森喜朗元首相、癌(がん)闘病の経緯…現在は?転移・再発はない?

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長を務める森喜朗さん(82)は、62才のときに前立腺がん、そして、77才のときに肺がん闘病を経験しました。

森喜朗さんと言えば、2000年~2001年に内閣総理大臣を務め、その言動が世間から大きな注目を集めた人物です。

今回は、東京五輪の開催で、再び世間から注目を集めることとなった森喜朗さんの癌(がん)闘病の経緯、そして気になる現在について紹介します。

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癌(がん)闘病した森喜朗さんのプロフィール


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●生年月日:1937年7月14日
●出身地:石川県能美郡根上町(現・能美市)
●学歴:早稲田大学商学部 卒業
●前職:サンケイ新聞

癌(がん)闘病した森喜朗さんの経歴


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石川県出身の森喜朗さんは、早稲田大学ラグビー部OBだった父・茂喜さんの影響で、小学生時代からラグビーに強い興味を持つようになります。

そして、高校時代、ラグビー部の主将として活躍すると、スポーツ推薦で早稲田大学へと進学しラグビー部に入部しました。

しかし、大学時代、森喜朗さんは、体を壊してしまいラグビー部を退部を余儀なくされてしまいます。

 

このとき、森喜朗さんは、スポーツ推薦で大学に入学したこともあり、早稲田大学からの退学も決意しましたが、

当時のラグビー部の監督だった大西監督に

「ラグビーだけが大学じゃないぞ、森君。縁あって早稲田に入ったんだ。早稲田精神を身につけて少しでも世の中の役に立つ人間になろうと君は思わないのか。

将来、ラグビーに恩返しができるような立派な人間になってみろ」

という言葉に、退学を思いとどまった森喜朗さん。

この言葉は、その後の森喜朗さんにも大きな影響与えることに。

 

 

というのも、2019年、大いに日本中を乗り上げた第9回ラグビーワールドカップでは、日本での開催の招致を成功させた立役者こそ、この森喜朗さんだったからです。

日本での開催が決定した2009年に受けたインタビューでは、退学をとどまらせてくれた大西監督からの言葉について「その言葉はいつもわたしの心の中にあった」「少しでもラグビーに奉公できればとの思いから」と、明かしていました。

 

大学卒業後、サンケイ新聞に入社すると、その後、第32回衆議院選挙(1969年)に旧石川1区から無所属で出馬し、政治家としての道へ。

通商産業大臣・建設大臣などを経て、2000年、小渕恵三氏の次の首相として第85代内閣総理大臣に就任しました。

在任中は、マスコミに対して「日本は天皇を中心とした神の国」と発言したことが大きな波紋を呼ぶことになり、“失言”は当時の流行語にもなりました。

 

森喜朗さん、癌(がん)闘病の経緯


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森喜朗さんは、62才のときに前立腺がん、そして、77才のときに肺がん闘病を経験されています。

(1)森喜朗さん、前立腺がん闘病の経緯

森喜朗さんが、初めて癌(がん)が発覚したのは、2000年、62才のとき。

「前立腺がん」でした。

 

そして、前立腺がんが発覚したのは、森喜朗さんが正式に内閣総理大臣首相に就任する直前のことでした。

小渕前首相が脳梗塞を発症し、時期総理大臣として所信表明をした直後に、前立腺がんであることが判明したのです。

 

さらに、就任後も、一国の首相として手術はできず、公表もできない状況…ホルモン療法によって癌(がん)を抑えていたといいます。

このことは、首相退任後の2002年に明かしています。

 

前立腺がんが発覚した当時、「手術をしないと死にますか?」という質問に対し、森首相の担当医師からは、「手術をしないことによって死ぬことはほとんどありません。しかし、進行すると必ず骨とリンパ節に転移します」という旨を告げられたといいます。

そのため、森喜朗さんは、総理の座に長くいることは考えていなかったそうです。

 

(2)森喜朗さん、肺がん闘病の経緯


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首相退任後は、主に外交などを担当していた森喜朗さん。

そんな森喜朗さんに、2度目の癌(がん)が発覚したのは、2015年、77才のとき…「肺がん」でした。

森喜朗さんの肺がんは、左の肺に見つかり、早期のものでした。

胸腔鏡(きょうくうきょう)手術によって肺の一部を切除し、2015年3月に行われた東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の理事会に出席した際に公表しました。

メディアによると、手術をした当時、森喜朗さんは、抗がん剤治療に頼っていたそうで、抗がん剤の副作用のためか、肺に水がたまり、呼吸が苦しくなり、まともに歩けない状況だったといいます。

そして、主治医がご家族に対して“年内いっぱい”と告げるほどの状態だったといいます。

しかし、その後、がん免疫治療薬の新薬である「オプジーボ」による治療を試したところ、肺にたまった水は無くなっていき、歩行もできる状態になったといいます。

 

森喜朗さんの癌(がん)闘病…現在は?


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2020年3月現在、森喜朗さんは、御年82歳!

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長として、日々、奮闘されています。

その様子からは、前立腺がんや肺がんの再発・転移はないことがうかがえます。

ラグビーワールドカップ・東京オリンピック…特に近年、日本の国際スポーツ発展に大きな貢献をしている森喜朗さんだけに、くれぐれも体調にはご留意いただき、長生きしてほしいですね。

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

 

●直腸がん(大腸がん):約71万円
●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

 

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