がん闘病した藤子不二雄A氏…現在は?

藤子不二雄A氏(84歳)は、2013年、79歳の時に上行結腸がん(大腸がんの一種)の手術を受けました。

岡山県高岡市の同郷である藤子・F・不二雄氏とのコンビ”藤子不二雄”として『オバケのQ太郎』などのヒット作品を世に送り出します。

その後、1983年に”藤子不二雄”のコンビは解消しますが、藤子不二雄A氏は、『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『笑ゥせぇるすまん』などのヒット作品を生み出し、日本を代表する漫画家の1人として活躍します。


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ちなみに「藤子不二雄A」の”A”は、本名である安孫子 素雄(あびこ もとお)の頭文字をとったもの。

相方だった「藤子・F・不二雄」の”F”は、こちらも本名・藤本弘(ふじもと ひろし)の頭文字をとったものです。

今回は、藤子不二雄A氏のがん闘病、そして、気になる現在についてご紹介します。

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がん闘病した藤子不二雄A氏のプロフィール


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本名:安孫子 素雄(あびこ もとお)

生年月日:1934年3月10日

出身:富山県氷見郡氷見町(現:氷見市)

代表作『オバケのQ太郎』(藤子・F・不二雄氏との共作)、『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『まんが道』、『プロゴルファー猿』、『魔太郎がくる!!』、『笑ゥせぇるすまん』

受賞:氷見市名誉市民(2008年)、旭日小綬章(2008年)、第34回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞(2005年)、藤本真澄賞・山路ふみ子特別賞(1990年)、第18回手塚治虫文化賞特別賞(2014年)

藤子不二雄A氏のがん闘病経緯

2012年
・12月、大腸がんが発覚。手できたイボが大きくなり、裂けはじめたため病院に行ったところ精密検査を勧められる。

・その後、内視鏡による詳しい検査をしたところ、大腸がんが発覚。大腸がんが発覚した時は、“ゴルフもできない、酒も飲めないから、一時期死のうと思った”と後に語っています。

2013年
・3月、東京医科大学病院(文京区)で、大腸がんの摘出手術を受ける。手術は4時間半にも及び無事に終わったものの、手術後、大量の出血によりICU(手中治療室)に入り4日間うなされたとのこと。

・その後、2週間で退院。

がん復帰後、藤子不二雄A氏は、ICUに入り意識が朦朧とする中、青春時代を過ごしたトキワ荘にいて、同じくトキワ荘の住人であった手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏から“こっちへ来い”と言われた夢を見たことを明かしています。

藤子不二雄A氏が闘病した「上行結腸がん」とは?

藤子不二雄A氏が患っていた上行(じょうこう)結腸がんは、大腸がんの一種です。

最近では、元プロ野球選手の衣笠祥雄さんがこの上行結腸がんと闘病し、2018年4月、71歳で亡くなっています。

大腸がんは、長さ約2mの大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)にできるがんで、40歳代から増加し始め、50歳代でさらにリスクが高まるとされています。

 

大腸は、食べ物を消化吸収し水分を吸収して大便にする器官ですが、飲酒や肥満による生活習慣、赤肉(牛・豚・羊の肉)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)などの摂取が、がんのリスクを増加させる原因の1つとも言われています。

また、発見が難しい場合が多く、発見された時にはがんが進行し、腹部のしこりや出血による貧血、全身の倦怠感がなどの症状が出て初めて気づくケースもあるようです。

早期発見ができれば、内視鏡によって画像を見ながら大腸の内側からがんを切除する内視鏡治療が一般的となっています。


(大腸がんの内視鏡検査のイメージイラスト/いらすとや)

がん闘病した藤子不二雄A氏…現在は?

2013年、大腸がんの手術から復活した藤子不二雄A氏は、自身の青春時代を描いた名作『まんが道』の完結編である『愛…しりそめし頃に…』を発表。

その後も執筆活動を続け、2014年には、『まんが道』、『愛…しりそめし頃に…』が、第18回手塚治虫文化賞特別賞を受賞します。

しかし、2015年、ジャンプスクエアに連載していた『PARマンの情熱的な日々』(12月号)を休載して以来、公の活動は行っていないようです。


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