がん保険で対象外となってしまう「上皮内がん」って何?対象外の理由は?

みなさんは、「上皮内(じょうひない)がん」をご存知ですか?

がん保険に加入を検討している方は、上皮内がんについて知らないと損をしてしまう可能性があります。

すでにがん保険に加入している方も、この上皮内がんになった場合、加入している保険では対象とならない可能性があります。

つまり払っている保険料が、全てムダになってしまう可能性があるのです。

今回は、そんな上皮内がんについて解説をします。

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そもそも上皮内がんって何?

上皮内がんは、上皮内新生物とも呼びます。

“上皮内”とは、「胃」や「膵臓」のように体の部位を指す言葉ではなく、臓器の表面を覆(おお)っている部分のことを指します。

がん細胞が、この”上皮内”にとどまっている段階のがんのことを「上皮内がん」「上皮内新生物」と呼ぶのです。

 

上皮内がんは、悪性ではない初期の段階のものなので、治療をすれば転移の可能性が低く、手術で完治してしまうという考え方が一般的です。

 

画像・参考:国立がん研究センター がん情報サービス 知っておきたいがんの基礎知識 

「上皮内がんは、対象外」となるがん保険は多い

上皮内がんが支払の対象となるかどうかは、保険会社や保険商品によっても異なります。

上皮内がんの扱いは、主に以下の3つのパターンがあります。

①一般的ながん(悪性新生物)と同じ金額の保障金を払う商品
②一般的ながん(悪性新生物)の保障金額から減額して保障金を払う商品
③上皮内がんは、一切、対象外とする商品

 

具体的ながん保険商品の例で見てみましょう。

こちらは、がん保険で超有名なアフラックの今最も力を入れて販売しているがん保険商品、『新 生きるためのがん保険Days』です。

出典:アフラック公式HP

 

こちらを見ると、一般的ながんの場合は、がんと診断されると一時金として100万円もらえるのに対して、上皮内がんの場合は、なんと10万円しかもらえない…ということが分かります。

アフラック社の上皮内がんの扱いは、”減額”ということになります。(しかも大幅な)

「上皮内がん、対象外」は、悪くない!?

え~!あのアフラックも上皮内がんも、満額支給されないの!?と驚いた方もいるかもしれません。

しかし、この点だけを見て「アフラックってダメね~、絶対に他の保険会社にしなきゃ!」と判断してしまって良いでしょうか?

 

答えは、「No」。

そもそも保険会社が上皮内がんを対象としていない理由は、一般的ながんのように転移や再発の可能性が少ないため、保障金額を同等にする必要がないと考えているためです。

その分、保険料を安くして、より多くの人に商品を普及させ、本当に保障が必要な人(悪性のがんと闘病している方)のためにしっかりとお金を届けよう!…きっとそんな想いがあって、上皮内がんについては保障の対象外としたり減額という扱いにしようと判断をしている訳です。

そのため、上皮内がんが象外となったり減額されるからといって、必ずしもそれだけを理由に“悪い商品”と決めつける必要はありません。

 

 

元日本生命に勤務し、現在は保険代理店の役員をしている後田亨氏は、関係者の間で多く読まれている著書『がん保険を疑え!』(ダイヤモンド社.2011年発売)でも、がん保険選びにおいて“「上皮内がん」対応は重視しない”と主張しています。

進行も遅く、発見後すみやかに適切な処置をとれば再発リスクもほとんどない上皮内がんに、その他の一般的ながんと同額の保障を求めることはないとの述べ、この点については関係者から多くの共感を得たようです。

 

とは言っても、上皮内がんの扱いを全く無視していい!という訳ではありません。

ご自身にとって万が一の時に、いざ「この保険は対象外です」なんて言われたら、精神的なショックも受けてしまうでしょう。保険のことも嫌いになってしまうと思います。

最も大切なのは、これから加入する(もしくはすでに加入している)がん保険の保障内容をしっかりと把握しておくことなのです。

特に上皮内がんの扱いについては、パンフレットや約款(契約するともらえる規定事項が書いてある冊子)に必ず記載されているのでチェックしましょう。

 

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