AYA世代とは?若くして癌(がん)闘病を経験した芸能人・有名人まとめ

 

みなさんは、「AYA世代」という言葉をご存知でしょうか?

7月31日、8月1日放送の『きょうの健康』(NHKEテレ1/20時30分~20時45分)のテーマは、AYA世代のがん闘病です。

8月1日放送では、元SKE48で現在は声優として活躍されている矢方美紀さんが出演され、AYA世代の悩みを乗り越える秘訣やこれまでの苦労を紹介します。

 

ところで、AYA世代とはどのようなものなのでしょう?その読み方は?

今回は、AYA世代について、そしてAYA世代の芸能人・有名人を紹介します。

 

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AYA世代とは?

AYA(アヤ)世代とは、思春期・若年成人を意味する”Adolescent & Young Adult”の頭文字の略で、具体的には、15歳~39歳の世代の方が当てはまります。

「AYA世代」という言葉を使う時、その多くは、15歳~39歳の世代のがん患者の方を指します。

そして、年間、約2万人のAYA世代の方が、新たに癌(がん)の診断を受けています。

 

▶画像引用:[AYA世代のがんの問題点①]患者の特徴や孤立・学校・仕事の問題より

 

がんは、年代によって発症しやすいがんの種類が異なり、このAYA世代でも同様です。

日本では、15歳から19歳では小児にも発症しやすい白血病、リンパ腫、骨軟部腫瘍、脳腫瘍といったいわゆる希少がんが多い一方で、30代では特に女性の乳がん、子宮頸がんや消化器がんといったがんが多くなります。

尚、0才~14才までのがん患者の方は、専門的には「小児がん」と呼ばれ、「AYA世代」とは区別されています。

AYA世代の特徴とは?

 

AYA世代は、治療の難しい希少ながんが多いことが特徴として挙げられます。

“希少ながん”とは、リンパ腫・胚細胞腫瘍・性腺腫瘍(卵巣がん・精巣がん等)、脳腫瘍、骨腫瘍などがそれにあたります。

また、15歳~39歳という年齢は、思春期・若年成人を意味する「AYA」という言葉の通り、進学・就労・恋愛・結婚・出産などライフステージが大きく変化する年代。

学校や職場に通いながら治療を行うことができるのか?今後の出産や子育てに影響が出ないか?…といった悩みや不安など、肉体的な負担だけでなく、精神的な苦労・ストレスを抱える要素が多くあることも特徴です。

そのため、AYA世代の患者の方を支援するため、医療機関が専門の相談窓口を設けたり、支援団体による積極的な活動が行われています。

参考・引用:国立がん研究センター

参考:AYA世代の支援団体「樋口宗孝がん研究基金」


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以前、当サイトで取り上げた「樋口宗孝がん研究基金」は、2012年、小児がん・AYA世代支援を目的に設立された団体です。

樋口宗孝さんは、日本を代表するハードロック/ヘヴィメタル界のドラマーです。レイジー・LOUDNESS等のバンドに在籍し、海外でも活躍するなど、後進のロックミュージシャンに大きな影響を与えてきました。

2008年、樋口さんが49才の時に、惜しまれつつ肝細胞がんによって亡くなりました。

「樋口宗孝がん研究基金」は、ミュージシャンを目指す若者の教育にも熱心であった事から、次の世代を担う子供たち、若者たち、特に、がんという病と勇敢にも闘う子供たち、若者たちを応援するものにしようと設立された団体です。

募金やイベントやグッズ販売の収益を、がん疾患啓発イベントの運営、がん研究団体・研究者への支援に充てる活動を行ったり、毎年チャリティライブを開催し、小児がんやAYA 世代など、若くしてがんと闘う若者たちを、ロック音楽を通して勇気づける支援を行っています。

チャリティライブには、これまでLOUDNESSやLAZYメンバー、デーモン小暮さん、斉藤和義さん等の大物ミュージシャンが参加されたり、生命保険会社のチューリッヒ生命が協賛するなど、その活動の輪が年々広がりつつあります。

▶関連記事:「樋口宗孝がん研究基金」様に募金しました

AYA世代の芸能人・有名人まとめ

当サイト『芸能人のがん闘病から学ぶ がん保険の教科書』では、これまで、がん闘病経験のある芸能人・有名人の方を数多く紹介してきましたが、その中には、10代や20代、30代という若い世代の方も多くいました。

記憶の新しいところでは、今年2019年2月、競泳女子日本代表の池江璃花子さん(18)が白血病を公表し、世間に大きな衝撃を与えました。

以下は、AYA世代の芸能人・有名人の方たちです。

若くして困難と闘う方たちの闘病エピソードは、多くの勇気を与えてもらうことができます。

また、惜しくも亡くなられた方たちからは、命の尊さ、命を失うことの悲しみ、そして人生を強く生きていくことの大切さを教えていただくことができます。

 

池江璃花子さん(白血病)


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2020年に行われる東京五輪の金メダル候補でもあった競泳女子日本代表・池江璃花子さん(18)は、2019年2月、白血病の診断を受けたことを公表しました。

合宿先のオーストラリアでトレーニングをしていましたが、合宿中に体調不良となったため緊急帰国。

検査の結果、白血病を患っていることが発覚しました。

池江璃花子さんの白血病闘病の経緯

矢方美紀さん(乳がん)


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SKE48元メンバーの矢方美紀さん(27)は、25才の時に乳がんとの診断を受けました。

矢方さんは、2014年に行われた「AKB48 37thシングル選抜総選挙」では73位にランクインし、SKE48のチームリーダーを務めるなどの活躍をされていたメンバー。

現在は、声優活動のかたわら、テレビ番組に積極的に出演し、乳がん闘病に励む姿を赤裸々に公開。その前向きな姿勢は、多くの人に勇気を与えています。

矢方美紀さんの乳がん闘病の経緯

鈴木美穂さん(乳がん)


元日本テレビのニュースキャスター・鈴木美穂さん(35)は、2008年、24歳の時に乳がんの診断を受けました。
乳がんと診断を受けたのは、彼女が日本テレビに入社して間もない3年目の時。
現在は、マギーズ東京の代表理事として積極的にがん患者を支援する活動を行いながら、記者としても活躍されています。

鈴木美穂さんの乳がん闘病の経緯

 

高橋メアリージュンさん(子宮頸がん)


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女優やモデルとして活躍する高橋メアリージュンさんは、29歳の時に子宮頸がんの診断を受けました。

高橋メアリージュンさんが経験された「子宮頸がん」は、20歳代の若年層で、急激にかかる可能性の高い病気とも言われています。

高橋メアリージュンさんの子宮頸がん闘病の経緯

 

FANTASTICS・中尾翔太さん(胃がん)


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FANTASTICS(ファンタスティックス)のメンバー・中尾翔太さんは、2018年7月、21才という若さで胃がんによって亡くなりました。

FANTASTICSは、EXILEファミリーの9人組ダンス&ボーカルグループで、EXILE、三代目J Soul Brothers、GENERATIONSに続け…と、まさにこれからというタイミングでの訃報でした。

FANTASTICSは、亡くなられた中尾さんの想いを受け継ぎ、現在も精力的に活動中です。

FANTASTICS・中尾翔太さんの胃がん闘病の経緯

 

山下弘子さん(肝臓がん)

アフラックCMに出演されていた山下弘子さんは、大学1年生の夏、19歳という若さで肝臓がんが発覚。

山下さんは芸能人ではなく一般の方でしたが、壮絶な闘病生活を送りながらも、明るく前向きに病気と向き合う姿が話題となり、様々なメディアやCMに出演し話題の人となりました。

惜しくも2018年3月、25才という若さでこの世を去りました。

山下さんは、とある講演会では“今のほうが何十倍も幸せ”、“(がんは)人生の道理を教えてくれた先生”と話すなど、多くの人に生きることの大切や病気と闘う勇気を教えてくれました。

山下弘子さんの肝臓がん闘病の経緯

 

岸田徹さん(2度のがんを経験)

アフラックCMに出演されていた岸田徹さん(32)は、社会人2年目の25歳の時、がんと診断されます。

さらに、27才の時には精巣がんの診断を受け、現在も経過観察の状態ですが、現在はがん経験者の情報を発信するサービス「がんノート」の代表者を務め、がん闘病に関する情報を積極的に世の中へ発信する活動を行っています。

CMでは、嵐の櫻井翔さんがインタビュー中に、「何でも明るく語りますね」とコメントしているのが印象的でしたね。

岸田徹さんのがん闘病の経緯

 

吉井怜さん(急性骨髄性白血病)


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女優の吉井怜さんは、2000年、17才の時に急性骨髄性白血病の診断を受けます。

吉井さんの闘病生活を記した「神様、何するの…―白血病と闘ったアイドルの手記」は、当時のベストセラーとなりました。

吉井怜さんの急性骨髄性白血病の闘病経緯

 

早川史哉さん(急性白血病)

Jリーガーの早川史哉選手(25)は、2016年春、22才の時に急性白血病と診断されました。

早川選手は、2016年、筑波大学のサッカー部を経て、Jリーグ1部のアルビレックス新潟に入団。

開幕ゲームからフル出場での華々しいデビューを飾りますが、白血病の診断を受けたのは、その2か月後のことでした。

早川史哉さんの急性白血病の闘病経緯

 

友寄蓮(急性リンパ性白血病)


タレントの友寄蓮さん(24)は、2011年、16才のときに急性リンパ性白血病の診断を受けました。

現在は、タレント活動の傍ら、自身の闘病経験を活かした講演活動等も積極的に行っている彼女ですが、白血病が発覚した当時は、まだ高校2年生でした。

友寄蓮さんの急性リンパ性白血病の闘病経緯

 

小林麻央(乳がん)


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小林麻央さんは、2014年に乳がんの診断を受けます。

そして2016年にがんを公表し、その翌年、2017年6月に34歳という若さでこの世を去りました。

2人の子供の母として、強い心で病気と闘う様子を綴ったブログはとても話題になりました。

小林麻央さんの乳がん闘病の経緯

 

原口文仁さん(大腸がん)

プロ野球・阪神タイガースの原口文仁選手(27)は、2019年1月、大腸がん闘病していることを公表。

原口選手は、2009年に阪神タイガースにドラフト6位で入団。2016年に1軍に昇格し、今年2019年はプロ入り10年目の節目のシーズンでした。

しかし、2019年シーズン開始時にはチームに合流し、なんと7月に行われたオールスター戦では2試合連続ホームランを打つ大活躍。奇跡の復活を遂げたのです。

原口文仁さんの大腸がん闘病の経緯

 

まずは、知ることから

今回は、AYA世代、そして、若くしてがん闘病を経験された芸能人・有名人の方について紹介しました。

この「AYA世代」という言葉を初めて聞いたという方も多かったのではないでしょうか?

 

芸能人のがん公表のニュースはよく耳にしても、自分自身や身近な家族ががんにならない限り、日頃からがんに関する知識を得る機会は少ないものです。

しかし、芸能人や有名人のがん闘病からも、がんについての知識や、その備えの必要性は学ぶことができます。

 

大きなアクションや手助けはできなくても、まずは少しでも興味のある芸能人のがん闘病の経緯を調べることから始めてみてはいかがでしょうか?

当サイトでは、今後も芸能人・有名人のがん闘病について、また、社会制度やがん保険に関する情報を発信していきます。

 

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