広島カープ・赤松選手の引退試合…セレモニーでのコメント全文

広島カープの赤松真人選手が、9月27日、「広島」対「中日」戦(広島マツダスタジアム)に出場し、現役生活の引退を飾りました。

赤松選手と言えば、これまでゴールデングラブ賞も獲得するなど外野手として活躍してきましたが、2016年、34歳の時に胃がんが発覚。

闘病生活を経て、胃がんを克服し、1軍への復帰を目指し2軍での調整を図っていましたが、今年9月7日に引退を発表。

この日は、現役最終試合として試合に臨みました。

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広島カープ・赤松真人選手、引退試合…3年ぶりのカムバック

 

実に3年ぶりとなる公式戦出場となった赤松選手は、9回オモテ、慣れ親しんだポジション・センターで途中からの試合出場。

『センター赤松』というアナウンスがコールされると、球場からは大歓声が送られました。

残念ながら、赤松選手の俊足・身体能力を活かした得意の守備の見せ場はなかったものの、ベンチに帰る際も、球場からは大きな声援が送られました。

そして、試合後は、引退セレモニーが開催され、最後は胴上げでチームメイトたちから見送られました。

また、ゲームは広島1-4中日で、赤松選手率いる広島カープは負けてしまったものの、敵チームである中日ドラゴンズの選手・ファンも、帰ることなく赤松選手を拍手で見送りました。

広島カープ・赤松真人選手の引退試合、コメント全文

以下は、試合後に行われた引退セレモニーでの、赤松選手のコメント全文です。

今日は僕のために時間を作っていただき、球団関係者の皆様・監督・コーチ・選手・スタッフの皆様、本当にありがとうございます。

 

僕は、幸せものです。

成績もあまり残せてはいませんが、このようなセレモニーをしていただき感謝しかありません。

僕が思い描いていたプロの世界は、華やかで、かっこよくて、キラキラしてるイメージでした。

しかし、プロに入ってみると、僕より一回り以上の先輩方が、汗水を流し、ドロドロになって練習をされていました。

正直、ちょっとひきました。

とんでもないとこに入ってしまったと。

しかし、その中で、結果を出せなければ1軍の試合、ましてや2軍の試合すら出れません。

練習の毎日でした。

野球が好きという気持ちは、常に持って練習をしていました。

1軍の舞台で、試合をするのは最高です。

たくさんの人が見ています。

たくさんの応援があります。

本当、本当に心強いです。

25年ぶりに優勝した2016年、最高のシーズンを終えた年末に病気が見つかりました。

最高の気持ちから一転、どん底に落とされました。

本当に、どん底でした。

こんなにも好きな野球がもうできなくなるのかと正直何度も諦めかけました。

しかし、そんな僕に、勇気や元気を与えてくれたのは、家族、チームメイト、そして全国から送られてくる折り鶴や手紙などの応援でした。

それまでは、当たり前だった応援が、自分が当たり前の状況ではなくなったとき、応援は絶大なパワーだと気づかれました。

この応援がなければ、今日、僕は、ここに立っていなかったと思います。

全国から送られてくる手紙の中には、僕よりもつらい症状や、つらい治療をされている方々がいることに気づかされました。

しんどいのは僕だけではない。

僕ががんばることによって、そういった方々に少しでも元気になってもらえたら…

そう思い、1軍を目指しがんばってきましたが、1軍に上がれず引退試合となってすみません。

 

しかし、こんな僕の姿を見て、少しでも元気になった方がおられましたら本望です。

まだまだ受けた恩を返せてはいませんが、これから少しずつ返していきたいと思います。

 

そして、誰よりも一番身近に僕を支えてくれた…(ご家族の名前)

つらいとき、楽しいとき、色々ありましたが、ここまで野球をやれてきたのは、あなたたちのおかげです。

本当にありがとう。

現役生活は、今日で終わりますが、これから先の人生も宜しくお願いします。

 

そして最後に、今まで応援してくださったファンの皆様。

応援は絶大なパワーがあります。

これからも、カープ、そしてプロ野球の応援ありがとうございます。

本当に長い間、ありがとうございました。

 

引退発表した広島カープ・赤松選手のプロフィール

(画像:NPB公式サイトより)

名前:赤松真人(あかまつ まさと)
生年月日:1982年9月6日
身長/体重:182cm、70kg
出身地:京都府京都市伏見区
出身校:平安高校(京都)~立命館大学
プロ入り:2004年ドラフト6位
在籍:阪神タイガース (2005年~2007年)、広島東洋カープ (2008年~在籍中)
通算成績:
・出場試合数:867試合
・403安打
・21本塁打
・144打
・136盗塁
・打率.249

赤松選手は、立命館大学を経て、2004年、阪神タイガースに入団。1年目のシーズンとなる2005年は、2軍ウエスタン・リーグで首位打者・盗塁王・最多得点・最高出塁率の4冠を獲得し、1年目から1軍に昇格。2008年に、広島カープに移籍すると、2010年には外野手としてゴールデングラブ賞も獲得しました。

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関連記事:広島カープ赤松選手…胃がん闘病の経緯

広島カープ赤松、胃がん克服も引退発表…同級生・倖田來未コメントは?

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

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