大手5社比較!はじめてのドライブレコーダー型自動車保険選び

 

こんにちは、元保険会社員の保険ブロガー・うっちーです。

 

今回は、いま話題の「ドライブレコーダー型自動車保険」についてご紹介します。

最近、悲惨な自動車事故のニュースがよく話題に取り上げられ、同時にドライブレコーダーの重要性も高まっていますよね。

保険会社では、ドライブレコーダー付きの自動車保険が販売され、注目が高まりつつありますが、期待と共に疑問も多いのではないでしょうか?

 

●ドライブレコーダー付の自動車保険を検討しているけど、保険料はどれくらい?

●ドライブレコーダー付の自動車保険って、具体的にどんなことができるの?

●ドライブレコーダー付の自動車保険は、どの保険会社がオススメなの?

 

このように、はじめてドライブレコーダー型自動車保険への加入を検討している方は、この記事を読んでいただくことで、不安を取り除き、大きな後悔をすることなくドライブレコーダー付きの自動車保険を検討することができるようになります。

ぜひ本記事をご覧いただき、お役立ていただければ幸いです。

【基本知識】ドライブレコーダー型自動車保険の特徴

 

現在、国内では、大手保険会社5社から“ドライブレコーダー付きの自動車保険”が販売されています。

ドライブレコーダー型自動車保険の仕組みの多くは、一般の自動車保険に「ドライブレコーダー特約」を付けることで、後日ドライブレコーダー本体が手元に届き、サービスを利用することが可能になる仕組みです(※)。

(※)「あいおいニッセイ同和損害保険:「タフ・つながるクルマの保険」のみ、車に備え付けのドライブレコーダーを活用する仕組みです。

通常、ドライブレコーダーは、カー用品店や通販などでも購入することができますが、保険会社のドライブレコーダー特約に加入することで保険会社から提供されるドライブレコーダーやサービスには、テクノロジーの進化を感じさせる大きな特徴があります。

その主な特徴を紹介していきましょう!

ドライブレコーダー特約3つの特徴

①事故対応サポート機能

事故時、ドライブレコーダーに搭載されているセンサーが衝撃を感知。

保険会社に自動的に事故発生を知らせ、保険会社が事故対応のサポートを行います。

 

②事故防止アラート機能

運転中、ドライブレコーダーに搭載されているセンサーが事前に危険を察知。

事故防止のための注意喚起をリアルタイムで行います。

 

③安全運転計測機能

ドライブレコーダーに搭載されているセンサーが、運転データを計測・解析。

計測データをレポートしたり、安全運転をするためのアドバイスを行います。

 

ドライブレコーダー特約、もっとも注目すべきポイントは?

上記に挙げた特徴①~③の中で、もっとも注目すべき機能は、①事故対応サポート機能です。

というのも、②事故防止アラート機能、③安全運転計測機能は、通常のドライブレコーダーにも搭載されていることが多いからです。

保険会社から提供されるドライブレコーダーには、衝撃を感知するセンサーが搭載されています。

そして、事故で車体が衝撃を感知すると、ドライブレコーダーが自動的に保険会社に発信してくれるので、そのままドライブレコ―ダーを通じて保険会社と通話することができ、事故現場での対応アドバイスやサポートを行ってくれるのです(※)。

(※)保険会社への通知の仕組み・事故対応のサポート内容は、保険会社によって異なります。

また、同時に事故場所の住所も通知されるため、レッカー対応が必要な場合、事故場所の特定がスムーズになります。

ドライブレコーダー特約は、保険会社ならではとも言える事故対応時のサポート機能が、もっとも注目すべきポイントなのです。

 

ドライブレコーダー特約のメリット

次に、ドライブレコーダー特約のメリットを3つ紹介しましょう。

尚、「あいおいニッセイ同和損害保険:「タフ・つながるクルマの保険」のみ、車に備え付けのドライブレコーダーを活用する仕組みのため、以下のメリットに当てはまらない点もあります。

①ドライブレコーダー本体が無料!

ドライブレコーダー特約のメリットは、何と言っても、ドライブレコーダー本体が無料で貸し出してもらえる点です。

もちろん、特約の保険料は毎月かかりますし、途中で保険を解約した場合はドライブレコーダーを返却する必要がありますので、完全に無料という訳ではありません。

②特約の保険料が安い!

ドライブレコーダー特約は、保険料が比較的安く、月700円前後で済んでしまう保険会社もあります。

一般の市販されているドライブレコーダーの相場が2~3万円ということを考えると、1・2年の期間で考えれば、保険会社でドライブレコーダーを借りた方がお得なのです。

金額的にお得というのは、あくまで1・2年の期間で考えれば…という条件付きではありますが、保険料が安いので気軽にお試し感覚ではじめることができるのは大きなメリットなのではないでしょうか?

③安全運転診断によって、保険料が割引になる保険会社もある!

保険会社によっては、ドライブレコーダーの機能の1つである安全運転診断のレポート結果によって、保険料が安くなるものもあります。

あいおいニッセイ同和損害保険「タフ・つながるクルマの保険」は、毎月レポートされる安全運転スコアの点数が高ければ、保険料が割引される仕組みがあります。

 

ドラレコ特約を上手に活用するために知っておきたいこと

では、ドライブレコーダー特約を付けることで、保険会社が事故時のトラブルを全て解決してくれるか言うとそうではありません。

“デメリット”とは言わないまでも、あらかじめ知っておきたい点を列挙しておきます。

これを事前に知っておくとで、ドライブレコーダー特約を上手に活用することができ、あとからガッカリするダメージも少なくすることができます。

①ドライブレコーダーは、衝撃を感知しないと保険会社への通知がされない

ドライブレコーダー特約は、保険会社ならではとも言える事故対応時のサポート機能がもっとも大きな特徴だと前述しました。

しかし、自動発報などの機能は、あくまでドライブレコーダーが衝撃を感知しないと発動しません。

もちろん、その間も録画は機能していますが、小さな接触事故などは感知できない場合もあるので覚えておきましょう。

また、歩行者と接触して相手が大怪我を負ってしまうような大事故でも、自動車の衝撃が少なければ、自動的に保険会社に通知されることはありません。

ただし、このように衝撃を感知せず、ドライブレコーダーが自動で発報しなかった場合は、手動で保険会社に連絡することは可能です。

予め手動で保険会社に連絡できるようにマニュアルを確認しておいたり、自身の携帯電話にも24時間つながる保険会社の電話番号を登録しておくことが大切です。

②事故発生直後は、現場の対応を優先しなければいけない

自動車事故が発生した直後のことを想像してみてください。事故相手と話して警察を呼んだり、事故相手が血を流したり、気を失って倒れている可能性もあります。

まずは110番、ケガ人がいれば119番、そして車が動かなければ保険会社へ連絡をしてレッカーを手配する必要があり、当然、現場はバタつきます。

ドライブレコーダーは衝撃を感知することで保険会社に事故の通知を自動的にしてくれますが、自分だけずっと車の中にいてドライブレコーダー越しに会話をしている…という訳にはいきません。

まずは、現場の対応が優先。そして、その後、保険会社との打ち合わせが必要になったタイミングでドライブレコーダーの機能を活用する…といった対応が求められます。

ドライブレコーダー特約が付いていると言っても、あくまでドライブレコ―ダーの本質的な機能は「録画」による事故後のスムーズな解決です。

保険会社によっては、警察・病院への連絡、家族への通知などもサポートしてくれるサービスを提供している会社もありますが、まさに事故直後の現場では、当事者として責任ある行動が求められるのです。

③ドライブレコーダーの性能には限りがる

これは、ドライブレコーダー特約だけでなく、市販のドライブレコ―ダーも含め一般的な話ですが、ドライブレコ―ダーが録画をしてくれるのは、車の前方です。

もちろんレコーダーを装着する場所にもよりますが、一般的には、運転席から見て前方を映しておくことが一般的です。

つまり、後方から相手の車に追突を受けた場合、相手の動きはレコーダーに映っていません。(まぁ、追突を受けた事故は、基本的に相手側の100:0の事故なので、ドライブレコーダーの映像に頼るまでもないケースがほとんどですが)

また、ドライブレコーダーの映像は、たいていはSDカードなどで保存が可能ですが、パソコンなどに保存をしない限りは、一定時間を過ぎるとデータが上書きされてしまい残りません。

「とりあえずドラレコ付けてるからOKでしょ!」と考えてしまうと、あとから「ドラレコ付けてる意味ないじゃん!」とショックを受けてしまうので注意が必要です。

ドライブレコーダーの機能や特性を予めしっかりと把握しておくことが大切です。

 

各保険会社のドライブレコーダー型自動車保険まとめ

さて、ここからは各保険会社のドライブレコーダー型自動車保険について紹介します!

ドライブレコーダー型自動車保険4社の特徴

東京海上日動:「ドライブエージェント パーソナル」

画像:東京海上日動 ドライブエージェント パーソナル公式ページより

 

ドライブエージェントパーソナルは、東京海上日動とパイオニア社が共同開発したドライブレコーダー端末のことです。

このドライブレコーダー端末には、通信やGPS機能を搭載しており、事故によってドライブレコーダー端末が衝撃を検知すると、自動的に東京海上日動の事故受付センターに連絡を行い、必要に応じて救急車の手配や事故の受付を行うことができます。

GPS機能が付いているため、レッカーが必要な場合の事故場所特定もスムーズに行うことができます。

また、衝撃を受けた際は、ドライブレコーダーの記録映像が自動的に東京海上日動に送信されるので、保険会社としても責任割合の判断・示談交渉の材料がスピーディーに揃うなど、高度な事故対応が期待されます。

さらに、事故が発生した危険地点の接近や片寄り走行・前方車両の接近を警告してくれる事故防止機能や、運転特性などをレポードする安全運転支援の機能なども搭載しています。

損害保険ジャパン日本興亜:「DRIVING!(ドライビング!)」

画像:損保ジャパン日本興亜 ドライビング!公式ページより

 

「DRIVING!(ドライビング!)」も、東京海上日動のドライブエージェントと同様に、ドライブレコーダー端末を使用した運転支援サービスです。

専用のドライブレコーダーによる運転時や事故時のサポート機能を搭載し、ドライブレコーダーには、車間距離が一定以上になると通知される注意喚起のアラート機能や、事故時に強い衝撃を感知すると自動で損保ジャパン日本興亜に通報する仕組みとなっています。

また、あらかじめ登録した家族に事故があったことを自動もしくは手動で通知することができる機能や、運転手の携帯にショートメッセージが送信され、スムーズにロードサービスやその他のサービスを依頼したり、必要に応じてALSOK(アルソック)のガードマンが現場にかけつけるなど、事故時のサービスが手厚いのも特徴です。

その他にも、運転診断レポートや、スマートホンアプリと連携した機能などもあります。

三井住友海上火災保険:「GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)」

画像:三井住友海上火災保険:GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)公式ページより

 

主力商品である『GKクルマの保険』に「ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する特約」を付けることで、ドライブレコーダー端末を使用することができます。

その特徴は、前述の2社と同様で、ドライブレコーダー端末が衝撃を感知すると自動で保険会社に通報される仕組みになっています。

そして、三井住友海上の専用安否確認デスクに電話が繋がると、オペレータ―は専用ドライブレコーダーを通じて安否確認コールを行い、事故対応のアドバイスを行います。

また、ドライブレコーダーには、安全運転支援機能もあり、前方衝突、車線逸脱、高速道路逆走注意など様々なシーンを想定したアラート機能を搭載しています。

あいおいニッセイ同和損害保険:「タフ・つながるクルマの保険」

画像:あいおいニッセイ同和損害保険:タフ・つながるクルマの保険より

 

「タフ・つながるクルマの保険」は、前述の3社とは異なり、車に備え付けのドライブレコーダー端末を活用するタイプの保険です。

車に装備された指定のカーナビゲーションから、指定の車載通信機(DCM※)を通じて車両の走行距離や運転特性を取得します。(※Data Communication Moduleの略で音声通話や高速データ通信等を可能にする車専用通信機器のこと)

衝撃を感知すると自動で保険会社に通報したり、安全運転を支援するためのアラート機能や安全運転診断レポートなどを搭載している点では、前述の3社と共通です。

また、この「タフ・つながるクルマの保険」の1番の特徴は、毎月レポートされる安全運転スコアの点数が高ければ、保険料が割引される仕組みを持っている点です。

ドライブレコーダーに搭載された通信センサーによってデータを収集・解析して、保険料に反映させる仕組みの自動車保険としては、国内では、この「タフ・つながるクルマの保険」が初めてとなります。

 

ソニー損保:やさしい運転キャッシュバック型

画像:ソニー損保 やさしい運転キャッシュバック型 公式ページより

 

2015年2月に販売が開始された、国内初のPHYD型テレマティクス保険です。

ソニー損保とオプテックス社が共同開発した「ドライブカウンタ」を契約車両に設置(工事不要)することで、“運転のスムーズさ”の計測をし、安全運転の度合いによって保険料がキャッシュバックされる仕組みになっています。

「ドライブカウンタ」は、急発進の少ない、ふんわりアクセル、急ブレーキの少ない、なめらかなブレーキがよい評価につながります。

 

自動車保険料の値上がり前が、節約チャンス!

 

さて、今回は、いま話題の「ドライブレコーダー型自動車保険」について、その特徴をお伝えしました。

いよいよ2019年10月には、大手の自動車保険会社は、全社、保険料が値上がりすることが発表されています。

10月からは増税も始まり、家計への負担は大きくなるばかり…。

少しでも保険料を安く済ませたい!という方は、ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、ドライブレコーダー型自動車保険を検討してみましょう。

 

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