ドラマ『JIN-仁-』…コロナと闘う現代人に勇気をくれる名言集

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(更新日:2020年10月12日)

『JIN-仁-』は、大沢たかおさん演じる脳外科医・南 方仁(みなかた じん)が現代から江戸時代にタイムスリップし、江戸の人々の命を救いながら歴史に抗うストーリー。

コロリ(コレラ)、梅毒、緑膿菌といった感染症から、乳がん・脳腫瘍などの癌(がん)、脚気・虫垂炎などの当時の生活習慣病など…まだ医学がじゅうぶんに発達していない江戸時代に、南方仁が神がかりな医術と知識で江戸の町を病から救っていくというストーリーです。

2020年春のコロナ禍に放送された『JIN -仁- レジェンド』(第1シリーズと第2シリーズの特別総集編)では、現代のコロナ危機を受け、“医療崩壊”も危惧される緊迫した現場で昼夜働く医療従事者、未知なる病気と闘う様々な人々へのエールが込められている…と大きな話題を呼びました。

 

そう、『JIN-仁-』は、現代のコロナ禍においても困難に立ち向かう多くの人たちが共感し、勇気をもらえる名言・名シーンがたくさんあるドラマなのです。

そこで、この記事では『JIN-仁-』の第1シリーズと第2シリーズから、勇気をもらえる名言の一部を紹介したいと思います!

 

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『仁-JIN-』コロナと闘う現代人に勇気をくれる名言集

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1.オープニングのナレーション

私たちは 当たり前だと思っている

思い立てば 地球の裏側にでも行けることを
いつでも思いを伝えることができることを
平凡だが 満ち足りた日々が続くであろうことを
闇を忘れてしまったような夜を

でも もし ある日突然 そのすべてを失ってしまったら

鳥のような自由を
満たされた生活を
明るい夜空を失ってしまったら
闇ばかりの夜に たった一人 放り込まれてしまったら

あなたはそこで 光を見つけることができるだろうか?
その光を つかもうとするだろうか?
それとも 光なき世界に 光を与えようとするだろうか?

あなたの その手で

 

(第1シリーズ1話:オープニングのナレーションより)

1.解説

少し長いセリフですが、第1シリーズ第1話のオープニングのナレーションは、まさに今を生きる私たちへの問いかけです。

1860年代、江戸の幕末の時代は、当然ながら飛行機も携帯電話もない時代。
今では深夜でも明るいネオンに輝く東京の街も、夜は真っ暗闇に包まれるような町でした。

そんな便利で何不自由なく生きることが当たり前となってしまっている私たち現代人が、ある日突然、その日常を奪われてしまったら…。このオープニングの語り部分は、まさに現在のコロナ危機を預言していたかのようなセリフですね。

今、自分は、自分が置かれた環境で、できることを精一杯果たすことができているだろうか?…そんな気持ちを奮い立たせてくれます。

 

2.『神は、乗り越えられる試練しか与えない

神様は、乗り越えられる試練しか与えないんだよ

 

(第1シリーズ2話:南方仁が、コロリにかかった喜市に言った言葉)

2.解説

ドラマ内で度々登場する名言です。

この言葉は、もともとは主人公・南方仁の恋人である未来が、かつて仁に言った言葉でした。

その南方仁が、江戸の流行り病“コロリ(=コレラ)”によって瀕死状態の枝豆売りの少年・喜市(きいち)を助けるため、この言葉で勇気を与えます。

ちなみに、コレラは、日本では1858年に大流行した感染症で、江戸だけでも10万人~26万人も亡くなった病気とされています。

感染すると下痢や嘔吐などの急激な脱水症状に襲われ、発症してからたった2・3日で、ころりと死んでしまうことかからコロリと呼ばれたとも言われています。

 

3.生きてなきゃ、笑えないんです

おいらもそうでした

おっかさんが死んだとき、おいらも、こらりから助からなきゃよかったって思いました

 

だけど、おいら、あれからいいこといっぱいありました

変わったことだって いっぱいあります

(中略)

 

きっと… 奥方様が笑える日は 必ず来ます

 

(中略)

神様は、乗り越えられる試練しか与えないんです

 

でも、笑えないんです

死んだら… だめなんです

生きてなきゃ… 笑えないんです

 

(第2シリーズ1話:喜市が、脚気を患う橘栄に言った言葉)

3.解説

第1シリーズで、南方仁に救われた枝豆売りの少年・喜市が、脚気(かっけ)を患う橘栄(たちばな えい)に言った言葉です。

橘栄は、南方仁を支える綾瀬はるかさん演じる橘咲(たちばな さき)の母親です。

江戸時代の生活習慣病とも言える脚気は、ビタミンE不足によって引き起こされる病気とされています。

南方仁は、脚気を治すために考えた安道名津(あんドーナツ)を考案し、それを橘栄に食べさせようとしますが、橘栄は頑なに食べようとしません。

“もう生きていたくない”と思っていた橘栄に対して、枝豆売りの少年・喜市は、かつて自身が南方仁に言われた言葉 =「神様は、乗り越えられる試練しか与えない」を伝えます。

そして、試練を乗り越えた先には、さらに良い未来が待っていることを泣きながら訴えます。

橘栄は、この言葉を聞き、安道名津を食べ、脚気を克服しました。

 

4.『勝ちなさい!勝って、戻ってきなさい

戻る家などございませぬ!

戦(いくさ)の途中で帰る家など…その様な覚悟で勝てるいくさがどこにあるのです!

勝ちなさい!

勝って …戻ってきなさい

 

(第1シリーズ3話:橘 栄が、南方仁のコロリ治療を手伝う娘・橘 咲に言った言葉)

4.解説

綾瀬はるかさん演じる橘 咲(たちばな さき)は、武士の家の娘でありながら、コロリによって父を失った過去への後悔から、コロリの治療にあたる南方仁を支えます。

これまで橘家を守ってきた母親・橘 栄(たちばな えい)は、医の道に進もうとする娘・咲に対し「勘当します」と伝えますが、娘・咲は、コロリ治療のために家を出てしまいます。

家を出て、コロリの治療に奮闘する咲。

咲の医の道への志に理解を示す兄・恭太郎は、「一旦、帰って休め」と咲に言いますが、母親・栄が突然現れ、強い口調で、この言葉を咲に伝えます。

…まるで、コロナ患者の治療にあたる医師、実家の家族にコロナをうつすまいと我慢し故郷に帰らず冷静に日常生活を送ろうと努力する人たちへの励ましにも受け取ることができます。

 

5.『先生は、わたくしの運命を変えましたよ

先生は、わたくしの運命を変えましたよ

先生と、先生の医術とお会いしてから、咲は、何やらいろんなものが明るく見えます

脈打つ心も音を感じます

咲は、生きておりますよ

 

(第1シリーズ3話:南方仁が、橘咲に言った言葉)

5.解説

現代から江戸時代にタイムスリップしてきた南方仁は、江戸の人々の命を救いながらも、その運命に葛藤します。

 

当初、南方仁は、自分が江戸の人たちの運命を変えてしまうことは、一方で、その先に生きる人たちの未来を変えてしまう恐ろしい行為だと思っていました。

しかし、枝豆売りの少年・喜市をコロリから救ったその直後、喜市の母・妙(たえ)は、辻斬り(通り魔)に遭って死んでしまいます。

“(南方)先生には悪いけど… おいら… 助からなければ良かったよ” と、幼いながらも、その運命の厳しさを嘆きます。

 

南方仁は、自分を慕ってくれている橘咲に対して、ここで初めて未来から来たことを明かし、その苦悩を涙ながらに懺悔します。

「歴史は、俺のやったことすべて帳消しにするのかもしれない 決して何も変わらないように… だとしたら…、だとしたら…、おれ、何やってんだろう…

 

しかし、江戸の人たちを救うことに激しく葛藤し落胆する南方仁に対し、理解者である橘咲はこの言葉を仁に伝えました。

そして、南方仁は、歴史や運命など大きなことは変えられなくとも、未来を信じて、今、出来る限りのことを精一杯やることを決意したのです。

 

6.『自分の信じる道を歩きたいぜよ。正しい道じゃったら、仲間は後からついてくる

わしゃ今まで、世の中を変えるためには

誰かの仲間にならんといかんと思っちょった

けんど 何か違うちょる気がして、仲間になりきれんかった

今は…自分の信じる道を歩きたいぜよ

それが… 誰も歩いておらん道でも、正しい道じゃったら

仲間は後からついてくるぜよ

 

(第1シリーズ3話:坂本龍馬が、勝海舟に言った言葉)

6.解説

内野聖陽さん演じる坂本龍馬は、ドラマ内でたくさんの名言を残しています。

このシーンは、土佐藩の脱藩浪士だった坂本龍馬が、命を狙っていた勝海舟に謁見したときの言葉です。

 

勝海舟の考えに感銘を受け「弟子入りしたい」と言った坂本龍馬に対し、勝海舟は問います。

「かまわないけどよ、お前さんは、今までの仲間を裏切ることになるんじゃないのかい?」

 

その言葉に対して言った言葉が、この坂本龍馬の熱のこもった言葉です。

そして、このように考えるようになったのは、コロリと孤独に奮闘する南方仁の姿だったことも明かしました。

 

7.『死んでいった者らに報いる方法は、「もっぺん、生まれて来たい」そう思える国にすることじゃき

死んでいった者らに報いる方法は

ひとつしかないち 思わんかえ?

もっぺん、生まれて来たい…

そう思える国にすることじゃき

 

(第2シリーズ1話:坂本龍馬が、南方仁に言った言葉)

『死んでいった者に報いる方法は、ただ1つしかない …それは、彼らがもう1回生まれてきたいと思う世の中にすることだ

江戸の戦火から民衆の命を救えなかったことに絶望する南方仁に対し、坂本龍馬がこの言葉を言います。

坂本龍馬もまた、戦火によって同士を亡くした直後でした。

 

8.『神はそれほど甘くない!ならば 救え!その心のままに』

もしお前のやったことが 意に沿わぬことであったら

神は 容赦なくお前のやったことを取り消す

神はそれほど甘くはない!

ならば 救え!

その心のままに 救え!救え!

 

(第2シリーズ1話:佐久間象山が、南方仁に言った言葉)

8.解説

市村正親さん演じる蘭学者・佐久間象山が瀕死の中で戦火に囲まれながら、南方仁に叫んで伝えた言葉です。

自分の医術が歴史や未来を変えてしまうのではないかという苦悩を抱えている南方仁に対して、佐久間象山は「相当な自信家だな」と叱咤します。

 

9.『助けられる命を見過ごしては、私が死んでも死に切れません!それが医者の心意気です』

助けられない命は山ほどあります

助けられる命を見過ごしては

私が死んでも死に切れません

それが医者の心意気です!

 

(第1シリーズ9話:南方仁が、江戸の火消し親分・新門辰五郎に言った言葉)

 

江戸時代、“火事と喧嘩は、江戸の華”と呼ばれ、火事は江戸の町で頻繁に起きていました。

そんな火事から命がけで江戸の町を守るのが「火消し」でした。

火事によって喉が焼けてしまった火消しの一人を手術をして救おうとする南方仁に対し、親分の新門辰五郎は「火事場で死ぬのが火消しの本望だ!でもな、喉を切られて死んだんじゃ、死んでも死にきれねぇ それが火消しの心意気だ!」と言います。

 

しかし、心意気を大切にする新門辰五郎に対し、南方仁が言った言葉が、この言葉でした。

そして、手術が成功したあと、新門辰五郎は「医者の心意気ってのは、てぇしたもんだ。おれは根っからの火消しだが、あんた根っからの医者だな、先生!」と南方仁を労いました。

火消しと医者…職業は違えども、己のプライドを持って仕事をする者同士へのリスペクトを示すこのシーンですが、現代でも、まさに今、命をかけて仕事をしている方たちがいることを忘れてはいけません。

また、どんな仕事でも、プライドを持って仕事している人たちはすごい…そう思えるシーンでもありました。

 

10.『医者は、医の道を歩くのみ』

医者は、医の道を歩くのみ

治まらぬものを治めるのが政の道であろう

南方殿、我らは鉄砲傷も縫えん

しかし、役に立てることが無い訳でもなかろう

玄孝!我らに指図をせよ!

 

(第2シリーズ11話:奥医師・多紀元琰が、玄孝と勝海舟に言った言葉)

10.解説

江戸で反乱戦争を起こした負傷兵の治療にあたる南方仁をはじめとする医師たちに対し、それでは徳川幕府が反乱者たちを認めてしまうことになってしまうと非難する勝海舟。

しかし、そこで多紀元琰(たき げんえん)をはじめとする奥医師たちも野戦病院に現れ、勝海舟に言ったのがこの言葉です。

さらに、多紀元琰は、元弟子であった佐藤二朗演じる玄孝(げんこう)に対し、「私たちに指示をしろ!」と命令するのです。

 

多紀元琰は、権威ある幕府専属の医師の総裁。

当初は、どこで学んだかも分からないような医術を使う南方仁の存在を認めてはいませんでした。

また、元弟子の玄孝も南方仁についていくなど、多紀元琰にとって南方仁はおもしろくない存在だったのです。

しかし、次第に南方仁とその医術を認めるようになっていきました。

 

このシーンは、権威者であった多紀元琰がそのプライドを捨て、医師としての使命を尽くす姿勢を見せた場面でした。

勝海舟は、そんな真っ直ぐな姿勢で治療にあたる医師たちを見て、呆れるように「ったくよう、好きなようにやりやがれ!ばか医者が」と嬉しそうに言い放ちます。

 

11.最終話のラストシーンのナレーション

当たり前のこの世界は

誰もが戦いもがき苦しみ、命を落とし、勝ち取ってきた無数の奇跡で編上げられていることを

俺は忘れないだろう

そしてさらなる光を与えよう

今度は俺が 未来のために

この手で

11.解説

未来へ戻ってきた南方仁。

江戸で出会い、別れていった人たちとの思い出を回想します。

そして、未来へ進んでいくことを決意をします。

 

当たり前だと思う何気ないこの日常は、はるか昔から、悩み苦しみ生き抜いた人たちが残していったものの積み上げによる“奇跡”のようなもの。

その奇跡によって、人々は希望を持って生きていくことができる。

その感謝を受け容れ、今度は、自分自身が未来の人たちにとっての希望の光になろうと決意するのです。

 

この『JIN-仁-』というドラマを象徴するような、締めくくりに相応しいラストのナレーションでした。

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さて、今回は、ドラマ『JIN-仁-』より、コロナと闘う現代人に勇気をくれる名言を紹介しました。

“また、あの名シーンが見たい!”

“コロナと闘う勇気をもらいたい”

…と思った方も多いのではないでしょうか。

 

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コロナ禍でも前を向いて生きていくためには、この作品を見逃す訳にはいきません。

 


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