引退発表した小室哲哉が闘病した「C型肝炎」って何?がんとの関係は?

2018年1月、音楽プロデューサ―の小室哲哉さんが引退を発表して大きな話題を呼びました。

小室さんは、2011年、奥さん・KEIKOさんがくも膜下出血に倒れて以来、言語障害や記憶障害と闘うKEIKOさんを献身的に介護をしてきました。

また、小室さん自身も2012年にC型肝炎を患い、その後も突発性難聴になるなど自身の闘病と奥さんの介護を続けてきました。

引退の記者会見では、このような生活を送りながら、同時に音楽活動も行っている現在の生活に『疲れてしまった』と赤裸々に告白した小室さん。

今回は、本サイトのテーマである「がん」にも関連の深いC型肝炎を患った小室哲哉さんの闘病についてご紹介します。

小室哲哉さんのプロフィール

プロフィール

1958年11月27日東京都生まれ。
音楽家。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、ミキシングエンジニア、DJ。
83年、宇都宮隆、木根尚登とTM NETWORK(のちのTMN)を結成し、84年に「金曜日のライオン」でデビュー。同ユニットのリーダーとして、早くからその音楽的才能を開花。93年にtrfを手がけたことがきっかけで、一気にプロデューサーとしてブレイクした。以後、篠原涼子、安室奈美恵、華原朋美、H Jungle With t、globeなど、自身が手がけたアーティストが次々にミリオンヒット。2010年、作曲家としての活動を再開。AAA、森進一、北乃きい、超特急、SCANDAL、Tofubeats、超新星、SMAP、浜崎あゆみなど幅広いアーティストに楽曲を提供している。

公式HPより

スポンサードリンク



小室哲哉さんのC型肝炎闘病の経緯

●2012年9月  検診で、肝機能の数値の異常を確認。
●2012年10月 医師からC型肝炎であることをあることを告げられる。
●2012年11月 治療開始。治療は、ペグインターフェロン(肝臓からウイルスを排除する薬)を週1回注射して、リバビリンという飲み薬を毎日服用するもの。
●2012年12月 治療により、ウイルスの反応は陰性になったが、陰性になっても半年は治療を続ける必要があり、治療を継続。
●2013年2月 治療の折り返し地点であり、回復が順調であることを雑誌インタビューで公表。
●2013年5月 自身のtwitterで、治療が終わり、完治したことを報告。

小室さんも副作用に悩まされたC型肝炎の治療とは?

C型肝炎の治療の1つであるインターフェロンによる治療には、発熱・嘔吐・食欲不振・鬱症状などの副作用が発生するようです。

実際に、小室さん自身も、この治療の副作用によって、高熱になったり、蕁麻疹になったと言います。

また、テレビ番組の収録の際も興奮状態で、言動が荒くなったりという副作用もあったことを明かしています。

C型肝炎の発見は、KEIKOさんのおかげ

大変な治療だったにも関わらず耐えられたのは、同時期に闘病生活で苦しんでいた奥さん・KEIKOさんの存在があったからと言います。

また、C型肝炎であることが分かったのも、奥さんのおかげと話していた小室さん。

『C型肝炎だとわかったのは、妻の桂子(globeのボーカルKEIKO)のおかげかもしれません。
彼女が倒れたあの日をきっかけに、僕も血液検査や尿検査を受けるようになり、昨年の9月、肝機能の数値の異常に気づいたのです。』

引用:2013年2月24日 フライデーより

そもそも「C型肝炎」って何?

小室さんは、2016年11月に、厚生労働省が推進する「知って、 肝炎」プロジェクトの肝炎対策大使に任命されています。

このプロジェクトは、肝炎に関する正しい知識を持ち、肝炎の検査を普及させようというものです。

小室さんも医師から病気を告げられた際に、『将来的に肝硬変や肝がんに進む可能性もあるので、すぐに治療したほうがいい』と言われたほど、C型肝炎は怖い病気のようです。

では、あらためてこのC型肝炎という病気は一体どのようなうなものなのでしょうか?

C型肝炎およびC型肝炎ウイルスとは

C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により起こる肝臓の病気です。

C型肝炎ウイルス(HCV)に感染すると、約70%の人が持続感染者となり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行する場合があります。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ予備能力が高く、自覚症状がないまま病気が進むことがあり、HCVの感染がわかれば、症状がなくても必ず詳しい検査(精密検査)をして、治療を含めて対処を検討する必要があります。

現在、日本には約100万人程度のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者がいると考えられています。

その中には感染がわかっていない人やわかっていても通院されていない人が多いのが現状です。

慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の60%がHCV感染者であり、年間3万人が肝がんにより亡くなっているため、多くの人にC型肝炎についての正しい情報を知っていただくことが大切です。

引用:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター C型肝炎

C型肝炎の感染経路と感染予防(含む日常生活の注意、針刺し事故)

HCVは感染者の血液を介して感染します。

感染経路としては、下図のような原因が考えられています。

一方、常識的な社会生活のうえで、他人の血液に直接触れることが無ければ、家庭や集団生活での感染のおそれはほとんどありませんし握手や抱擁、食器の共用や入浴での感染はありません。

したがって、決してHCV感染を理由に差別されるなどの不利益があってはいけません。

引用:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター C型肝炎

“笑顔の明日”を迎えられるように…

厚生労働省が推進する「知って、肝炎プロジェクト」のテーマソング、『笑顔の明日』は、小室哲哉さんのプロデュースです。

小室さんお得意(?)の、実に豪華なメンバーが参加しているキャンペーンソング。

もはや、芸能界全体を小室さんがプロデュースしてしまったかのような顔ぶれです(笑)

●「笑顔の明日」参加メンバ―

杉良太郎、伍代夏子、徳光和夫、小室哲哉、石田純一、岩本輝雄、w-inds.、上原多香子、AKB48、EXILE、小橋建太、コロッケ、島谷ひとみ、清水宏保、瀬川瑛子、SOLIDEMO、高橋みなみ、田辺靖雄、豊田陽平、夏川りみ、仁志敏久、平松政次、堀内孝雄、的場浩司、山川豊、山本譲二

●『笑顔の明日』ミュージックビデオ

小室さんの曲は、90年代は、切ない恋愛の曲が多かった印象がありますが、ここ数年は、この『笑顔の明日』のように、優しくて希望に満ち溢れた曲が多いですよね!

たくさんの経験をしてきた小室さん。これからも小室さんの曲が、私たちにたくさんの笑顔を届けてくれることを願っています。

 

\病気への備えが不安な方へ/

※満足度95%!話題の保険相談サービス