新社会人必見!団体定期保険は加入すべき?
今回ご紹介するのは「団体定期保険」についてのお話です。
「団体定期保険」とは、よく新年度に配られたり、会社の入社時の書類等と一緒に配られる“あれ”です。
会社によっては、そこまで詳しい説明もないまま、まるで提出必須書類かのように会社への提出期限まで設定されるところなどもあるようです。
結果どうすれば良いか分からず、周りに流されて加入してしまう…というケースも少なくないようです。(逆に、すぐにゴミ箱いき…という方も多いようですが)
読者の皆さんの中にも、今まさに団体定期保険の提出期限に迫られどうしようか?と悩んでいる方もいるかもしれません。
今回は、“団体定期保険に入るべきなの?”と思っている方のお役に立てれば幸いです。
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目次
とある保険会社での団体定期保険の説明が、的を得ていた件
筆者が保険会社に入社した時も、入社初日のオリエンテーションで「団体定期保険」の説明を受けました。
ご存知の通り、入社の際のオリエンテーションは、組織のことや業務内容、社会人としてあるべき姿やマナーなど1日でたくさんの説明があります。団体定期保険については、資料が配られる程度で、詳しく保険の内容などについて触れる時間などはほとんどありません。
当時、それでも同期の子が、
『すみません、先程配布された団体定期保険の書類についてですが、保険には必ず入らないといけないのでしょうか?』という質問をしました。
それに対して人事担当者は、一言こう答えたそうです。
『強制ではないですが、保険料が安いので、ぜひ入ったほうがお得ですよ』
大きな会社のオリエンテーションでは、なんとなく想像がつきそうなやりとりですが、この話の面白いところは、それが保険会社での話だということです。
本来、保険加入の重要性をお客様に丁寧に説明し、お客様や、そのご家族の万が一の際に備え安心をお届けするのが保険会社のあるべき姿です。
それが、当の保険会社では、こうもあっさりと処理されてしまうのが団体定期保険なのです。
しかし、この人事担当者の言葉はとても的を得ています。
そう、団体定期保険とは保険料が安いのです。
そんなお得な団体定期保険について、もう少し詳しく解説していきましょう。
団体定期保険とは?
そもそも団体定期保険とは、簡単に言うと、亡くなった時に保険金が支払われる死亡保障の保険です。
定期保険とは、保障される期間が定められているので「定期」という訳です。
会社で加入する場合、その期間はたいてい1年。
1年ごとに契約が更新され、年齢に合わせ保険料が少しずつ高くなるという仕組になっています。
そして、会社でたくさんの方が団体で加入する分、割引されて保険料が安くなるという仕組になっています。
団体定期保険のメリット
あらためて団体定期保険のメリットについて解説していきます。
(1)保険料が安い
これが何よりも大きなメリットです。
会社にもよりますが、普通の民間の生命保険会社で加入するより半額以上も安いのではないでしょうか。
(2)給与天引にできる
給料から予め差し引いてくれるので、支払いが漏れることはありません。
一般的に、多くの民間の保険会社の保険料は、2か月以上支払わないと、保険契約が有効ではなくなってしまいます。
給与天引きにしておけば、そういったケースを防ぐことができるという訳です。
(3)審査が比較的ゆるい
保険の加入には審査があり、民間の保険に加入する場合、かなり細かい質問項目が設定されています。
その質問に正確に答えないと、いざという時は「告知義務違反」となり保険金が支払われないという制裁もあります。
一方、団体定期保険は、質問項目も少なく、簡単な質問に答える程度でOKです。
ある程度健康な方であれば、間違いなく誰でも入れるでしょう。
(4)配当金がある
年に1回、保険会社の運用の業績によって、支払った保険金が少しだけ戻ってくる場合があります。
大した金額ではないですが、団体定期保険は、ただでさえ保険料が安いのに、配当金があればさらに安い保険料で済んだという考え方もできます。
(5)家族で加入できる
配偶者やお子さんがいる方であれば、一緒に加入することができるので保険料もさらに節約することができます。
団体定期保険のデメリット
しかし、この団体定期保険、良いことばかりでもありません。
物事には、メリットがあれば、必ずデメリットが存在するもの。
それを事前に把握した上で、加入するかしないか決めることが大切です。
(1)会社を辞めると、保障が全てなくなる
一般的に、会社を辞めたり、転職をしてしまうと、その会社の団体定期保険は継続して入れません。
また、会社を辞めた時に、ある程度年齢を重ねていれば、新たに民間の生命保険に加入しようとすると一気に保険料が高くなります。
例えば、同じ1千万円の保障を買うのに、毎月の保険料が何千円と違うという場合もあるでしょう。
(2)貯蓄ができない
団体定期保険は、いわゆる“掛け捨て(かけすて)”と呼ばれるタイプの生命保険です。
掛け捨てとは、払ったお金が戻ってこないタイプの保険のことです。
民間の生命保険には、60歳くらいまで保険料を支払うと、支払った以上にお金が増えて戻ってくるという商品もありますが、一方、団体定期は、払った保険料が戻ってくることはありません。
メリットの部分で紹介した配当金も、毎月払っている保険料に比べたら微々たるものです。
(3)ライフプランの相談に乗ってくれない
生命保険の加入というと、イケメンや美人のお姉さんが、パンフレットやパソコンを使って丁寧にライフプランを設計してくれる…というイメージがあるかもしれません。
しかし、団体定期保険は、パンフレットを見て、分からないことがあれば電話で質問する、その電話も事務的にちゃちゃっと終了…といったケースもあるでしょう。
世間一般の人が、保険会社に望むような親切な対応は「ない」と割り切りましょう。
(4)加入できる時期が限られる
たいていは4月とか10月とか、1年のうちに加入できるタイミングが限られています。
民間の生命保険は、あなたのタイミングに合わせいつでも入ることができます。
(5)限度がある
例えば生命保険商品で言えば、限度額が3000万円とか、民間で加入できる生命保険よりも保障される幅が狭くなってしまうケースが多くあります。
しかし、限度額がある場合にも、団体定期保険に加入し保険料を安く抑え、さらに多くの保障額が必要な場合には、上乗せして民間の生命保険に加入すれば良いのです。
結局、団体定期保険には入ったほうがいの?
結論、入ったほうがいいです。
理由はシンプル、ズバリ保険料が安いからです。
20代や30代前後の方であれば、毎月1,000円程度です。
特に20代の方は、団体定期保険に入っておけば、生命保険(死亡保障)はしばらくこれ1つでOK。
これから様々な保険営業を受ける可能性もあると思いますが、「デメリットも理解した上で団体的保険に入っている」と自信を持って言えば文句は言ってこないでしょう。
では、保障金額はどれくらいに設定するのが良いでしょうか?
●20代の保障金額の考え方
団体定期保険は、設定できる最小の金額が「死亡保障500万円」というものが一般的です。
念の為解説をしておくと、「死亡保障500万円」というのは“亡くなった時に500万円支払われる”というシンプルなものです。そこから、1,000万円や1,500万円などの単位で保障金額を増やしていくことができます。
で、この金額をいくらに設定するかですが、設定できる最低の金額であろう「500万円」でOKです。
「500万円」であれば、保険料は、月々数百円から千円程度で済むはずです。
実は、500万円でも多いくらいですが、下限もあるので仕方ありません。
なぜ、この程度の金額で良いのでしょうか?
●あなたが亡くなったらかかる費用は?
必要な保障額を決める上で考えるべきは、万が一あなたが無くなった場合、家族に何の費用がかかってくるか?という点です。
では、実際にあなたが無くなってしまった場合のことをご自身でシュミレーションしてみましょう。
お葬式代
お葬式代は一般的に200万円程度と言われています。
表現があまり良くはないですが、仮に保険に入っていなくても、お葬式代くらいは家族が負担してくれるものです。お香典などもあります。
ひと昔前は、生保レディのおばちゃんが新卒社員に対して、「社会人になったんだから、自分のお葬式代くらい自分で用意しなきゃ」と保険加入を促すのが鉄板トークとなっていました。
しかし、親を思って余計な保険料を払うくらいなら、初任給やボーナスで、家族をご飯に招待したり、ちょっとしたプレゼントを買ってあげましょう。きっとお父さんもお母さんも、あなたの成長を喜ぶはず。何よりも素晴らしい親孝行です。
アパートの家賃
家賃は、口座から翌月分まで支払われていますので、万が一あなたが亡くなれば、それまでに家族が処理などをしてくれるでしょう。
大学の奨学金
大学の学費をご自身で払っている方もいると思いますが、500万円あれば十分に足りるのではないでしょうか?
●結論:保障金額は最低の500万でOK!
…このように、結婚などをしていない若いうちは、そこまで大きな額の保険金は必要はないのです。
保険金と言うと、ドラマなどの影響から“数千万”と言った規模をイメージするかもしれませんが、
それは結婚して子供が生まれたり、マイホームを購入したりしてからのお話なのです。
保険のことを考えるストレスを減らすためにも、まずは団体定期保険の最低金額で加入するのがベストなのです。
団体定期保険で補えない分は、ネットで加入できる保険がお得!
とは言え、会社によっては団体定期保険を扱っていない会社もあります。
そんな場合は、インターネットで加入できる死亡保障の保険に加入すれば、保険料を安く抑えることができます。
また、団体定期保険では、ケガや病気の場合の保障は受けることができません。
特に女性の場合、乳がんや子宮頸がんなどは、20代や30代でもかかるリスクの高い病気です。
家族に病気をした方がいて身体のことも心配という方は、会社で加入する団体定期保険に加えて、インターネットで民間のがん保険や医療保険に加入すれば、保険料も安く済ませることができます。
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