寺内タケシさんの大腸がん闘病の経緯…現在は?

(記事更新日:2020年11月9日)

寺内タケシさんは、2001年11月、62才のときにS状結腸がん(大腸がんの一種)の診断を受けました。

寺内タケシさんと言えば、日本のエレキギターブームの立役者であり、“エレキの神様”として知られる音楽業界のレジェンドです。

今回は、寺内さんのS状結腸がん闘病の経緯、そして気になる現在について紹介します。

大腸がん闘病した寺内タケシさんのプロフィール


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●生年月日:1939年1月17日
●出身地:茨城県土浦市

 

寺内タケシさんの経歴

1.「エレキ禁止」の時代、ハイスクールコンサートをスタート


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寺内さんは、1962年、「寺内タケシとブルージーンズ」を結成。寺内タケシとブルージーンズの初期は、あの内田裕也さんをヴォーカリストとして擁するロカビリー色の強いバンドでしたが、1963年頃、エレキギターバンドの編成へと変更。

しかし、当時、エレキギターは、”不良”、”非行化の温床”といった扱いを受けていたため、多くの学校で「エレキ禁止令」が出されていました。

 

一方、寺内さんは、全国の学生からバンドへの応援やエレキギターへの憧れの声が手紙などで多く届くようになると、エレキ普及のため行動を起こします。

そして、寺内さんの母校である土浦三高を訪ね、ブルージーンズと共に母校でバンド演奏を始めたことをきっかけに、全国の学校で「ハイスクールコンサート」を開催。このハイスクールコンサートの開催は、現在までに1,500校を超えています。

 

1967年にリリースした『レッツゴー運命』で第9回日本レコード大賞編曲賞を受賞すると、次第に世間からの理解が広まるようになっていったといいます。

この『レッツゴー運命』は、クラシックの名曲でもあるベートーヴェンの『運命』をモチーフとした楽曲。この頃、寺内さんは、エレキを禁止している学校の先生と話す中で、学校で習う音楽はクラシックや民謡といった点から着想を得て、クラシックや民謡を取り入れたエレキ楽曲をリリースしていきました。

寺内さんは、それまで偏見によって禁止されてきたエレキギターの魅力を伝えることで、時代を変え、学生たちに大きな夢を与えていったのです。

2.国連平和賞受賞…エレキの神様へ


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1976年には、当時ソ連に在住の白血病の8歳の少女に、エレキギターの生演奏を聴かせるため、3千万円の赤字を覚悟でソ連ツアーを決行。

52日間計42万人もの観客を動員し、一連の活動の功績が認められ、後に日本国際連合協会から「国連平和賞」を受賞。

また、1984年には「文化功労賞」と「音楽功労賞」を受賞。

寺内さんは、“エレキの神様”と言われるようになり、エレキギターブームの立役者としてはもちろん、日本の音楽・文化界において大きな社会貢献を果たしていきました。

寺内タケシさん、大腸がん(S状結腸がん)闘病の経緯


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寺内さんは、2001年11月、62才のときにS状結腸がんの診断を受けました。

毎年受けていた人間ドッグの検査の結果、便に微量の出血反応があり、再検査を受けたところS状結腸にポリープがあることが確認され、癌が発見されました。

そして、2002年2月、腹腔鏡下手術により、S字結腸を15cmと周囲のリンパ節を切除。手術は1時間半ほどで無事に終了しましたが、手術後の痛みは大変なものだったようです。

ちなみに手術の際、手術室では安らぎあるBGMが流れていたそうですが、寺内さんは”ハードロックをガンガンかけて欲しかった”と考えていたことを過去のインタビューで明かしていました。

また、退院の際は、医師に“再発の可能性は500%無い”と太鼓判を押されたそうです。

寺内タケシさんが闘病したS状結腸がんとは?

寺内さんが闘病したS状結腸がんとは、大腸がんの一種です。

大腸がんは、部位によって直腸がんと結腸がんとに分けられ、S状結腸がんは、S状結腸という部位にできた大腸がんのことを指します。

以下は、がん研究の権威・国立がん研究センターがん情報サービス(https://ganjoho.jp/)からの引用です。

大腸がん(結腸がん・直腸がん)とは
大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。

 

症状
早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。

症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

最も頻度が高い血便、下血は痔(じ)などの良性の病気でもみられるため、そのままにしておくとがんが進行してから見つかることがあります。大腸がんの早期発見のために早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが大切です。

がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなる(狭窄する)ことによる便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。

さらに進行すると腸閉塞(ちょうへいそく:イレウス)となり、便は出なくなり、腹痛、嘔吐(おうと)などの症状が出ます。大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として先に発見されることもあります。

画像・引用:国立がん研究センターがん情報サービスより

 

参考:大腸がん闘病した芸能人たち

寺内タケシさんだけでなく、芸能人や有名人の方の中には、これまで大腸がん闘病を経験された方が多くいらっしゃいます。

以下は、大腸がん闘病経験のある方たちの一覧です。

▶山本譲二

財津和夫(チューリップ)

大島康徳(元中日ドラゴンズ、日本ハムファイターズ)

衣笠祥雄(元広島カープ/野球解説者)

原口文仁(阪神タイガース)

藤子不二雄A

今井雅之

渡 哲也

内田春菊(作家、漫画家、女優)

鳥越俊太郎

村上弘明(仮面ライダー・スカイライダー)

▶深浦加奈子

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

 

さて、がんへの経済的な備えは十分でしょうか?

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寺内タケシさんの現在は?がんの再発はない?

2020年11月現在、寺内さんは御年81才!

現在も、音楽活動を続けています。

また、がんについては、2002年、医師から”再発の可能性は500%無い”と太鼓判を押された寺内さんですが、手術から18年が経過した現在も、再発などはないようです。

2006年に、うっ血性心不全と肺炎の手術を行っていますが、すぐに退院し、音楽活動を再開させています。

こちらは、2019年5月の演奏の様子。

レジェンドぶりは、現在も健在のようです!