脳腫瘍と闘い続けたアイドル・丸山夏鈴さん…最期までアイドル貫く
アイドルの丸山夏鈴さんは、2015年5月、21歳という若さで肺がんにより亡くなりました。
丸山さんは幼い頃から脳腫瘍を患い、何度も摘出手術を受けながらもアイドルを志し、デビュー後も入退院を繰り返しながらもタレント活動を行います。
その明るく前向きな姿勢は、日本テレビの『news every.』やフジテレビ『みんなのニュース』でも取り上げられ、大きな反響を呼びました。
今回は、丸山夏鈴さんの闘病の経緯をご紹介します。
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目次
丸山夏鈴さんのプロフィール
Eternal Summer-Special edition-
●生年月日:1993年8月2日
●出身地:福島県郡山市
●所属レーベル:Yotsuba Records
●所属事務所:HappyStrike
●2012年より、アイドルとしての活動をスタート。2015年2月、『Eternal Summer』でCDデビュー。
丸山夏鈴さんのがん闘病経緯
●小学生(2000年)~高校生(2011年)
・小学2年生の時に脳腫瘍が見つかり、摘出手術を行う。
・その後、脳腫瘍の手術は、中学2年生の時に1回、高校3年生で2回受ける。
●2013年
・2月、5回目の脳腫瘍摘出手術を行う。
・4月、ライブで復帰。
・6月、休業を発表し、6回目の脳腫瘍摘出手術を行う。
・9月、ワンマンライブで復帰。
・12月、休業を発表し、7回目の脳腫瘍摘出手術を行う。
入院中に、脳腫瘍が肺に転移したことが発覚。
●2014年
・6月、自身の主催ライブで活動復帰。
●2015年
・5月22日、肺がんにより逝去。
丸山夏鈴さんが闘病した脳腫瘍とは?
丸山さんの亡くなった直接的な理由は肺がんですが、その原因は、脳腫瘍からの転移によって引き起こされたものと考えられています。
脳腫瘍によって亡くなった有名人の方には、プロ野球選手の津田恒美選手(広島東洋カープ)や、同じくプロ野球の選手の盛田幸妃選手(近鉄バッファローズ)などがいます。
津田選手は32歳、盛田選手は45歳、そして、今回ご紹介した丸山さんは21歳という若さで亡くなっています。
若い尊い命を脅かすこの脳腫瘍とは、あらためてどのような病気なのか確認していきましょう。
1.脳腫瘍とは?
脳腫瘍とは、頭蓋骨の内側にある脳の部分にできる腫瘍のことです。
脳腫瘍には、大きく分けて「原発性脳腫瘍」と「転移性腫瘍」の2種類があります。
2.原発性脳腫瘍とは?
脳や脳の周辺組織から生じた脳腫瘍で、脳腫瘍全体の82.4%が原発性脳腫瘍と言われています。
脳実質から生じる腫瘍の多くが悪性の「神経膠腫(グリオーマ)」で、脳の付属器から生じる腫瘍には「髄膜腫」、「下垂体腺腫」、「神経鞘腫」などの種類があります。
脳腫瘍の発生の原因には、家族の遺伝というケースもありますが、ほとんどの場合は不明となっています。
3.転移性腫瘍とは?
他の臓器で生じたがんが、血液の流れによって脳に運ばれることで転移して生じた脳腫瘍で、脳腫瘍全体の17.4%が転移によるものです。
「脳に転移をする前のがんは、肺がんが半数を占め、次いで、乳がんが10%の割合と言われています。
4.脳腫瘍はどんな症状があるの?
脳腫瘍にもいくつか種類があることをご紹介しましたが、多くの方に共通して起こる症状が「頭蓋内圧亢進症状」(ずがいないあつこうしんしょうじょう)です。
「頭蓋内圧亢進症状」は、脳に腫瘍ができると、頭蓋骨の中が圧迫されることにより、①頭痛 ②吐き気 ③ てんかん発作などの意識障害 などの症状が引き起こされます。
これらの症状は、頭蓋骨の中の圧力は睡眠中に高くなることから、朝起きた時に強く出るとされています。
また、脳は神経の中枢ですので、脳腫瘍により運動や感覚など様々な機能に影響が出るケースもあります。
脳腫瘍による局所的な症状には、以下のようなものがあります。
● 頭頂部:感覚障害
● 前頭葉:認知症症状、尿失禁、失語(優位半球の場合)
● 視神経:視野、視力障碍
● 側頭葉:失語(優位半球)
● 下垂体:無月経、乳汁分泌、性欲低下、ホルモン過剰による症状
● 聴神経:聴力障碍
● 後頭葉:視野障害
● 小脳:失調歩行
● 脳幹:運動麻痺、眼球運動障害
参考・一部引用:がん治療.com 脳腫瘍とは
最期までアイドルを貫いた丸山夏鈴さん
丸山さんがアイドル活動を始めた2012年は、AKB48をはじめとするアイドルグループ全盛の時期。
実際、丸山さん自身がアイドルを目指すきっかけとなったのも、脳腫瘍の手術のために入院していた際、病室のテレビで見たアイドルの姿を見て大きな影響を受けたことからだったそうです。
そして、入院中の病床にいながらも、講談社の主催する「ミスiD2013」に応募し、見事一次審査に通過したことを機に、芸能事務所に所属することになりました。
デビュー後も入退院を繰り返しながらも活動を続ける丸山さんの姿は、多くの人に感動や希望を与え、2014年には、AKBグループや大手事務所のアイドルグループも毎年参加するアイドルのフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」のステージにも立ちます。
希望を与えるアイドルとしての使命か、丸山さんは病床からもTwitterを頻繁に更新し、YOUTUBEで闘病のありのままの様子をアップし続けました。
最後の動画が更新されたのは、亡くなる前日。丸山さんは、最期までアイドルとしての生き方を貫いたのです。
丸山さんの憧れだった「しょこたん」こと中川翔子さんも、丸山さんの訃報を受け「夢への強い想いを紡ぐ綺麗な瞳と笑顔と言葉に惹かれて、ダイレクトメッセージでつながることができたばかりでした。お会いしたかったです」とコメントし、彼女の死を悼みました。
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