北斗晶さんの闘病
「鬼嫁」として有名なタレントの北斗晶さんは、現在、50歳の2児の母です。
ご存知の通り、同じくプロレスラーだった佐々木健介さんの奥さん、そして所属事務所の社長も務める彼女。
プロレスラー時代は、どんなケガからも復帰してしまう不死身の“デンジャラスクイーン”として多くのファンに感動や勇気を与えてきた北斗さんですが、近年では、料理番組に出演したり、一家揃ってテレビ番組に出るなど、家庭的で親しみやすいキャラクターでブレイクしていました。
そんな強くてたくましいイメージのある彼女も、乳がん闘病を経験したひとり。
北斗さんが47歳の頃、乳がんとの宣告を受けます。
レギュラー番組をたくさん持っていた、人気絶頂の時期のことでした。
【プロフィール】
●名前:北斗晶(ほくと あきら)
●生年月日:1967年7月13日(50歳)
●出身地:埼玉県北葛飾郡吉川町
北斗晶さんのがん闘病の経緯など
●2015年初め頃 胸に違和感を感じる。うつ伏せで、胸を圧迫した事で右胸にチクッとする痛みを感じたとのこと。
●2015年7月 精密検査を受け、直径約2cmの腫瘍が見つかり、乳がんと診断される。
●2015年9月 自身のブログで、乳がんで入院中であり右胸全摘手術をすることを公表。
●2016年11月 仕事に復帰。
「人生何が起きても不思議じゃない」
皮肉にも、北斗さん夫妻はがんと診断されるその2年前から保険ショップのCMにも出演。
「人生何が起きても不思議じゃないのよ」とお決まりのフレーズを自ら全国のお茶の間に届けていた訳ですが、
まさかこんなにも早く自分自身が乳がんになるとは思ってもいなかったでしょう。
彼女が乳がんを公表した時のブログにも、一番最初に胸に違和感を感じた時のことについて以下のように綴っています。
「身内にも乳癌の人はいないし、毎年マンモグラフィーもエコー検査も受けてるので、その安心感から圧迫されただけの痛みだとしか思いませんでした。」
北斗晶公式ブログより
乳がん検診は必要か?
北斗晶さんは、ご自身のブログで検診の大切さを訴えていました。
『女性の皆さん、若かろうが年を取っていようが乳癌検診に行ってください!
乳癌の専門医にしか分からない自分では直視出来ない、触っても分からない乳癌の位置もある事を、このブログを読んでくださった皆さんにも知ってもらいたいです。毎年検査していても1年で進行の早い癌だと乳房を全摘出しなければならないほど大きくなってしまう癌もあるんだという事を知って下さい。もちろん、癌の出来た位置にもよりますが…
乳癌は遺伝だから、身内に乳癌の人はいないから大丈夫と安心しないでください。
そして、自分の体の小さな異変を見逃さないで。体は正直です!
何かがおかしいと思ったら、その勘は当たってるから。』
北斗晶公式ブログより
現在は、見事にお仕事に復帰をしてご活躍されている北斗さんだけに、とても説得力のあるメッセージです。
しかし、その一方で、近年では安易のがんの検診を受けることをオススメしないというような専門家の意見もあるようです。
芸能人のみなさん、SNSで安易にがん検診を勧めないでください
―若い人には害の方が大きいことも。がん専門医も認め始めた新常識
文春オンラインより引用
がん検診をオススメしないその理由を簡潔にまとめると以下の通りです。
●がん検診には、メリットだけでなくデメリットもある。
●代表的な検診方法・マンモグラフィは、放射線被ばくを伴い、発がんリスクが上がる。
●検査前も検査後もがんではないか?という精神的なストレスを常に負ってしまう。
●健康に影響を及ぼすかどうか分からないような超早期のがんもあるが、「がん」ということで大変な治療を始めてしまう。
●診断を受けたから死亡率が下がるという根拠は確実ではない。
●つまり、乳がん発症のリスクの低い20代~30代は積極的に乳がん検診を受けるべきではない。
なるほど。
それはその通りかもしれませんね。
お金も時間も精神的ストレスもかかりますので、過剰に不安がって検診を受ける必要はありません。
しかし、北斗さんの仰るように、体の小さな異変を見逃さないこと、つまりがんの早期発見が大切だということに違いはありません。
乳がんで亡くなられた小林麻央さんが、発見が遅れてしまったことへの後悔の気持ちをブログで伝えていたことも記憶に新しいですよね。
正しい知識と早期発見により備えることが肝心なのです。
乳がん検診の方法と費用
基本的に、がんの検診は異常があって治療するということではないので健康保険が適用されません。
つまり、3割負担ではなく全額負担する必要があり高額になる可能性があります。
では、乳がんの検診をする場合、いくらくらい費用がかかるのでしょうか?
一般的な検診方法とその費用についてご紹介します。
乳がん検診の方法と費用
マンモグラフィー
マンモグラフィーは乳房専用のレントゲン検査です。少ない放射線の量で安全に乳がんの検出ができます。
透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄く伸ばして撮影します。乳房のなるべく多くの部分を撮影するため、また少ない放射線量でがんと正常部分の区別がつきやすい画像を作るためです。
検査のときは多少の痛みがありますが、いつまでも痛みが残ることやがんがつぶれて飛び出すようなことはありません。
現在の対策型マンモグラフィー検診(自治体が行う住民検診)の対象は40歳以上で、40歳未満に対するマンモグラフィー検診の有効性は認められていません。40歳未満は乳がんになる人が少ないため検診の効率が低いということと、40歳未満では乳腺が発達しているため、マンモグラフィーでは乳腺の異常が分かりにくいことがその理由です。
マンモグラフィー検診の結果、悪性の可能性がある場合、“異常あり、精密検査が必要です”というお知らせがいくことになります。しかし、これは必ずしも乳がんというわけではありませんので必要以上に心配することはありません。1,000人がマンモグラフィー検診を受けると、そのうちの50人から100人ほどが精密検査を行い、乳がんと診断されるのは3人程度です。
(日本乳がんピンクリボン運動公式HPより一部抜粋)
超音波検診(エコー)
マンモグラフィーは石灰化の描出にすぐれており、しこりを作らないおとなしい早期の乳がんの発見に有用です。しかし閉経前でいわゆる高濃度乳房の人では、正常の乳腺組織のなかにある乳がんを区別してみつけるのがむずかしいことがあります。
いっぽう超音波検査では乳腺は白く、がんは黒く描出され、乳がんの検出にすぐれます。乳がんだけでなく治療の必要のない良性の病変も拾い上げるため、その区別に注意を要します。
現在超音波検診は対策型乳がん検診の対象とならない20歳、30歳代を対象として主に人間ドックなどの健康診査として行われています。
(日本乳がんピンクリボン運動公式HPより一部抜粋)
上記の2つが一般的な乳がん検診の方法です。
費用は、それぞれ5000円~10,000円。
健康保険はきかないので全額自己負担です。
また、それぞれの検診方法にメリットデメリットがあり、1つの検診方法で必ず乳がんが発見できるという確証はありません。
そのため、マンモグラフィと超音波検診(エコー)のセットで検診をしてくれる病院も多くあります。
無料で診察を受ける方法
今すぐ調べたい!という訳でなければ、市区町村が提供する無料クーポンを利用するのも1つ方法です。
受けられるのはある一定の年齢の方だけとなりますが、このような方法があることも頭の片隅に入れておきたいところです。
また、厚生労働省では、一定の年齢の方を対象に「検診無料クーポン」と、がんについてわかりやすく解説した「検診手帳」を配布しています。
【ポイント】乳がん検診無料クーポンの配布対象者は、40歳・45歳・50歳・55歳・60歳です!
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