声優・増岡弘さんの直腸がん闘病の経緯

声優の増岡弘さんは、2020年3月21日、直腸がんにより83歳でこの世を去りました。

増岡弘さんと言えば、『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん役『サザエさん』のマスオさん役の声優から、『有吉くんの正直さんぽ』・『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』などテレビ番組のナレーションまで…

日本人であれば、誰でも一度は聞いたことがある声の持ち主こそ、声優・増岡弘さんでした。

今回は、増岡弘さんの直腸がん闘病の経緯、そして増岡弘さんが闘病した「直腸がん」について紹介します。

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直腸がん闘病した増岡弘さんのプロフィール


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●生年月日:1936年8月7日
●出身地:埼玉県
●趣味:味噌作り、日曜大工
●所属:俳協(東京俳優生活協同組合)

 

直腸がん闘病した増岡弘さんの経歴


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増岡弘さんは、1958年、22歳のときに劇団表現座に入団し、演劇の世界に入ります。

当初は“絵描き”を目指し、東京芸術大学美術学部に入学しますが中退し、劇団で舞台美術、そして役者へと転向しました。
その後、劇団CBC(中部日本放送放送劇団)のオーディションに合格し、専属の俳優となりました。
そう、増岡さんは、まだテレビの草創期の時代に、プロの俳優としてキャリアをスタートさせたのでした。

そして、アニメ『狼少年ケン』で大熊役として声を務めた以降は、声優としての活動が多くなっていきます。
1978年からは約40年間声優を務めることとなる『サザエさん』のフグ田マスオ役を、1988年からは約30年間『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさん役を務めるなど、声優のパイオニア的存在として活躍、2018年には、第12回声優アワード「功労賞」を受賞しました。

増岡さんが所属していた俳協のホームページでは、“親しみやすさと優しさが、僕のモットーです”と自己紹介をする増岡さんのボイスサンプルを聴くことができます。
まさにそのモットーの通り、増岡さんのナレーションは、親しみやすさと優しさが特徴。
生前、増岡さんにとって最後の収録番組となった『有吉くんの正直さんぽ』(フジテレビ)では、毎回、毒舌の有吉弘行さんを優しくも愛情あるコメントでたしなめるようなナレーションが特徴的でした。

 

「ドラゴンボールZ」「ドラゴンボールGT」では、2代目の亀仙人役を演じた増岡さん。


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「ガオレンジャー」では、ナレーションとガオゴッド役を担当しました。


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増岡弘さん、直腸がん闘病の経緯


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増岡弘さんは、2020年3月21日、直腸がんにより83歳でこの世を去りました。

 

増岡さんは“高齢”を理由に、すでに2019年8月に『サザエさん』『それいけ!アンパンマン』の声優を卒業していました。

以降、『サザエさん』のフグ田マスオ役は田中秀幸さんが担当していますが、増岡弘さん死去報道直後に放送された『サザエさん』では、「1978年6月から2019年8月までの41年間、フグ田マスオの声優を務めたいただいた、増岡弘さんが逝去されました。

いつも穏やかで優しいマスオさんを演じてくださった増岡弘さんのご冥福を心からお祈りいたします」と追悼のコメントテロップを映し、増岡さんの死を悼みました。

 

『サザエさん』『それいけ!アンパンマン』を卒業される1か月ほど前から、体調不良で仕事を一時降板もしていた増岡さん。

しかし、『有吉くんの正直さんぽ』は、番組スタッフからの強い希望に応えて仕事に復帰し、2020年1月25日放送分の回が、増岡さん最後の収録番組となりました。

増岡弘さんが闘病した「直腸がん」とは?


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増岡弘さんが闘病した「直腸がん」とはどのような病気なのでしょうか?

「直腸がん」を闘病した芸能人・有名人

直腸がんは、これまで増岡弘さん以外にも、俳優の渡哲也さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんなどが闘病を経験した癌(がん)です。

2020年3月現在、鳥越俊太郎さんも渡哲也さんも、直腸がんの闘病は乗り越えていらっしゃるようですね。

 

鳥越俊太郎さんの直腸がん闘病の経緯を調べる

渡哲也さんの直腸がん闘病の経緯を調べる

 

芸能人・有名人が闘病した「直腸がん」とは?

それでは、あらためて、増岡弘さんをはじめとした芸能人・有名人の方たちが闘病した「直腸がん」とは、どのような病気なのでしょうか?

直腸がんは、「大腸がん」の一種です。

大腸がんを構成する結腸・直腸・肛門のうち、直腸にできるがんが「直腸がん」と呼ばれています。

以下は、がん研究の権威・国立がん研究センター がん情報サービス(https://ganjoho.jp/)からの引用です。

(1)大腸(結腸・直腸)について
大腸は、食べ物の最後の通り道です。小腸に続いて、右下腹部から始まり、おなかの中をぐるりと大きく時計回りに回って、肛門につながります。

長さは1.5〜2mほどの臓器で、「結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)」と「直腸(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)」に分けられます(図1)。

大腸は、水分を吸収します(大腸には栄養素の消化吸収作用はほとんどありません)。

大腸に入った食物残渣(小腸で消化吸収された食物の残り)は、水分を吸い取られ、肛門に至るまでにだんだんと固形の便になっていきます。大腸での水分の吸収が不十分だと、軟便になったり、下痢をおこしたりします。

図1 大腸の構造の図

 

 

(2)大腸がん(結腸がん・直腸がん)とは

大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。

日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔ふくくう内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。

 

(3)大腸がんの症状
早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。

症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

最も頻度が高い血便、下血は痔じなどの良性の病気でもみられるため、そのままにしておくとがんが進行してから見つかることがあります。

大腸がんの早期発見のために早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが大切です。

がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなる(狭窄する)ことによる便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。

(引用元・画像:国立がん研究センター がん情報サービス

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

 

●直腸がん(大腸がん):約71万円
●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

 

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