本当に癌(がん)は増えているのか?

先日の記事で、”がんになる芸能人や有名人が増えている理由”を紹介しました。

『癌(がん)になる芸能人・有名人が増えている理由とは?』

 

癌になる人が増えてるその主な理由としては、長寿化によって日本人におけるがん患者の数自体が増えていることを解説しましたが、今回はその補足をしたいと思います。

 

スポンサードリンク



日本人の2人に1人が癌(がん)になる?

現在、日本人におけるがん患者の方の数は、100万人を超えていると言われています。

1985年以降、その患者数は年々増え続け、2012年には1985年の約2.5倍にまで増えた(※)と報告されています。

また、メディアでは、”日本人の2人に1人ががんになる”といったようなテレビCMや広告を見かけたことがあるという方も多いでしょう。

 

こういった癌(がん)に関する統計やデータはネガティブな情報が多く、生命保険やがん保険を販売している保険会社が都合が良くデータを使っているのでは?と、疑心暗鬼になってしまう方も多いのではないでしょうか?

 

実際、”日本人の2人に1人ががんになる”というフレーズは、保険営業のシーンや保険商品のパンフレットでもよく見かける言葉ですが、これは、日本人が、“一生涯のうちにがんになる確率”の話。

つまり、日本人の平均寿命(男性なら男性約80歳、女性なら約86歳)まで長生きした場合にがんになるという仮定の確率の話なので、今すぐ、2人に1人ががんになる…という状態を意味している訳ではありません。

※引用:国立がん研究センター がん情報サービス 年次推移

本当に癌(がん)は増えているのか?

癌(がん)に関するデータをもう少し見ていきましょう。

こちらは、厚生労働省のデータ【三大死因の粗死亡率の年次推移】で、死亡の原因と死亡率の関係を表しているものです。

年々右肩上がりで増えている「悪性新生物」が、癌(がん)のことです。

男女ともに、癌によって亡くなる人の率はどんどん高まっています。

やはり、癌(がん)は増えている、癌になる確率が圧倒的に高まっているのか…と思う方もいるでしょう。

しかし、このグラフには、実は、落とし穴がある!…と言われています。

上記のグラフは、年齢を調整せずに表示した“粗死亡率”で、高齢化によってお年寄りの割合が増えていることが数値に大きな影響を与えています。

癌は年齢によって罹る可能性が高い病気ですので、当然の数値となる訳です。

 

では、この高齢化による影響を除いた数値はどうなっているのでしょうか?

同じく厚生労働省のデータ【 三大死因の年齢調整死亡率の年次推移】を見てみましょう。

こちらを見ると、癌による死亡率は、この50年間、ほぼ横ばい、むしろ減少傾向にあることが分かります。

つまり、社会全体に高齢者の割合が増えたことによって、癌になる確率や癌で亡くなる方の割合が増えたということが言えます。

このようなデータを見るときには、“騙されているのでは!?”とまで考える必要はありませんが、ある程度、割り切って冷静に見る必要があるのです。

引用:厚生労働省 三大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)による死亡の状況

大切なのは癌(がん)に関する正しい知識と備え

実際のところ、若いうちは、癌(がん)になる可能性は迫って高い訳ではない…、

では、何も備える必要がないのか?と言うと、決してそんなことはありません。

自身が癌(がん)になる確率が高まる可能性はもう少し先にしても、社会全体では癌になる方の人たちが増えていることには違いはありません。

高齢になればなるほど癌になる確率が高くなるので、親や親戚のおじさん・おばさんが癌と闘病する可能性は高まります。

 

また、データから読み取れるのはあくまで“確率”の話で、実際には若くして癌(がん)になる方も多くいます。

今年2019年、白血病を公表した競泳アスリートの池江璃花子さんは17才。

昨年2018年は、EXILEファミリ―のFANTASTICS・中尾翔太さんは22才で胃がんによって亡くなりました。

2017年に亡くなった小林麻央さんは34才でした。

 

自身のため、大切な家族のために、30代、40代のうちから癌(がん)に関する正しい知識と備えが必要となることには変わりありません。

 

\がんへの備えが不安な方へ/

※満足度95%!話題の保険相談サービス

 

関連記事:芸能人の癌闘病から考える「がん保険」の必要性

記事を読む。