保険会社で働いていた私が「医療保険はいらない!」と決断した8つの理由

こんにちは、フィナンシャルプランナーのまいです!

 

「保険料が高くて節約したい!」

「ムダな保険料を払って損をしたくない!」

「貯蓄もしなきゃいけないのに、保険料のせいで全然できない!」

 

 

このように、保険に関する悩みを持っている方はとっても多いものです。

保険の解約や新たに加入を検討している方にとっては、この記事を読むことでスッキリできるはず。

今回は、保険会社で働いていた私が「医療保険はいらない!」と考えているその理由をご紹介します!

保険会社で働いていた私が「医療保険はいらない」と決断した8つの理由

 

(1)元がとれない可能性が高い

例えば、あのアフラック女性向け医療保険「ちゃんと応える医療保険レディースEVER」の例を紹介します。

30才の女性が、入院日額5千円のタイプ(オプションもつけず最も安い保険料のタイプ)に加入した場合、月額保険料は、2,265円。1年間で合計27,180円になります。(2018年2月時点)

この医療保険で元を取るには、あくまで単純計算ですが、6日以上も入院をしなければいけない計算になります。
(⇒入院日額5,000円×6日=3万円)。

実際には、5日未満の入院の場合、一律で25,000円受け取れるという保障内容になっていますが、
それでも27,180円以上を受け取るには、6日以上も入院しなければいけません。

また、最近では、治療方法の進化や病院の事情もあり、「入院」よりも「通院」で直す治療が増えているという傾向もあります。「入院」の日数に応じて支払い金額が変わってくる医療保険は、本当に必要でしょうか?
いつでも自由な目的で引き出しできる貯蓄の方が、お得な気がしませんか?

(2)医療保険に入っているからといって病気が防げる訳ではない

保険によってもたらされる安心は、経済的な安心のみ。
保険に入っているから何でも安心ということはありません。

もちろん経済的な安心はとっても大切ですが、保険は元がとれなければ意味はありません。

少ない投資で大きな保険金を受け取れる…これが保険の1番の魅力ですが、
上記の(1)の説明の通り、医療保険は損をしてしまう可能性も十分にある商品なので、果たして経済的な安心ですら本当に得られるかは分かりません。

(3)医療保険に入っていても、治療費が全額負担される訳ではない

病気やケガをした時、「医療保険に入っていて良かった!」と、すぐに安心する事はできません。
基本的に医療保険はかかった治療費が全額支払われる訳ではありません(そういった商品もありますが)。

「入院日数」や「手術」の回数で、保険金の支払い金額が決まる保障内容になっているのが医療保険。
「通院」しただけでは保険金はもらえないので、治療費はもらえる保険金以上にかかってしまう場合も十分にあります。

(4)日本は社会保障制度がしっかりとしている

サラリーマンやOL、公務員の方であれば、みんな健康保険に加入しているはずです。
健康保険があれば、通院でも入院でも病院での治療費は3割負担で済みます。

そして、健康保険に加入していれば「高額療養費制度」というとってもありがたい制度も利用できます。この制度を利用すれば、どんなに治療費が高額になったとしても、健康保険の適用になる治療費は、一般の収入の方であれば月に約9万円程度の実費負担で済んでしまいます。

また、仕事中や通勤中に発生したケガは「労災」が適用される可能性もありますし、4日以上仕事ができず給料が入って来ないような状態になれば「傷病手当金」が負担され、一例として給与の約2/3が支給されるような制度もあります。そう、日本の公的医療制度は、世界のどの国よりも高水準なのです。

一方、自営業やフリーランスの方が加入する「国民健康保険」には、上記の「高額療養費制度」「傷病手当金」の制度はないのでしっかりと自身で備えなければいけません。

(5)毎月約3~5千円を、もっと有効に使う方法はいくらでもある!

20代、30代の方の多くが、医療保険に月3千円~5千円のお金を払っています。

20代、30代は、仕事も趣味も恋愛もフルパワーで取り組める年齢ですから、その分、お金もたくさんかかります。

言い換えれば、この時期のお金や時間の使い方でその後の人生は大きく変わってきます。将来のキャリアアップや夢のためにビジネスセミナーや資格取得のためにお金を投資したり、趣味をさらに発展させる為に自己投資をしたり、出会いの為にコンパやパーティーに参加したり…

この青春時時代のお金の使い方で、その後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。
無駄にしてしまうお金は極力減らしたいものですよね!

(6)保険営業マンとの付き合いなんて、本当はどうでもいい!

正直に申し上げますと、私自身は20代後半まで医療保険に加入していました。

その当時はまだ保険会社では働いていない時期で、加入した大きな理由の1つが、
知り合いの保険営業マンに強くオススメされたから…というよくあるパターン(^^;
その後、保険の営業をしている私自身ですら、その知り合いの営業マンから「保険を解約します」と伝えるのはとても面倒に感じました。

しかし、日本人の平均寿命が延び、医療が進歩し、それに合わせ保険商品も日々進化しています。
さらに、現在加入している医療保険が本当に良い保険かは、加入する方の生活環境の変化によっても変わります。例えば、結婚とか育児とか…ライフイベントに合わせ保険を見直すことは当然のこと。

そして、生活が変われば、人間関係も変わるものです。
「知り合いから入った」という理由だけで、ムダだと思いながら保険料を払う必要は全くないのです!

(7)がん保険には入っている

日本人の死亡原因で1番多いのが「がん」です。

様々ある病気の中で、がんが怖いと思われている理由の1つは、
転移や再発の可能性があり、治療費が高額になる可能性があるという点です。

そして、治療に専念して仕事を辞めてしまえば収入もなくなってしまいますし、
治療が長引けば、前述の「高額療養費制度」「傷病手当金」では、まかなえなくなるケースもあります。

がん保険は、医療保険に比べると保険料も安く、受け取れる金額も“がんと診断された時に100万円”というものが主流でコスパが高いのです。
そのため、「医療保険」か「がん保険」…どちらか選ぶとすれば、「がん保険」に加入することをオススメするフィナンシャルプランナーは多くいます。

もちろん、私自身もがん保険には加入しています。

(8)医療費は多少の貯蓄でまかなえる可能性が高い

公的な平均データでは、

●過去5年に、ケガや病気などで入院した経験があるのは14.8%

そして、

●ケガや病気などで入院した時に自己負担した費用の平均金額は22.1万円となっています。

(集計対象は、過去5年間に入院し、自己負担費用を払った人で、高額療養費制度を利用した人も、利用していない人も含む。)引用:生命保険文化センター平成28年度生活保障に関する調査

 

20代の若いうちは、1度にこの金額を払うのは厳しいかもしれません。

しかし、サラリーマンやOLの方は、貯蓄をしっかりとしていけば払えない金額ではないですよね。

また、このお金を医療保険で備えようとした場合、
入院や手術をしない限り、医療保険は一切の金額がムダになってしまうという可能性もあります。

つまり、入院や手術という形式にとらわれず、
病気にも結婚にも老後にも…何でも自由に使うことのできる「貯蓄」の方が決して損はしないのです。

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20代、30代という貴重な時期を、より充実した時間にするためには、できるだけムダな出費やストレスを減らしたいところ。

コスパの低い医療保険にお金を使ったり悩んで時間をムダに過ごすよりも、貯蓄によって様々なリスクや将来の夢に備える方が、メリットが多いと感じていただけたのではないでしょうか?

 

すでに医療保険に加入されている方は、保険の見直しをすることで心もお財布もスッキリするはずです!

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

 

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この記事のライター / フィナンシャルプランナー・まい

■東京都内の保険ショップでファイナンシャルプランナーをしている30代後半(秘密です)の1児の母です。

■国内生命保険会社勤務を経て、ファイナンシャルプランナーへ。

■保険に関するweb記事を多数寄稿しています。

■趣味:アロマ、歴女です(西郷どんにハマってます)。