芸能人のがん闘病から考える!がん保険の必要性

芸能人のがん闘病から考える!がん保険の必要性

 

がんと闘病してきた芸能人の多くが「保険に加入していてよかった」と語っています。一般の方よりも、収入や貯蓄がある芸能人でさえも、がん治療を受けたときに保険のありがたさを感じたのです。

では、芸能人の方々は、どのようにがんと闘病し、保険がどのように役立ったのでしょうか?インタビュー記事や公式ブログをもとに、がんと戦われた芸能人の方々のご意見をご紹介します。

(ライター:品木 彰)

芸能人が感じたがん保険の必要性

がんに罹患した芸能人のみなさんが、罹患したがんの種類や受けられた治療、保険について感じたことを解説します。

1.だいたひかるさん

女性芸人のだいたひかるさんは、不妊治療を受けていた2016年1月に乳がんが判明し、翌2月に右胸の摘出手術を受けました。

その後も、抗がん剤治療や放射線治療、検査などを受けていましたが、2019年3月に再発し再び手術。2020年現在もがんと闘病をしつつ、公式ブログでがん患者がポジティブに生活できるような発信をされています。

だいたひかるさんは、がんが発覚したとき保険に加入していませんでした。しかしだいたさんの母親が保険に2つ加入してくれていたため、安心して治療できたそうです。

だいたさんは、保険についてインタビューで以下のように語っています。

”がんだと聞いた時は夜の海に放り込まれたような感覚になりましたけど、保険という船が来た。入っていたおかげで、安心して治療できました。もし保険に入ってなかったらと思うと、ゾッとします”

※出典:2017年8月1日付けよしもとニュースセンター「だいたひかる「保険はどうでもよくなかった」とがん治療経験を語る! ライフネットのがん保険「ダブルエール」新商品発表会&対談イベント」

 

また、だいたさんは、2018年11月から2019年10月までの約1年間、放射線治療や検査を受けて58万9263円の医療費を自己負担したと公開しました。
※出典:2020年2月7日付け だいたひかるオフィシャルブログ

 

がんと闘病中の方が、ご自身の自己負担した治療費を公開するのは、非常に珍しいです。多くの方にとって、がん保険の必要性を判断する際の重要な指標になるでしょう。

 

2.生稲晃子さん

女優の生稲晃子さんは、2011年4月28日、43歳の誕生日に乳がんが見つかり、同年5月に乳房温存手術を受けました。その後も、2012年の夏と2013年10月にがんの再発による手術を受け、2013年12月に右胸の全摘手術を受けました。

そして2015年10月に右乳房の再建手術を受けたのち、11月に自らの病気を公表しています。

2019年11月時点では、ホルモン剤治療を継続中です。生稲さんが最初にがんの告知を受けてから、実に8年が経過しています。

 

生稲さんは、がん保険には加入していなかったものの、医療保険にがん特約を付加していたそうです。生稲さんは、保険の必要性をインタビューで以下のように語っています。

 

”乳がんが見つかって、もう7年目に入りました。それでも3カ月に1回は乳腺外科、そして半年に1回は婦人科と再建手術の経過観察のために整形外科に通っています。薬代や検査代で、どんどん1万円が消えていく……。がんは、本当に長く付き合う病気だから“保険に入っててよかった!”と思えます」”

※出典:女性自身 生稲晃子さん 乳がん闘病7年で知った「がん保険のありがたさ」2017年2月17日

 

生稲さんは芸能人であるため、周囲にがんであると悟られるないよう、ずっと個室部屋で入院していたそうです。保険に加入していたため、治療環境を整えてがん治療を受けられた事例といえますね。

一方で生稲さんは、同インタビューで「保険の見直しをしていなかったためにホルモン剤治療は保障の適用外だったので、もっと勉強しておけばよかった・・・」とも語っています。

3.北斗晶さん

元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんは、2015年9月に自身のブログで乳がんに罹患し右乳房全摘出手術を控えていると公表しました。

北斗さんは、毎年乳がん検診で、マンモグラフィー検査や超音波検査も受けていたにもかかわらず、発見時には既に約直径㎝大の大きな腫瘍になっていたそうです。さらに手術を受けてみると、右脇のリンパ節への転移も判明しました。

手術後は、約1年間にわたって抗がん剤治療や放射線治療を継続し、2016年8月に治療が終了。2020年現在も、精力的に活動されています。

北斗さんは、がんの罹患が発覚するまえに、偶然保険の見直しをしており、保険金を受け取れたのだそうです。公式ブログの中で保険の必要性について以下のように語っています。

”ぶっちゃけ、癌の手術はお金がかかるよ。保険に入ってないと大変な事になっちゃうからね!!!

※出典:2015年9月29日付け「北斗晶オフィシャルブログ」より

 

4.つんく♂さん

ロックバンド「シャ乱Q」のボーカルで、音楽プロデューサーであるつんく♂さんは、咽頭がんにより、2015年に声帯を全摘出しています。

声帯を全摘出する約1年前である2014年のバレンタインに、声枯れがなかなか治らなかったつんく♂さんは、医療機関で生体検査を受けた結果がんが見つかりました。医者からは「99%と大丈夫」と言われていた中での発覚だったそうです。

その後、半年の放射線治療と抗がん剤治療を受けた結果、一度は寛解(※)となりました。しかし声の調子が一向に良くならなかったため、再度受診したところ、がんが残っていた声帯の全摘手術を受けることになったのです。
(※)寛解とは、完治ではないものの病状が落ち着いている状態のこと

 

つんく♂♂さんは、ボーカリストであるため、声帯の診察や検査は定期的に受けていたものの、がんによって残念ながら声を失うことになりました。

がん保険の必要性をつんく♂さんは、以下のように語っています。

 

”僕はもともとがんの保障に入っていたため、保険でカバーできる治療も多く精神的にはすごく安心出来ました。”

 

”僕の場合は放射線も抗がん剤も手術もやったので、加入していてよかったなと思いました。”

※出典:アフラック がん保険がよくわかるサイト「つんく♂さん特別寄稿:がんになって感じた“心の元気”の大切さ」

がんという病気が怖いポイント

がんは、多くの方にとって怖い病気であると認識されています。

しかし、がんが怖いと感じるのは、金銭的な理由ではありません。以下のデータをご覧ください。

 

◯がんをこわいと思う理由

1. がんで死に至る場合があるから(72.1%)
2. がんの治療や療養には,家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから(55.2%)
3. がんそのものや治療により,痛みなどの症状が出る場合があるから(50.0%)

※内閣府「がん対策に関する世論調査」

 

 

このようにがんは、死に至る病というイメージが未だに強いです。また、自分ががんに罹患したことで、家族や親しい友人に迷惑をかけてしまうのが、怖い理由として挙げられています。

何より辛いのは、がんに罹患された本人です。乳がんに罹患し、乳房の全摘手術を受けることになっただいたひかるさん、生稲晃子さん、北斗晶さんのみなさんがあまりの辛さに涙を流されています。

このようにがん治療では、金銭的負担よりも精神的負担の方が大きいのです。

 

がん保険で金銭的な負担を緩和しよう

がんの治療時に、精神的な負担と金銭的な負担が重ならないように、がん保険に加入するのも一つの方法です。

日本の公的医療保険は充実しており、高額療養費制度を利用すると、がん治療の自己負担額は大幅に軽減されます。そのため、がん保険に加入していなくても、貯蓄で備えられる方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、がんの治療費を全て貯蓄で備えられれば、誰も苦労はしません。貯蓄には、病気やケガの備えだけでなく、子供の進学資金や住宅の購入資金などさまざまな用途があります。つまり、がん治療で貯蓄を減らすと、今後のライフプランが大きく狂いかねないのです。

また「若いうちはがんにかからないから、がん保険に入らない」という人もいます。

たしかにがんは、高齢になるほど罹患するリスクが高まる病気です。ただ、若いからといって罹患する確率はゼロではありません。30歳の方が10年後までにがんに罹患する確率は、男性0.6%(約167人に1人)、女性1.6%(62.5人に1人)です。
※出典:国立がん研究センター がん情報サービス「最新がん統計」

 

この罹患率を高く感じるか、低く感じるかは人それぞれでしょう。

もし「がんになる確率、意外と高いな」と感じた方や、がん治療で貯蓄が減ると今後のライフプランに支障が出ると感じた方は、がん保険を検討してみてはいかがでしょうか。

 

🖋執筆者紹介

品木 彰 (しなき あきら)

国立大学卒業後、国内大手生命保険会社に就職。営業所長代理、法人営業部署リーダー職などを経て、2019年、ライターとして独立。主に、保険・不動産・資産運用・税金などの金融ジャンルを扱うライターとして、大手金融専門メディアやYahoo!ニュースなど、多数のメディアへの掲載実績を持つ。

最近では、フィナンシャルプランナー業界の大御所も「信用できる記事内容の執筆者を見ると、すべて品木さん」と発言し、今ももっとも注目すべき金融・保険ライターのひとり。

 

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