石ノ森章太郎さんが闘病した悪性リンパ腫とは?がんとは違う?

石ノ森章太郎さんは、1998年1月、60歳の時に悪性リンパ腫による心不全で亡くなりました。

石ノ森さんと言えば、“漫画の王様”と呼ばれ、「仮面ライダー」「サイボーグ009」「HOTEL」など数々の漫画作品を世に送り出していきました。

<画像:石ノ森萬画館の最寄り駅・JR石巻駅>

特に、石ノ森さんの手によって生み出された仮面ライダー(1971年~)や戦隊ヒーローシリーズ(1975年~)は、誕生から間もなく50年、40年が経とうとしていますが、ご存知の通り、その魂は現在までも受け継がれています。

そんな日本の歴史に残る作品を生み出す一方で、石ノ森さんは多作としても知られていました。

石ノ森さんが遺した作品を全て網羅した全集「石ノ森章太郎萬画大全集」(角川書店)には、全部で500冊・収録作品数770作品が収められ、“1人の著者によって出版された最多コミックの記録”としてギネス認定されるほど。

つまり、世界で一番多作の漫画家ということになります。石ノ森章太郎さんは、まさに”漫画の王様”なのです。

今回は、石ノ森章太郎さんが闘病した悪性リンパ腫やその闘病の経緯についてご紹介します。

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石ノ森章太郎さんのプロフィール

●生年月日:1938年1月25日
●出身地:宮城県登米郡石森町(現・宮城県登米市)
●活動期間:1954年 – 1998年
●代表作『サイボーグ009』『仮面ライダー』『人造人間キカイダー』『さるとびエッちゃん』『マンガ日本経済入門』『HOTEL』

(画像:石森プロ公式HP

石ノ森章太郎さんが闘病した悪性リンパ腫とは?

「悪性リンパ腫」は、血液細胞に由来するがんの1つで、白血球の一種であるリンパ球ががん化した病気です。

現在、悪性リンパ腫にかかる方の割合は、年間10万人あたりのうち約10人と言われています。

一言で「悪性リンパ腫」と言ってもそのタイプは約30種類以上ありますが、腫瘍細胞の形や性質から大きく分けて“ホジキンリンパ腫”と“非ホジキンリンパ腫”の2種類に分類されます。

ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫は日本では少なく、悪性リンパ腫のうちの約10%です。ホジキンリンパ腫は非ホジキンリンパ腫に比べ、治癒する可能性の高い(約65~80%)病気です。ホジキンリンパ腫は、さらに古典的ホジキンリンパ腫、および結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫に分けられます。現在は抗がん剤治療や造血幹細胞移植などの進歩により、悪性度の高いリンパ腫でも治癒が期待できます。

非ホジキンリンパ腫

日本では、悪性リンパ腫のうち約90%を非ホジキンリンパ腫が占めています。ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫とも全身に広がる可能性がありますが、非ホジキンリンパ腫のほうがその可能性が高くなっています。非ホジキンリンパ腫は、リンパ球の種類から、B細胞性、T細胞性、NK細胞性などに分類(病理学的分類)されるほか、診断された病気を放置しておいた場合に予測される進行速度によっても分類されます(臨床分類)。悪性度と病理組織学的分類を組み合わせることでそれぞれの患者さんに適した治療法が決まります。

(参考・一部引用:がん治療.com)

ちなみに、有名人では、人気ロックバンドSOPHIA(ソフィア)のキーボーディスト・都啓一(みやこけいいち)さんは、非ホジキンリンパ腫の一種である「濾胞性(ろほうせい)リンパ腫」にかかり一時活動を休止していました。

日本の漫画の礎を築いた石ノ森章太郎さん

現在、日本の漫画やアニメ作品は、世界からたくさんの注目や人気を集めるなど日本が世界に誇る文化の1つとなっています。

日本の漫画やアニメ作品が持っている魅力は、漫画やアニメが小さな子供のためだけの娯楽ではないという点です。

子供たちにとって分かりやすい勧善懲悪や笑いだけでなく、人間が抱える悩みや闇なども描くことで大人も楽しめるようになっている点が、日本の漫画・アニメ作品の大きな魅力なのです。

そして、その礎を築いた人こそが石ノ森章太郎さんなのです。

例えば、9人の戦士がそれぞれが持つ能力を生かしながら力を合わせて悪の組織と闘うSF漫画『サイボーグ009』のテーマは“反戦”です。

9人の戦士は、それぞれ生まれた国も年齢も境遇も違います。

そんな彼らの唯一の共通点は、ある日突然、“ブラックゴースト”に連れ去られ、特殊な能力を持つ改造人間にされてしまったこと。彼らを改造した“ブラックゴースト”とは、世界に戦争の火種を起こし、その国の権力者たちに武器を売りつける悪の集団です。9人の戦士は、呪われた自分たちの運命と闘いながら、人種を越えて一緒に力を合わせて闘う…。

これが『サイボーグ009』のストーリー、完全に少年向け漫画の領域を越えています。

ちなみにこの『サイボーグ009』は、石ノ森さん亡き後も、何度もリメイクされています。
石ノ森さんが魂を燃やして描いた作品たちは、しっかりと現代に受け継がれているのです。

<画像:石ノ森章太郎さんが眠るお墓 -祥雲寺(東京都豊島区池袋)>