ET-KINGのリーダー・いときんさん逝去…闘病した肺腺がんとは?
ET-KINGのリーダー、いときんが2018年1月31日に、がん性心膜炎で亡くなられました。
いときんさん率いるET-KINGは、「ギフト」「愛しい人へ」等のヒット曲で知られた人気ヒップホップグループです。東日本大震災の直後から、積極的な募金活動や被災地でのライブ等を現在でも継続して行っていることからも、多くのファンに支持されています。
特にリーダーのいときんさんは男気溢れる性格でファンや関係者からも愛されていました。
いときんさんは、昨年2017年8月に肺腺がんを公表し闘病生活を送っていましたが、年末12月には復帰のライブを果たす等、順調な回復ぶりに思われていました。
ライブでは「力もらえました、生きるで。ありがとう」とファンの方に約束していた いときんでしたが、今年の1月19日に急に体調を崩し、1月31日に地元・大阪府内の病院で亡くなりました。
来年にはグループ結成から20周年を迎えるタイミングだっただけに、ファンとしては大変悲しい知らせとなりました。
今回は、いときんさんの闘病の経緯、そして肺腺がん・がん性心膜炎について一緒に学んでいきましょう。
※いときん…写真中央下
【いときん プロフィール】
●生年月日:1979年3月3日
●血液型:A
●趣 味:図画工作
●特技:酒
●好きな食べ物:モスのスパイシーチリドッグ
●好きな飲み物:田助
●大切なモノ:心
目次
ET-KING いときんさん、がん闘病の経緯
●2017年6月 定期健診で、がんの疑いが判明。
●2017年7月 細胞検査をした結果、ステージ4の肺腺がんと診断を受ける。また、脳とリンパ節への転移も判明。
●2017年8月 がんを公表し、ライブ活動を休止。
●2017年秋 抗がん剤治療は受けず、自宅療養を行う。11月リリースの新曲「こっちこい」や、2018年2月発表予定のアルバムのレコーディングにも参加
●2017年12月 5か月ぶりにライブステージに復帰。
●2018年1月 19日、心臓の痛みが発生し、体調が急変。31日、逝去。
ET-KING いときんさんが闘病した「肺腺がん」とは?
診断から約半年で亡くなられた、いときんさん。
診断を受けた際は、すでにステージ4で、他の部位への転移もあったそうです。
あらためて、いときんさんが闘病していた肺腺がんとはどのような病気なのでしょうか?
肺腺がんとは肺がんの一種で、肺がんの中でも最も多いとされています。
肺がんと肺腺がんについて確認をしましょう。
1.【肺がんとは】
肺がんとは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。
進行すると、がん細胞が周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れに乗って広がっていきます。
転移しやすい場所は、リンパ節、脳、肝臓、副腎、骨です。
2.【肺がんの症状】
肺がんは早期ではほぼ無症状です。
病状の進行とともに、咳(せき)、痰(たん)、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛などの呼吸器症状があらわれます。
しかし、これらは必ずしも肺がんに特有のものではないため、他の呼吸器疾患と区別がつかないこともあります。
複数の症状がみられたり、長引いたりして気になった場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
その他には、腫瘍が特殊な物質を産生することによる、あるいは免疫反応による影響で起こる症状があります。
それらは「腫瘍随伴(ずいはん)症候群」と呼ばれ、他のがんと比べて肺がんでは比較的多く発症します。
症状としては、肥満、ムーンフェイス(顔が満月のように丸くなる)、食欲不振、神経症状、意識障害などがあります。
また、進行の程度に関わらず症状がほとんどみられない場合もあり、検診などの胸部X線検査やCT検査によって発見されることもあります。
喫煙は肺がんとの関連が非常に大きいので、喫煙歴のある40歳以上の人は、症状がみられない場合でも特に注意が必要です。
3.【肺腺がんとは?】
“腺がん”とは、体の臓器にある分泌腺にできたがんのことです。
肺腺がんは肺の分泌腺に出現したがんのことを指します。
【肺腺がんの特徴】
●男性よりも女性に多い。
●初期症状が出にくい。
●化学療法や放射線療法が効きにくい。
●喫煙との因果関係は弱い。
なるほど、いときんさんが抗がん剤治療を行わず自宅療養していたのは、化学療法が効きにくいという点にあったのですね。
いときんさんが患った「がん性心膜炎」とは?
そして、いときんさんが亡くなられた直接の原因は、がん性心膜炎です。
こちらについても確認をしておきましょう。
【がん性心膜炎とは?】
心臓で発生するがんはごくわずかで、がんが心臓・心膜への転移することによって心膜に炎症が引き起こされる病気です。
症状は、胸痛やさらに悪化すると呼吸困難や脈の異常などにより意識消失などもあるようです。
心膜へ転移する確率が最も高いがんが、今回、いときんさんが患っていた「肺がん」で、次いで乳がんや食道がん等からも転移し引き起こされる病気のようです。
がんが怖い病気と言われる理由の1つが「転移」ですが、まさに、その恐ろしさと闘ってきたのが いときんさんだったということになります。
心よりご冥福をお祈りします。
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