元広島・北別府学さん、成人T細胞白血病公表…現在・今後は?

プロ野球解説者の北別府学さん(62)が、1月20日、白血病を公表しました。

北別府学さんと言えば、広島カープの元エースとして通算213勝を挙げ、2012年には野球殿堂入りも果たしている人物です。

昨年2019年8月からは、YouTubeで「北別府学チャンネル」を開設し、2020年1月現在、登録者数は3,000人を超えています。

そんな北別府さんが、所属事務所を通じ、白血病の一種である「成人T細胞白血病」を患っていることを公表しました。

北別府学さんのこれまでの経歴、そして、気になる白血病の現在の容態は?

白血病を公表した元広島カープ・北別府学さんのプロフィール


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生年月日:1957年7月12日
身長/体重:181cm/85kg
出身地:鹿児島県曽於市
出身校:宮崎県立都城農業高等学校
プロ入り:1976年
選手歴:広島東洋カープ (1976-1994)
勝敗セーブ通算:213勝141敗5セーブ
受賞:広島県県民栄誉賞(1994年)、曽於市市民栄誉賞(2012年)

白血病を公表した元広島カープ・北別府学さんの経歴


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北別府学さんは、宮崎県立都城農業高等学校で1年生からエースとして活躍。
甲子園に出場する機会はなかったものの、高校2年生の時には完全試合を達成するなど注目を集め、1976年、ドラフト1位で広島カープに入団しました。

カープ入団後は、1年目から1軍投手として白星を挙げ、入団3年目の1978年に10勝を挙げると、その後、1988年まで11年連続で二桁勝利を達成。
その間、最多勝(1982年、1986年)、ゴールデングラブ賞(1986年)、沢村栄治賞(1982年、1986年)などを獲得し、輝かしい成績をおさめてきました。

北別府さんの武器は、“精密機械”とも呼ばれた制球力。
フォアボール(与四球)は9回のマウンドで1回だけという平均記録を持つほど、抜群のコントロールを持つ投手でした。
強い広島を支えるエース投手、そしてチームを象徴する選手として活躍してきました。

 


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1994年、現役引退後はプロ野球解説者となり、その後、広島カープの投手コーチ(2001年~2004年)も務めます。
2012年には、日本のプロ野球などで顕著な活躍をしたり、野球界の発展に大きく寄与した人物に対して贈られる“野球殿堂”入りも果たしました。
近年では、プロ野球解説者やスポーツ番組などメディアへの出演、2018年からは私立英数学館高校硬式野球部のコーチを務めるなど精力的な活動を続けていました。

↓こちらは2019年8月に開設したYouTube「北別府学チャンネル」(2020年1月21日現在、登録者数3,020人)。
現役時代、レジェンド級の活躍をした北別府さんの人となりがよくわかるチャンネルで、プロ野球好きにはたまらない内容になっています。
オープニングテーマの「♪キタベップ、キタベップ」がいいですね!

 

元広島カープ・北別府学さんの白血病闘病の経緯…現在と今後は?


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北別府学さんは、2020年1月20日、「成人T細胞白血病」を患っていることを公表しました。

成人T細胞白血病(ALT)とは、「HTLV-1」と呼ばれるウイルスが原因の血液のがんの一種。一般的には、幼少期に母乳などを通じてウイルスに感染し、大人になってから発症する白血病とされ、現在、日本における患者数は100万人以上ともされています。

 

詳しい感染の経緯等については明かされていませんが、北別府さんが診断を受けたのは、2年前の2018年。

北別府さんは、月に1回の定期検診を受けていましたが、昨年11月頃より白血球の数値などが上がってきたため1月21日から広島県内の病院で入院。

前日1月20日に出演したローカル局のレギュラー番組では、自らの口から病気を公表。

 

今後は、化学療法を経て、その後、骨髄移植に踏み切る考えであることを明かしています。

参考:癌(がん)闘病したプロ野球選手まとめ

北別府学さんだけでなく、元プロ野球選手の中には、これまでがん闘病を経験された方が多くいらっしゃいます。

北別府学さんと同じ広島カープだけでも、“炎のストッパー”と呼ばれた津田恒美さん(享年32歳)、2018年に亡くなられた衣笠祥男さん、そして昨年2019年に現役引退した赤松真人さんなど、多くのがん闘病経験者がいます。

また、現在は解説者として有名な大島康徳さんは、最も進行した状態を表す“ステージ4”の宣告を受けながらも、積極的にブログを更新したり、プロ野球の解説も行うなど、がんと向き合い闘病生活を送っています。

以下は、癌(がん)闘病したプロ野球選手のまとめです。

 

【特集】癌(がん)闘病したプロ野球選手まとめ