小澤征爾さんの食道がん闘病…小澤征爾さんの現在は?

小澤征爾さん(82)は、2010年、74才の時に食道がんの診断を受けます。

小澤征爾さんと言えば、日本が誇る世界的な指揮者です。

ニューヨーク・フィルハーモニックをはじめ様々な交響楽団の音楽監督を務め国際的な評価を獲得。
2002年からは、世界随一の実績と知名度を誇るウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の専属劇場でもあるウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めるなど、今日に至るまで国内外で数多くの賞を受賞してきました。

【プロフィール】
●誕生日:1935年9月1日
●出身地:満州国、奉天市
●学歴:桐朋学園短期大学
画像:ユニバーサル公式HPより

ちなみに『今夜はブギー・バック』や『カローラⅡに乗って』の楽曲で90年代に活躍したシンガーソングライター・小沢健二さんは、小澤征爾さんの甥っ子さん。

そして、俳優の小澤征悦(おざわゆきよし)さんは、小澤征爾さんの実の息子さんです。
小澤征悦さんは、最近ではお菓子メーカーUHA味覚糖の「さけるグミVSなが〜いさけるグミ編」に出演して話題になりました。

画像引用:事務所公式HPより

たしかに、3人ともどこか似ている気が…?

今回は、小澤征爾さんの食道がん闘病の経緯、そして、気になる小澤征爾さんの現在についてご紹介します。

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小澤征爾さんの食道がん闘病の経緯

●2010年
・1月、2009年末に受けた人間ドックの結果、食道がんが見つかり治療に専念することを公表。
・食道の全摘出手術を受ける。
・8月、仕事に復帰。

小澤征爾さんが闘病した食道がんってどんな病気?

あらためて小澤征爾さんが闘病した食道がんについて確認していきましょう。

食道がんとは?

食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面にある上皮から発生します。

食道の内面をおおっている粘膜から発生したがんは、大きくなると粘膜下層に広がり、さらにその下の筋層に入り込みます。

そして、もっと大きくなると、食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます。
食道の周囲には、気管・気管支や肺、大動脈、心臓など重要な臓器が近接しているので、がんが大きくなるとこれらの臓器に広がります。

また、食道の壁の中と周囲には、リンパ管や血管がたくさんあります。
そのため、がん細胞がリンパ液や血液の流れに入り込んで食道を離れ、食道とは別のところに流れ着いてそこで増え始め転移します。
リンパの流れに乗ったがん細胞が、リンパ節にたどり着いてかたまりを作ったり、食道の周りのリンパ節だけではなく腹部や首のリンパ節にも転移することがあります。
そして、血液の流れに入り込んだがん細胞は、肝臓、肺、骨などにも転移をするのです。

このような段階にならないよう、早期の発見と治療が大切になります。

食道がんにかかる率が高いのは?

一生涯の間に、食道がんになるリスクは、男性で2%、女性で0.4%。
死亡リスクは、男女ともにその半分で、男性は1%、女性0.2は%です。
食道がんになる確率、死亡率ともに男性のほうが高く、女性の5倍以上となっています。

また、男女ともに、40歳代後半以降に増加し始める傾向にあり、特に男性は女性に比べて急激にリスクが増加します。

食道がんの症状は?

食道がんは、初期の段階では自覚症状がないことが多く、健康診断や人間ドックのときに内視鏡検査などで発見されるケースが約20%と言われています。

無症状で発見された食道がんは、早期の段階であることが多く、治る確率も高くなります。

しかし、以下のような症状がある場合は、腫瘍が大きくなり進行している可能性もあります。

1.食道がしみるような感覚
2.食物がつかえるような感覚
3.体重減少
4.胸痛・背部痛
5.せき
6.声のかすれ

食道がんの原因は?

喫煙、飲酒、熱い飲み物や食べ物が、食道がんのリスクを高めるとされています。

特に、日本人に多い「扁平上皮がん」(へんぺいじょうひがん…体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織から発生するがん)は、喫煙と飲酒の関連が強く、お酒を飲みながらタバコを吸うと食道がんのリスクがさらに高まることも報告されています。

また、少ないお酒の量ですぐ顔が赤くなってしまう方は、徐々に飲酒に慣れてきてその量が増えると、食道がんになるリスクは、通常の人の何10倍にも高まるという報告もあります。

逆に喫煙や飲酒の習慣がない人が食道がんになることは、ほとんどありません。

喫煙者は禁煙、飲酒は適量、熱い食べ物・飲み物は覚ましてから口にする…という基本的な習慣が予防になります。

また、野菜(でんぷん質のもの除く)や果物、βカロテンやビタミンCを含む食品の積極的な摂取も予防に良いとされています。

参考/引用:国立がん研究センター がん情報サービス 食道がん

小澤征爾さんの現在は?

小澤さんは、2010年の食道がんからの復帰後は、腰の手術や体力の回復のために一時的な休養をとりながらも、現役の指揮者としての活動を続けています。

2010年11月に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により名誉団員の称号を贈呈されたり、2016年4月には、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により名誉団員の称号を贈呈されるなど、これまでの功績が称えられました。

しかし、2018年3月には、「大動脈弁狭窄症」との診断を受け、入院のため一時活動を休止。

ちなみに大動脈弁とは、全身に血液を送り出す左心室の出口にある弁のことで、この大動脈弁の開放が制限されて狭くなった状態が大動脈弁狭窄症です。症状としては、狭心痛、失神、心不全症状などが現れる病気です。
指揮者の仕事は、心臓にも大きく負担がかかることから、小澤さんは治療に専念するため1か月間入院することとなります。

その容体が心配されるところですが、小澤さんは春以降の活動に向け体力をつけながらリハビリをしていました。

そして、2018年7月28日、長野県山ノ内町で開かれた公演に出演し、約9カ月ぶりに指揮を執りました。