夏目雅子さん、急性骨髄性白血病の闘病経緯…現在も意志受け継ぎ
女優の夏目雅子さんは、1985年9月、27才のとき、急性骨髄性白血病によってこの世を去りました。
夏目雅子さんと言えば、昭和を代表する若手の名女優でした。
そのあまりにも早すぎる死を惜しみ、夏目さんの亡き後もテレビCMやドラマが制作され話題となったり、現在もテレビ番組で特集が組まれることもあり、当時の人気がしのばれます。
今回は、そんな夏目雅子さんの急性骨髄性白血病の闘病経緯、そして、夏目さんの意志が現在にも受け継がれている活動「夏目雅子ひまわり基金」について紹介します。
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目次
急性骨髄性白血病闘病した夏目雅子さんのプロフィール
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●名前:夏目雅子(なつめ まさこ)
●本名:小達 雅子(おだて まさこ)
●生年月日:1957年12月17日
●出身地:神奈川県横浜市
●血液型:B型
夏目雅子さんの経歴
夏目雅子さんは、1976年、18才のときに、ドラマ『愛が見えますか…』(日本テレビ)のオーディションにヒロインとして合格し、女優デビューを果たします。
翌年1977年に、カネボウ化粧品のキャンペーンガールとしてCMに出演すると、多くの注目を集めるようになっていきます。
そして、1978年、ドラマ『西遊記』(日本テレビ/主演:堺正章)で、三蔵法師役を演じたことをきっかけに、坊主頭と美貌とのギャップが神々しいと話題になり人気女優への道を進みます。
“なめたらいかんぜよ!”という夏目雅子さん演じるヒロインのセリフが流行語となった映画『鬼龍院花子の生涯』(1982年)では、夏目さんがヌードを披露したことでも大きな話題に。
映画のヒットや、その体当たりな演技が評価され、夏目さんは、第25回ブルーリボン賞で主演女優賞を獲得しました。
その後、夏目さんは、1984年、26才のときに作家・伊集院静さんと結婚しました。
夏目雅子さんの急性骨髄性白血病、闘病経緯
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結婚の翌年、1985年2月、27才だった夏目雅子さんは、口内炎や激しい頭痛など体調不良に見舞われます。
夏目さんは緊急入院することとなり、無念にも公演中だった舞台を降板することになりました。
発覚した病名は「急性骨髄性白血病」。つまり、血液の癌(がん)です。
しかし、その病名は、夏目雅子さん本人には明かされず、夏目さんは“極度の貧血”と伝えられました。
母・スエさん、夫・伊集院静さんらが看病にあたり、順調に回復していたかに思われた夏目さんの病状でしたが、1985年8月下旬、抗がん剤の副作用が原因とみられる肺炎を併発してしまいます。
そして、高熱により意識不明の重体となり、1985年9月11日、夏目雅子さんは27才という若さでこの世を去りました。
白血病闘病した夏目雅子さんの意志受け継ぎ…夏目雅子ひまわり基金
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夏目雅子さんがこの世を去ってから、夏目さんの看病をしていた母・小達スエさんらの強い意志により設立された団体が「夏目雅子ひまわり基金」です。
「夏目雅子ひまわり基金」は、抗がん剤治療の副作用による“脱毛”で悩んでいる方々へ、カツラの無償貸与をする活動を行っています。
具体的には、カツラの無償貸与を行うと同時に、利用後のカツラに滅菌・消毒・クリーニング・修繕を施し、再度カツラを無償貸与する活動を行っています。
これは、夏目雅子さんが急性骨髄性白血病の闘病の際、脱毛を恐れて、副作用が弱い抗がん剤を選び、積極的な治療を行わなかったことが、死につながった…と考える夏目さんの母・小達スエさん強い後悔の想いから、夏目雅子さんの遺産から医療用のカツラ300台の基金を寄進したところからスタートしました。
画像:夏目雅子ひまわり基金ホームページより
脱毛やカツラと言えば、ドラマ『西遊記』で坊主姿の三蔵法師を演じていた夏目雅子さん。
夏目さんは、病床では気丈にふるまい、母・スエさんの前では「髪の毛くらい、いいわ。私、三蔵法師の時とっても素敵だったのよ」と言っていたといいますが、実際には、脱毛については大きな精神的な苦痛があったといいます。
「夏目雅子ひまわり基金」では、他にも、骨髄移植やドナー登録の啓発活動、臓器移植に関する知識やドナーカードの普及などの活動も行っています。
そして、1993年12月に設立された「夏目雅子ひまわり基金」は、夏目雅子さんの想いを受け継ぎ、設立から25年以上が経過した現在も、その取り組みが継続し行われています。
参考:がんの治療費はどれくらい?
ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。
●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査
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