脳腫瘍の闘病経験を持つ芸能人・有名人まとめ
(更新日:2020年10月2日)
今回は、「脳腫瘍」の闘病経験を持つ芸能人・有名人の方たちを紹介します。
脳腫瘍の発生要因は、最新の研究でもほとんど明らかになっていないとされています。
また、「脳腫瘍」と一言で言っても、癌(がん)の一種である悪性脳腫瘍や、髄膜腫(ずいまくしゅ)のような良性の脳腫瘍もあります。
この記事では、脳腫瘍という病気について、そして芸能人・有名人の方たちの闘病に関する情報をきっかけに、少しでも癌やその備えに関する興味を持っていただけたら幸いです。
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目次
悪性脳腫瘍、闘病した芸能人・有名人
1.丸山夏鈴(まるやま かりん)
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アイドルの丸山夏鈴さんは、2015年5月、21歳という若さで肺がんによってこの世を去りました。
丸山さんは、幼い頃から悪性脳腫瘍を患い、何度も摘出手術を受けながらもアイドルを志し、念願のデビュー後も入退院を繰り返しながらタレント活動を行ってきました。
脳腫瘍が肺に転移したことが発覚してからも活動を続け、力強くアイドル活動に取り組む姿勢は、メディアでも取り上げられ、大きな反響を呼びました。
丸山さんは、病床からもTwitterを頻繁に更新し、YOUTUBEで闘病のありのままの様子をアップし続け、ファンだけでなく世間に大きな衝撃を与えました。
最後の動画が更新されたのは、亡くなる前日。丸山さんは、最期までアイドルとしての生き方を貫いたのです。
2.津田恒美(広島カープ)
プロ野球選手の津田恒美さんは、悪性脳腫瘍により、1993年、32歳という若さでこの世を去りました。
津田選手は、現役時代、“炎のストッパー”と呼ばれ、広島東洋カープの抑え投手としてリーグ優勝などに貢献。
現役生活10年の中でオールスターゲームに5回も出場するなど、1980年代の強いカープを象徴する選手の1人として活躍しました。
津田選手は、その野球人としての才能だけでなく、明るい人柄などでも多くの仲間やファンに愛された選手でした。その魂は、現在も様々なところに受け継がれています。
現在のカープの本拠地であるマツダスタジアムには「津田プレート」がありますが、この「津田プレート」はマツダスタジアムの前身の広島市民球場時代からあったものです。
広島市民球場時代は、カープの投手が投球前に必ずこのプレートに触れていくというエピソードもありました。
また、津田選手の奥さん・晃代さんによる著書『最後のストライク』がテレビドラマ化もされました。
3.盛田幸妃(横浜ベイスターズ/近鉄バッファローズ)
プロ野球選手の盛田幸妃さんは、転移性悪性腺腫により、2015年、45歳という若さでこの世を去りました。
現役時代、盛田幸妃選手は、横浜ベイスターズ(入団当時は、大洋ホエールズ)や近鉄バッファローズに在籍し、抑えのストッパー投手として活躍しました。
横浜時代には、あの大魔神こと佐々木主浩投手とのダブルストッパーとして活躍し、1992年には、最優秀防御率のタイトルも獲得します。
1997年には近鉄バッファローズに移籍しますが、1998年に脳腫瘍が発覚し、一軍登録抹消となります。
しかし、盛田選手は、手術による後遺症を乗り越え、2001年には34試合に登板し、近鉄バッファローズの12年ぶりのリーグ優勝に貢献。
オールスターゲームにも中継ぎ投手部門でファン投票1位を獲得し、カムバック賞も受賞します。
盛田投手の復活劇は、多くのファンに感動を与えました。
4.元JJ読モ・小川淳子
元カリスマ読者モデルの小川淳子さん(享年39歳)は、2019年12月3日、脳腫瘍によってこの世を去りました。
小川淳子さんと言えば、大学在学中の2000年代に人気ファッション雑誌「JJ」の読者モデルとして活躍し、その後は、ファッションブランド「Chesty(チェスティ)」を立ち上げ、アパレルブランドの経営者としても手腕をふるうなど、精力的な活躍をされていました。
小川淳子さんの訃報を受け、多くの方がその若すぎる死を悼みました。
「脳腫瘍」闘病した芸能人・有名人
脳腫瘍には、悪性と良性があります。
上記に紹介した芸能人・有名人の方は、”悪性脳腫瘍”と闘ってこられた方たちです。
脳腫瘍の悪性・良性の違いについては、後述いたしますが、もちろん良性だからと言って大変ではない…ということは一切ありません。
以下は、悪性ではない脳腫瘍の闘病経験のある芸能人・有名人の方たちを紹介します。
1.安田章大(関ジャ二∞)/ 髄膜腫(ずいまくしゅ)
関ジャニ∞メンバー、安田章大さんは、2017年2月、脳腫瘍の摘出手術を行いました。
安田さんの病名は「髄膜腫(ずいまくしゅ)」という脳腫瘍の一種。
幸いにして安田さんの脳腫瘍は良性で、腫瘍の摘出手術により治療を行いました。
安田さんが闘病した「髄膜腫」とは?気になる現在は?
2.ガンバレルーヤ・よしこ / 下垂体腺腫
お笑い芸人のガンバレルーヤ・よしこさんは、2018年11月、脳腫瘍の一種である下垂体腺腫のため一時仕事を休養しました。
ガンバレルーヤ・よしこさんと言えば、2019年の24時間テレビの駅伝マラソンのランナーにも選出されました。
現在は芸能活動を復帰していますが、その後の体調が心配されます。
3.Suchmos・HSU(スー)
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ロックバンド”Suchmos(サチモス)”のベーシスト・HSU(スー)さんは、2019年6月、29歳のときに腫瘍摘出手術を行ったことを公表しました。
Suchmos(サチモス)と言えば、2016年に発売した『STAY TUNE』が大ヒットし、2018年には第69回NHK紅白歌合戦にも初出場を果たした、勢いのある男性6人組のバンドです。
4.横田慎太郎(阪神タイガース)
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元阪神タイガースの横田慎太郎選手は、現役時代、プロ入り4年目、2017年のシーズン開始前に脳腫瘍の診断を受けました。
2軍で4番打者としても実績を残し、一軍での活躍が期待された矢先の宣告でした。
闘病生活を経て、1軍への復帰を目指した横田慎太郎選手に待ち受けていた試練、そして感動のエピソードとは?
▶元阪神タイガースの横田慎太郎選手の脳腫瘍闘病の経緯を調べる
「悪性脳腫瘍」とは?脳腫瘍とは違う?
さて、今回は、「脳腫瘍」闘病した芸能人・有名人の方たちを紹介しました。
それでは、そもそも脳腫瘍とはどのような病気なのでしょうか?
前述の通り、脳腫瘍には、癌(がん)の一種である「悪性脳腫瘍」と、悪性ではない良性の脳腫瘍があります。
その違いとは?
以下は、がん研究の権威・国立がん研究センターホームページ(https://ganjoho.jp/)からの引用です。
脳腫瘍とは
脳腫瘍とは、頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称で、各部位からさまざまな種類の腫瘍が発生します。脳腫瘍は原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍の2つに分けられます。1)原発性脳腫瘍
原発性脳腫瘍は、脳の細胞や脳を包む膜、脳神経などから発生した腫瘍です。組織学的検査や腫瘍組織の遺伝子検査によって150種類以上に分類され、脳腫瘍の性質や患者さん個々の状態に合わせて治療が行われます。また、原発性脳腫瘍は、良性と悪性に分けられます。増殖速度が遅く、正常組織との境界が明瞭な腫瘍は比較的良性で、主に脳実質外の組織に生じます。
一方、増殖速度が速く、周辺の組織にしみ込んでいく(浸潤[しんじゅん])ように広がり、正常組織との境界がはっきりしない腫瘍は悪性で、主に脳実質に生じます(表2)。
表2 良性腫瘍と悪性腫瘍
主な原発性脳腫瘍として、以下があげられます。
・神経膠腫 (しんけいこうしゅ:グリオーマ)
・中枢神経系原発悪性リンパ腫
・髄膜腫(ずいまくしゅ)
・下垂体腺腫
・神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)
・頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)2)転移性脳腫瘍
転移性脳腫瘍は、他の臓器で生じたがん(肺がんや乳がん、大腸がんなど)が、血液の流れによって脳に転移したものです。症状
脳腫瘍が脳に発生し、大きくなると、腫瘍の周りには脳浮腫(のうふしゅ)という脳のむくみが生じます。手や足を強くぶつけると、手足が腫れることと同じです。脳の機能は、腫瘍や脳浮腫によって影響を受けます。統計
脳腫瘍と新たに診断される人数は、米国の統計によると、1年間に10万人あたり20人程度です1)。
原発性脳腫瘍の中では、髄膜腫(ずいまくしゅ)と神経膠腫(:グリオーマ)が最も多く、次いで、下垂体腺腫、神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)、中枢神経系悪性リンパ腫が多くなっています。発生要因
脳腫瘍と診断されたときには、なぜ脳腫瘍になったのかと思いつめてしまう方もいます。
しかし、脳腫瘍の発生要因はほとんど明らかになっていません。環境やストレスなど特定のことが原因で脳腫瘍になるわけではありません。
なお、まれですが、白血病や脳腫瘍などに対して過去に行った放射線治療の影響で、髄膜腫や神経膠腫といった脳腫瘍を発生することがあります。
画像・引用:国立がん研究センターホームページ より抜粋
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参考:「悪性脳腫瘍」は、がん保険の対象になる?
今回は、脳腫瘍の闘病経験のある芸能人・有名人の方たちを紹介しました。
芸能人・有名人の方たちの闘病に関する情報をきっかけに、少しでも癌やその備えに関する興味を持っていただけたら幸いです。
ちなみに、がん保険で対象としているのは、脳腫瘍の中でも悪性脳腫瘍のみです。
腫瘍が悪性ではなく良性だった場合は、高額な治療費がかかった場合にも、がん保険の対象とはなりません。
では、良性の脳腫瘍は、保険で備えることができないのでしょうか?
また、悪性脳腫瘍だった場合でも、がん保険で注意点すべき点があるとか?ないとか?
詳しくは、「悪性脳腫瘍は、がん保険の対象になる?」の記事で紹介しています。
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