C・W・二コルさんの直腸がん闘病の経緯

作家や環境活動家として知られるイギリス人、C・W・二コルさんは、2020年4月3日、直腸がんにより79歳でこの世を去りました。

C・W・二コルさんと言えば、世界中で環境保護の活動に取り組みながら作家活動を行い、日本でもCMなど多くのメディアへ出演。

1995年には日本国籍を取得し話題となり、長野県を拠点に森林や生態系などの自然環境保護の活動に尽力した人物です。

今回は、そんなC・W・二コルさんの癌(がん)闘病の経緯、そして、C・W・二コルさんを襲った「直腸がん」について紹介します。

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直腸がん闘病したC・W・二コルさんのプロフィール


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●生年月日:1940年7月17日
●出身地:イギリス

 

直腸がん闘病したC・W・二コルさんの経歴


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イギリスのウェールズに生まれたC・W・二コルさんは、高校卒業後、極地探検や北極圏探検調査に参加するなど壮大な自然環境と触れ合う青年期を過ごしていました。

大学卒業後は再びカナダに渡り、水産調査局や環境保護局での技官を務めます。

 

また、その一方で、学生時代からは柔道を習い、さらに空手を学ぶために、1962年には日本へ来日。

以降、日本大学で水産学を学んだり、長野を拠点に日本の環境保護の問題に取り組みます。

 

その後、日本人女性と結婚。

1980年以降は、ニッカウヰスキー、ニッポンハム、G.T.ホーキンスなどのCMにも出演し、日本でも多くの人に知られるようになります。

作家としても様々な著書を発表し、1984年に発表した小説「風を見た少年」は、2000年にはアニメ作品として劇場映画化もされました。

 

1995年、日本への帰化を果たし際には、多くの話題を呼びました。

さらに2005年にはイギリス政府より名誉大英勲章5位(MBE)を授与されています。

C・W・二コルさんの、直腸がん闘病の経緯


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C・W・二コルさんは、2016年末に直腸がんが発覚。

東京の病院で、手術を受け、2017年2月まで入院生活を送り、その後は再び長野県で生活をしていました。

その後の病状について詳しい経緯などは明かされていませんが、2020年4月3日、直腸がんにより長野県の病院でこの世を去りました。

C・W・二コルさんが闘病した「直腸がん」とは?


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直腸がんは、C・W・二コルさん以外にも、俳優の渡哲也さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、声優の増岡弘さんなどが闘病を経験した癌(がん)です。

 

直腸がん闘病した芸能人・有名人たち一覧

芸能人・有名人では、C・W・二コルさん以外にも、これまで多くの方が胃がん闘病を経験されています。

 

渡 哲也

鳥越俊太郎

▶増岡弘(声優)

芸能人・有名人たちが闘病した「直腸がん」とは?

それでは、あらためて、C・W・二コルさんをはじめとした芸能人・有名人の方たちが闘病した「直腸がん」とは、どのような病気なのでしょうか?

直腸がんは、「大腸がん」の一種です。

大腸がんを構成する結腸・直腸・肛門のうち、直腸にできるがんが「直腸がん」と呼ばれています。

以下は、がん研究の権威・国立がん研究センター がん情報サービス(https://ganjoho.jp/)からの引用です。

(1)大腸(結腸・直腸)について

大腸は、食べ物の最後の通り道です。小腸に続いて、右下腹部から始まり、おなかの中をぐるりと大きく時計回りに回って、肛門につながります。

長さは1.5〜2mほどの臓器で、「結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)」と「直腸(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)」に分けられます(図1)。

大腸は、水分を吸収します(大腸には栄養素の消化吸収作用はほとんどありません)。

大腸に入った食物残渣(小腸で消化吸収された食物の残り)は、水分を吸い取られ、肛門に至るまでにだんだんと固形の便になっていきます。大腸での水分の吸収が不十分だと、軟便になったり、下痢をおこしたりします。

 

図1 大腸の構造の図

 

(2)大腸がん(結腸がん・直腸がん)とは

大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。

日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔ふくくう内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。

 

(3)大腸がんの症状

早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。

症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

最も頻度が高い血便、下血は痔じなどの良性の病気でもみられるため、そのままにしておくとがんが進行してから見つかることがあります。

大腸がんの早期発見のために早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが大切です。

がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなる(狭窄する)ことによる便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。

(引用元・画像:国立がん研究センター がん情報サービス

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

 

●直腸がん(大腸がん):約71万円
●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

 

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