原千晶さんの2度の子宮頸がん闘病…現在は?再発・転移はない?
タレントの原千晶さん(44)は、2005年、31才のときに子宮頸がんと診断されます。
さらに、その4年後には、がんの再発・転移も発覚してしまいます。
今回は、原千晶さんの子宮頸がん闘病の経緯と、気になる現在について紹介します。
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目次
原千晶さんのプロフィール
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●生年月日:1974年4月27日
●出身地:北海道帯広市
●血液型:O型
●身長:165cm
●所属事務所:ワタナベエンターテイメント
原千晶さんは、1994年、20才のときに『クラリオンガール』に選出され、芸能界デビューを果たしました。
そして、1997年頃より、人気番組だった『ワンダフル』(TBS)、『ウンナンのホントコ!』(TBS)、『力の限りゴーゴゴー!!』(フジテレビ系)などに出演し、一躍人気タレントとなります。
原千晶さんの子宮頸がん闘病の経緯
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2005年、原さんは、ひどい生理痛や不正出血が続いたため、精密検査を受けます。
その結果、子宮頸がんの一種である、「子宮頸部(けいぶ)の扁平(へんぺい)上皮がん」と診断されます。
医師からは、子宮全摘出を勧められましたが、子供が産めなくなってしまうと考えた原さんは、“必ず月1回の診察を受けること”を条件に、子宮を残す円錐形切除を受けます。
手術は無事に終わり、仕事にも復帰。
術後の経過もよく、手術から2年が経った原さんは、自己判断で通院を止めたと言います。
しかし、手術から4年後の2009年、腹痛と多量出血が起きてしまい、その結果、子宮頸がんと子宮体がんの併発に加えリンパ節への転移が発覚します。
そして、2010年1月、子宮全摘出手術を受け、その後、抗がん剤による治療も受けました。
がん患者のために奮闘する原千晶さん
がんの再発・転移、子宮全摘出手術…苦しいがん闘病の経験から、原さんは、2010年「よつばの会」を立ち上げます。
「よつばの会」は、子宮頸がんなど女性特有のがんを患った方たちが集まって情報提供し合うためのサイト。
定期的な情報交換会を開催したり、原さん自らが電話相談に乗ることもあるようです。
(画像:よつばの会HP)
原千晶さんの現在は?再発はない?
子宮全摘出手術を受けた2010年から約9年が過ぎましたが、その後、がんの再発などはないようです。
原さんは、現在でも、がん啓発の講演会やイベント、メディアにも積極的に出演し、自らのがん体験を発信。
がんで悩む患者さんや、そのご家族の方たちに勇気を与えてます。
原千晶さんが闘病した「子宮頸がん」とは?
子宮頸がんは、20歳代の若年層で、急激にかかる可能性の高い病気とも言われています。
また、子宮頸がんは、性交によって感染することから、若い女性の方なら知っておかなければいけない知識です。
1年間に約16,000~17,000人が診断され、約2,500人が亡くなっているというデータもあります。
【子宮頸がん(上皮内がんを含む)発生率の推移】
出典:国立がん研究センター
では、そもそも「子宮頚がん」とはどのような病気なのでしょうか?
子宮頸がんとは?
婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。
子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生します。
一方、子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。
子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。
また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。
子宮頸がんの発生要因
子宮頸がんの発生には、その多くにヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染が関連しています。
このHPVは、性交渉で感染することが知られているウイルスです。
子宮頸がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されることが知られています。
HPV感染そのものはまれではなく、感染しても、多くの場合、症状のないうちにHPVが排除されると考えられています。
HPVが排除されず感染が続くと、一部に子宮頸がんの前がん病変や子宮頸がんが発生すると考えられています。
また喫煙も、子宮頸がんの危険因子であることがわかっています。
HPVには複数の型がありますが、最近、一部の型のHPV感染を予防できるワクチンが使用可能になっています。
たとえ、ワクチン接種を受けた場合であっても、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
子宮頸がんの症状
子宮自体が体外とつながっている臓器でありながら、早期のがんでの症状はほとんど見られないことが特徴とされています。
しかし、子宮頸がんは、細胞の異常が起きた後に、その異常となった細胞ががん化するという過程をたどることが分かっています。
そのため、細胞がまだがん化していない状態、細胞の異常(これを「異形成」の状態といいます)が起きた状態のときに、検診などで発見することが可能ながんです。
がんが進行するにつれて、以下のような症状がみられるようになります。
●月経以外の出血(不正出血)
●性行為の際の出血
●下腹部や腰の痛み
●月経血が増える、月経期間が長くなる
●異常なおりものが出る
子宮頸がん、治療費はどれくらいかかるの?
子宮頸がんの治療は、早期の場合、がん病巣のある子宮頸部を円錐状に切る手術を行います。
この手術方法は、その後の出産も可能ですが、進行している場合は、子宮を摘出する手術や、放射線治療を行うことが一般的のようです。
では、子宮頸がんになってしまった場合の費用は、どれくらいかかるのかというと、進行具合や治療方法によって医療費は大幅に異なりますが、平均額は、179,748円となっています。(厚生労働省「平成27年度 医療給付実態調査」を元に自己負担3割で算出した金額)
出典・引用:国立がん研究センター
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