チェッカーズ 徳永善也さん(クロベエ)の舌がん闘病の経緯


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(記事更新:2020年11月9日)

 

1980年代、チェッカーズのドラマーとして活躍した徳永善也さんは、2004年、40歳のときに舌がんによりこの世を去りました。

徳永善也さんと言えば、“クロベエ”の愛称で親しまれてきたメンバーです。

今回は、クロベエこと徳永善也さんの舌がん闘病の経緯、そして、40歳という若さの徳永さんを襲った「舌癌(舌がん)」という病気について紹介します。

舌がん闘病したチェッカーズ徳永善也さん(クロベエ)さんのプロフィール

 

●生年月日:1964年6月7日
●出身地:福岡県久留米市
●血液型:A型
●身長:174cm

 

舌がん闘病したチェッカーズ徳永善也さん(クロベエ)さんの経歴


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徳永善也さんは、地元・福岡県久留米市で結成されたバンド・チェッカーズのドラマーとして、1983年、『ギザギザハートの子守唄』でメジャーデビューを果たします。

そして、『涙のリクエスト』『ジュリアに傷心』 『星屑のステージ』など、大ヒット曲を連発。

チェッカーズは、音楽だけでなく若い世代のファッションにも大きな影響を与え、「NHK紅白歌合戦」にも9年連続で出場を果たすなど社会現象となる活躍をしました。

 

1992年のチェッカーズ解散後、徳永善也さんは、バンド「リトルバッハ」のドラマー兼リーダーとして活動。

1995年にリトルバッハの解散後は、一時芸能活動を休止していましたが、その後、「WILD-G」のドラマーとして芸能界へ復帰。

2003年には、チェッカーズ時代のメンバーだった武内享氏・大土井裕二氏・藤井尚之氏の3名とともに「アブラーズ」を結成し、活動を開始しました。

 

チェッカーズ徳永善也さん(クロベエ)さんの舌がん闘病の経緯


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クロベエこと徳永善也さんの舌がんの診断を受けたのは、2003年、徳永さん39歳のときでした。

舌がんが発覚したのは、チェッカーズ時代のメンバーとともに結成した「アブラーズ」としての活動を開始した直後だったと言われています。

 

しかし、徳永さんは、病魔に侵されながらも、アブラーズのメンバーとしてツアーをやり抜きます。

アブラーズのライブでは、チェッカーズ時代に徳永さんが作曲し、徳永さんがメインボーカルを務める『青い瞳のHight School Queen』も披露されていましたが、この時期、すでに舌がんによって上手く発音ができない状態だったとも言われています。

 

そして、最期のステージとなった2004年7月の翌月、2004年8月17日に徳永善也さんは40歳という若さでこの世を去りました。

 

チェッカーズ徳永善也さん(クロベエ)が闘病した「舌がん」とは?


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それでは、チェッカーズ・徳永善也さんを襲った「舌がん」とは、どのような病気なのでしょうか?

舌がんは、チェッカーズ・徳永善也さん以外にも、タレントの堀ちえみさん、声優の小笠原早紀さん、海外ミュージシャンのエディ・ヴァン・ヘイレンさんなどが経験されている病気です。

舌がん闘病した芸能人・有名人

堀ちえみさん舌がん闘病の経緯

声優の小笠原早紀さんの舌がん闘病の経緯

エディ・ヴァン・ヘイレンさんの舌がん闘病の経緯

 

芸能人・有名人が闘病した「舌がん」とは?

さて、チェッカーズ・徳永善也さんをはじめ、芸能人・有名人たちを襲った「舌がん」とはどのような病気なのでしょう?

以下は、がん研究の経緯・国立がん研究センター がん情報サ―ビス(https://ganjoho.jp)からの引用です。

1.舌(した)について

舌(した)は、口腔(こうくう)内にある器官で、表面の粘膜と、筋肉でできています。

前方約2/3の動かせる舌可動部(舌体[ぜったい]と呼ばれることもあります)と、後方約1/3の舌根(ぜっこん)に大きく分けられます(※図1)。

舌可動部の表面の粘膜には、味を感じる味蕾(みらい)という小さな器官があり、舌で味を感じることができます。

そのほか、舌は、食べ物をかみ砕いてうまく飲み込むことを助ける機能や、正しく発音する機能を担っています。

※図1 舌と周囲の構造

 

2.舌がんとは

舌がんは舌にできるがんで、口腔がんの1つです。口腔がんは、舌のほか、歯茎(はぐき)や、上あご、頬(ほお)の粘膜などにできるがんです。

尚、舌根の部分にできたがんは、がんの分類上、舌がんではなく中咽頭がんに該当します。

舌がんの多くは、扁平上皮細胞(へんぺいじょうひさいぼう)という、舌の表面を覆う細胞から発生します。

がん細胞は、腫瘍が大きくなるにつれて、舌の組織の深い場所にまで広がっていきます。

 

3.舌がんの症状

舌がんは、鏡を使って、患部を自分で見ることができるがんです。

舌の両脇の部分にできることが多く、舌の先端や表面の中央部分ではあまりみられません。

舌の裏側などの見えにくい場所にできることもあります。

自覚症状には、舌の硬いしこりやただれがありますが、痛みや出血があるとは限りません。

舌の動きに対する違和感や舌のしびれがある、舌の粘膜に赤い斑点(紅板症)や白い斑点(白板症)ができている、口内炎が治りにくいなどの症状がみられることもあります。

また、がんが進行した場合の症状としては、痛みや出血が持続する、口臭が強くなるなどがあります。

 

4.発生要因

舌がんを含む口腔がんが発生する主な要因は、喫煙と飲酒です。

口腔がん全体の80%はたばこが原因と考えられています。

飲酒だけでも口腔がんを発生する危険性が高まりますが、喫煙と飲酒の両方の習慣がある人では、より危険性が高まることがわかっています。

(画像・引用元:国立がん研究センター がん情報サ―ビス