュースしてください!

そして今日のこの出会いに感謝します。ありがとう!

平成27年4月4日

近畿大学入学式プロデューサー

つんく♂

 

参考:がんの治療はどれくらい?

さて、今回は、つんくさんのがん闘病について紹介しました。

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

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