ZARD坂井泉水さんの子宮頸がん闘病…子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症とは?


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(記事更新:2020年10月29日)

 

ZARDのボーカリスト・坂井泉水さんは、2006年に子宮頸がんと診断され、抗がん剤による闘病生活を送りました。

そして、2007年5月、がん治療で入院していた病院内での転落事故により、40才という若さで亡くなってしまいました。

ZARD坂井さんの魅力である“ミステリアスさ”ゆえに、当時は、壮絶ながん闘病が原因ではないか?と様々な憶測を呼び話題にもなりました。

今回は、坂井泉水さんのがん闘病の経緯と、坂井さんも悩まされたという女性特有の病気についてご紹介します。

子宮頸がん闘病したZARD・坂井泉水さんのプロフィール


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ZARD・坂井泉水さんのプロフィール

●生年月日:1967年2月6日
●出身地:神奈川県平塚市
●学歴:松蔭女子短期大学卒業
●1989年、本名:蒲池幸子(かまち さちこ)の名義でモデル活動を開始。(スターダストプロモーション所属)
●1991年、ZARDのボーカリストとしてデビュー。『負けないで』『揺れる想い』『マイ フレンド』等のミリオンヒット曲や、アルバムCD9作連続でミリオンヒットを記録。90年代アーティスト・トータル・セールス:女性ボーカル・アーティスト1位(オリコン調べ)に輝いた。
●ZARDの活動の傍ら、DEEN、FIELD OF VIEW、WANDSなどの作詞作曲も手掛けた。

ZARD・坂井泉水さんの経歴


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坂井泉水さんと言えば、当時、テレビなどのメディアに出演しないことで“謎のベール”に包まれながらも、その美貌と、CMやドラマから流れる力強くも透明感のある歌声から、多くのファンに支持を受けていました。

『負けないで』は、坂井さんが亡くなった現在でも歌い継がれ、近年では英語の教科書にも載るほどの国民的な支持を得たZARD最大のヒット曲です。

他にも、
★アルバムCD連続ミリオン獲得数:9作
★90年代女性ボーカルアーティスト・トータル・セールス:1位
★1999年長者番付歌手部門:5位
といった記録を残すなど、記憶にも記録にも残る伝説のアーティストでした。

 

ZARD坂井泉水さん、がん闘病の経緯


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●2000年以降、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症と次々に病気を患い、通院の日々が続く。
●2006年4月 ミュージックビデオの撮影終了直後の晩、腹部の激痛による体調の急変で救急搬送。検査を受けたところ、子宮頸がんと診断。
●2006年6月 慶應義塾大学病院で、病巣の摘出手術を受ける。
●2006年7月 退院。
●2007年4月 がんが肺への転移し、再入院。抗がん剤による治療を受けながら、入退院を繰り返す。
●2007年5月 26日、入院先の病院内のスロープから転落し、頭部を強打。27日、脳挫傷のため死去。

 

子宮頸がんと診断を受ける前から、子宮系の病気に悩まされてきた坂井さん。

それでも、子宮頸がんと診断される前の年までは、毎年にようにオリジナルCDをリリースするなどの活動を行っていました。

また、亡くなる前に入院していた病室でも、詞を書いたり、アルバム制作を計画するなど復帰にはとても意欲的だったそうです。

しかし、その一方で、2007年4月の再入院の際には“余命2ヶ月”と宣告を受けていたことや、抗がん剤の副作用による脱毛でとてもショックを受けていたことが、当時の週刊誌では報じられていました。

ZARD坂井泉水さんも闘病した子宮系の病気について


(画像:子宮がん検査のイラスト/いらすとやより)
ZARDの坂井さんも悩まされてきた子宮系の病気ですが、実は、これまで多くの有名人が闘病してきた病気でもあります。

また、子宮系の病気と言っても、子宮頸がん、子宮筋腫、子宮内膜症など様々あります。

それぞれどのような違いがあるのか確認していきましょう。

 

1.子宮筋腫

―「子宮筋腫」とは?

子宮筋腫は良性の腫瘍のため、それ自体が生命を脅かすものではありません。しかし放置すると、10kgを超えるような大きさまでになることもあります。女性ホルモンによって筋腫が大きくなりますが、逆に閉経後には小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできた場所によって症状が違ってきます。できた場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられています。

―どのような症状がありますか?
代表的な症状は月経量が多くなることと月経痛です。その他の症状としては月経以外の出血、腰痛、頻尿(トイレが近い)等があります。症状は、できた場所によってまちまちですが、子宮の内側にできた筋腫は小さくても症状が強く、月経量が多くなります。逆に子宮の外側にできた筋腫は相当大きくなっても症状がでません。ですから、治療法もできた場所や症状によって異なってきます。若い人では妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりするのも大きな問題です。

▶日本産科婦人科学会HPより引用

2.卵巣のう腫

―「卵巣のう腫」とは?
卵巣に腫瘍ができて、大きくはれてくる病気です。卵巣にできる腫瘍にはさまざまな種類がありますが、実際には卵巣にできる腫瘍のうち9割以上が良性の腫瘍です。そして、良性腫瘍の中で一番多いのが卵巣のう腫です。卵巣のう腫は、卵巣の中に分泌液などがたまって腫れた状態で、中にたまっているものによって、4つの種類に分類されます。

―症状について
大きくなるまで自覚症状はなく、小さいうちはほとんど自覚症状がありません。にぎりこぶし大ぐらいの大きさになっていても自覚症状はほとんど無いのが一般的で、ほかの病気の検査や検診で偶然に発見されることが多い病気です。にぎりこぶし大以上の大きさになってくると下腹部が膨らんできたり、腹壁が引っ張られているような違和感や軽い痛みを感じることがあります。さらに大きくなると、卵巣が何かのきっかけで根本からねじれる「茎捻転(けいねんてん)」と言われる状態になることがあり、突然下腹部に激しい痛みが起こったり、ショック状態に陥ったり、嘔吐などの症状が起こります。茎捻転を起こすと、ねじれた部位から血が回らなくなり、卵巣が壊死する危険があるため、緊急手術が必要になります。

▶ゆかりレディースクリニックHPより引用

3.子宮内膜症

―子宮内膜症とは?
子宮内膜症は、もともとは子宮の内側だけにあるはずの子宮内膜が、子宮の内側以外の場所にできてしまう病気です。子宮の内側以外の場所にできてしまった内膜も、本来の子宮内膜と同じように、生理と同じサイクルで女性ホルモンの影響をうけ、増殖や出血を繰り返してしまいます。子宮以外では増殖した内膜や血液は体外に排出することができません。そのため、毎月生理のたびに炎症を起こし、ほとんどの場合、閉経するまで少しずつ進行していきます。

―主な症状は?
子宮内膜症の症状としてもっとも多いのは、生理(月経)時に起こる下腹部の痛みです。このほか、子宮内膜症になると、月経時以外の下腹部痛や排便痛など、様々な痛みに悩まされます。また、子宮内膜症は月経のたびに進行するため、月経の回数が多い人ほど病気が進行し、重症になる傾向にあります。

▶教えて生理痛HPより引用

 

参考:がんの治療費はどれくらい?

さて、今回は、坂井泉水さんのがん闘病の経緯と、女性特有の病気について紹介しました。

ところで、がんの治療費は、以下のような大きな金額がかかるとされています。

●乳がん:約55万円
●子宮がん:約60万円
●胃がん:約61万円
●肺がん:約65万円
●直腸がん:約71万円
●肝がん:約59万円
出典:厚生労働省 平成28年度 医療給付実態調査

 

さて、がんへの経済的な備えは十分でしょうか?

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また、がん保険は、がん治療の進歩とともに少しずつ変化しています。

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