仁科亜季子さん、子宮頚がん闘病の経緯…現在は?再発ない?

女優の仁科亜季子さん(66)は、38歳のときに子宮頸がん、61歳のときに大腸がんを患いました。

仁科亜季子さんと言えば、父親は歌舞伎俳優十代目・岩井半四郎氏、元夫は俳優の松方弘樹さん、息子にはタレントの仁科克基さん、娘には女優の仁科仁美さんらを持つ“芸能一家”としても知られる女優さんです。

今回は仁科亜季子さんの子宮頸がん、大腸がんの闘病の経緯…そして気になる仁科亜季子さんの現在について紹介します。

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子宮頸がん・大腸がんを患った仁科亜季子さんのプロフィール

●生年月日:1953年4月3日
●出身地:東京都
●血液型:AB型
●特技:日舞
●趣味:映画鑑賞・鼓・ゴルフ・ダイビング
●資格:普通自動車免許 小型船舶操縦士1級
●所属事務所:CINEMACT

 

子宮頸がん・大腸がんを患った仁科亜季子さんの経歴

仁科亜季子さんは、昭和の時代、俳優としても活躍した歌舞伎役者・岩井半四郎と松竹少女歌劇団の女優・月城彰との間に次女として生まれます。

高校卒業後、19歳のときに、NHKドラマ「白鳥の歌なんか聞こえない」(1972)で女優デビューを果たすと、NHK大河ドラマやTBS木下恵介「人間の歌」シリーズ等で、清純派女優として活躍しました。

1979年、25歳のときに、俳優の松方弘樹さん結婚すると(松方さんとは1998年に離婚されました)、芸能界を引退し、2児に恵まれました。この2人こそ、タレントの仁科克基さん・女優の仁科仁美さんです。

しかし、まだ仁科克基さんが8歳、仁科仁美さんが6歳のときに、仁科亜季子さんを突然の病魔が襲います…。

 

仁科亜季子さんの子宮頸がん闘病の経緯


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仁科亜季子さんは、1991年、38歳のときに子宮頸がんが発覚します。
発見のきっかけは、何気なく受けた内科検診でした。
医師からの勧めで婦人科の検診を受けたところ、偶然、子宮頸がんが発覚しました。

 

仁科さんは、二人の小さなお子さんの成長を見守るために、
“首から下が動かなくても、どんな形でもいいから10年は生かして”
“目が見え耳が聴こえ口がきける、子供たちの成長が見られればいい”
と、医師の先生にしがみついてお願いをしたと当時を振り返っています。。

 

仁科さんは入院し、治療は子宮・卵巣・リンパ節を摘出する手術を受けました。
その後、抗がん剤治療を受け、4ヶ月以上の入院生活を終え1991年10月、無事に退院しました。

 

しかし、仁科さんは治療に伴う様々な副作用に悩まされたといいます。

手術でリンパ節を切除したことにより、両足のリンパの流れが滞り、リンパ浮腫によって左足が象のように筒状になってしまい、10年以上スカートを履けなかったといいます。

ホルモンバランスが崩れることにより顔のほてりや全身に熱が波のように押し寄せる“ホットフラッシュ”抗がん剤による脱毛にも悩まされたといいます。
さらには、手術の際の輸血により、C型肝炎にも感染していたそうです。

これらの症状に悩まされ、手術から2年間ほどは、身体のだるさや重さに悩まされたそうです。

 

仁科亜季子さんの子宮頸がん闘病を経て、啓もう活動

1999年、子宮頸がん闘病を得て芸能界へ復帰した後は、女優活動のかたわらで自身の闘病経験を生かした公演活動も行うようになりました。

同じ病気・副作用で苦しむ方を減らせるようにという想いで、「子宮頸癌予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会」の発起人も務めました。

2011年には、娘の仁科仁美さんとともに、子宮頸がん・乳がん検診を定期的に受けるよう訴えるACジャパンのCMにも出演し、大きな話題となりました。

 

仁科亜季子さんの胃がん闘病の経緯

仁科亜季子さんを再び病が襲ったのは、2014年10月。

仁科亜季子さんが61歳のときに、大腸がんが発覚し、3度目の手術を受けることとなりました。

仁科さんは順天堂病院で手術を受け、胃の一部を切除し治療を行いました。

手術後は、ご飯が食べられないことにより、46キロの体重が39キロまで落ちてしまい、風が吹くだけでもふらっとしてしまう感じだったといいます。

 

仁科亜季子さんが闘病した「子宮頸がん」とは?

 

それでは、仁科亜希子さんががん検診の啓もう活動を行うきっかけとなった病気・子宮頸がんとはどのような病気なのでしょうか?

子宮頸がんは、女性特有の病気ですが、仁科亜希子さん以外にも多くの芸能人・有名人の方たちが闘病をしている病気としても知られています。

以下は、がん研究の権威・国立がん研究センターホームページ(https://ganjoho.jp/)からの参考・引用です。

子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは
婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生します。

一方、子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。

また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

発生要因
子宮頸がんの発生には、その多くにヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染が関連しています。
HPVは、性交渉で感染することが知られているウイルスです。子宮頸がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されることが知られています。HPV感染そのものはまれではなく、感染しても、多くの場合、症状のないうちにHPVが排除されると考えられています。HPVが排除されず感染が続くと、一部に子宮頸がんの前がん病変や子宮頸がんが発生すると考えられています。

また喫煙も、子宮頸がんの危険因子であることがわかっています。HPVには複数の型がありますが、最近、一部の型のHPV感染を予防できるワクチンが使用可能になっています。たとえ、ワクチン接種を受けた場合であっても、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

症状
子宮頸がんは、異形成(いけいせい)という前がん状態を経てがん化することが知られており、がん細胞に進行する前に、正常でない細胞(異型細胞というがん細胞になる前の細胞)の状態を細胞診という検査で見つけることができます。

つまり、無症状の時から婦人科の診察や集団検診などで早めに発見することが可能です。
初期の子宮頸がんは、普通は全く症状がありません。特に症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回子宮がんの検診を受けることが勧められています。

月経中でないときや性行為の際に出血したり、普段と違うおりものが増える、月経血の量が増えたり月経期間が長引くなど気に掛かる症状があるときは、ためらわずに早めに受診することで早期発見につながります。早期に発見することができれば、子宮頸がんは比較的予後のよいがんです。

出典・引用:国立がん研究センターがん情報サービス

子宮頸がん闘病した芸能人・有名人

堀越のりさん以外にも、子宮頸がんを経験した芸能人や有名人の方がいます。

大竹しのぶ

高橋メアリージュン

渡瀬マキ(LINDBERG)

坂井泉水(ZARD)

森昌子

古村比呂

尾崎亜衣

原 千晶

夏目亜季(政治家アイドル/N国党/荒川区議会議員)

堀越のり

 

仁科亜季子さんのがん闘病…現在は?

2020年2月現在、仁科亜季子さんは、66歳。

気になる仁科さんの現在ですが、子宮頸がんや胃がんの再発はないようです。

仁科さんは、現在も積極的に自身の闘病経験を伝える活動を行っています。