勝新太郎さんの下咽頭癌(がん)闘病の経緯…余命宣告も
俳優の勝新太郎さんは、1997年、下咽頭癌(がん)により65歳でこの世を去りました。
勝新太郎さんと言えば、多くの国民から愛される伝説の大スターです。
昭和を代表する名優として活躍する一方で、私生活でも豪快で破天荒な人物だったことで知られています。
妻は、女優の中村玉緒さん(80)。
今回は、そんな勝新太郎さんの下咽頭がん闘病の経緯、そして勝新太郎さんが闘病した「下咽頭がん」という病気について紹介いたします。
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目次
下咽頭癌(がん)闘病した勝新太郎さんのプロフィール
●生年月日:1931年11月29日
●出身地:東京市深川区(現・東京都江東区)
下咽頭癌(がん)闘病した勝新太郎さんの経歴
勝新太郎さんは、23歳の時に大映京都撮影所と契約し、『花の白虎隊』(1954)でデビュー。
『座頭市物語』(1962)、『兵隊やくざ』(1965)で不動の人気を獲得すると、歌舞伎役者で俳優の市川雷蔵とともに“大映の二枚看板”として活躍しました。
その後、1967年に「勝プロダクション」を設立し、俳優としてだけでなく、自ら映画・ドラマ作品の製作・監督・脚本なども務めるようになっていきました。
プライベートでは、1962年、勝さんと同じく大映に在籍していた女優の・中村玉緒さんと結婚。長男と長女をもうけます。
一方、1970年代後半頃から様々なスキャンダルが勃発していきます。アヘンの不法所持、勝プロダクションの膨大な借金による倒産、長男・長女の大麻密売による逮捕、自身もマリファナとコカイン所持による現行犯逮など、様々なトラブルで世間を騒がせてきました。
しかし、その豪快で破天荒な芸能人ぶりで多くの国民の人気を獲得してきた勝さん。
1997年の死去後も、2000年に発表された『キネマ旬報』の「20世紀の映画スター・男優編」では、日本人の男優の中で7位に選ばれるなど、昭和を代表する伝説の名俳優として芸能史に刻まれています。
余命宣告…勝新太郎さんの下咽頭癌(がん)闘病の経緯
勝新太郎さんは、1996年7月、勝さんが64歳のとき、検査入院をした際、下咽頭がんが発覚しました。
勝さんの奥さん・中村玉緒さんによると、中華料理屋さんで家族みんなが集まった際、勝さんが「下咽頭がん。余命3年。無念だ。」と告げたと言います。
勝さんは、手術はせず、抗がん剤と放射線による治療を行いました。
破天荒な人物として知られる勝さんは、がん闘病においても勝さんらしいエピソードを残しています。
勝さんは、病院へ入院している最中も外出を繰り返しては寿司やお酒を楽しんでいたといいます。
また、平然と煙草をふかしたり、約4か月後の記者会見でも「煙草はやめた」と言いながら堂々と喫煙する姿をを見せていました。
下咽頭がんの発病は、喫煙や飲酒が関係しているとされているため、なんとも勝さんらしく大胆で豪快で人騒がせで破天荒なエピソードですね。
ただ、実際には、記者会見での喫煙は吸っているように見せているパフォーマンスで、普段も禁煙していたことを、後に奥さん・中村玉緒さんなどが明かしています。
しかし、癌の発覚から約1年が経過しようとしていた1997年6月21日、勝さんは、入院先の病院でこの世を去りました。
享年65歳でした。
勝新太郎さんが闘病した「下咽頭癌」とは?
下咽頭がんの発症は、お酒や喫煙習慣との関係があるとされていますが、お酒好き・たばこ好きだった勝新太郎さんの豪快な私生活の習慣が、下咽頭がんの発生に直接関係したかどうか定かではありません。
それでは、勝新太郎さんが闘病した「下咽頭癌(がん)」とは、どのような病気なのでしょうか?
以下は、がん研究の権威・国立がん研究センターのがん情報サービス(https://ganjoho.jp/)からの引用です。
1.下咽頭について
咽頭は、鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る部位であり、筋肉と粘膜でできた、約13cmの長さの管(くだ)です。
咽頭は上からそれぞれ、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部位に分かれています(※図1)。
なお、鼻、口、あご、のど、耳などからなる部位を頭頸部(とうけいぶ)といいます。
※図1 頭頸部の構造
下咽頭は、咽頭の管の最も下の部分で、食道と中咽頭、気管とつながっている喉頭(こうとう)に隣接しています。
下咽頭は、空気や飲食物の通り道になります。飲食物が通るときには、喉頭が上がることによって喉頭蓋(こうとうがい)が喉頭への通り道をふさぎます。
それによって飲食物が気管に流れないようにしつつ、食道へ送ることができます。
2.下咽頭がんとは
下咽頭にできたがんを下咽頭がんといい、下咽頭がんは頭頸部がんの1つです。
咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部(首)のリンパ節に転移しやすいという特徴があります。
がんの発見時に頸部リンパ節への転移が見つかることも珍しくありません。
また、下咽頭は喉頭に近いため、下咽頭がんが発見されたときには、喉頭までがんが広がっていることもあります。
3.下咽頭がんの症状
下咽頭がんは、初期のうちは自覚症状がみられないことがあります。
初期症状としては、以下のようなものがあげられます。
飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、吐血(とけつ:消化管からの出血)、口を大きく開けにくい、舌を動かしにくい、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこり、声の変化。
これらのような気になる症状がある場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診し、早期発見につなげましょう。
4.下咽頭がんの患者数
下咽頭がんは、日本全国で1年間に約1,900人が診断されます。
下咽頭がんと診断される人は男性に多く、女性の10倍近くにのぼります。
5.下咽頭がんの発生要因
下咽頭がんの発生には、喫煙・飲酒と強い関連があります。
(引用・画像:国立がん研究センター がん情報サービス 下咽頭がん)
参考:がんの治療費はどれくらい?
ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。
●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査
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