元広島・衣笠氏、大腸がんで死去。喪章つけずもカープ首位奪取で死を悼む

元プロ野球選手の衣笠祥雄さん(71)が、4/23に上行結腸がん(大腸がんの一種)によって亡くなりました。

衣笠さんは、現役時代、広島カープ(現・広島東洋カープ)に在籍し、1970年代後半から1980年代のカープの黄金時代を支えてきました。骨折しても試合に出場したというエピソードや、2,215試合連続出場というプロ野球の日本記録(世界2位)を持ち、”鉄人”の愛称で親しまれてきた名選手です。そして、1987年には、当時、プロ野球選手としては、あの王貞治氏に次ぎ2人目となる国民栄誉賞も受賞しました。

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現役引退後は野球解説者やタレントとしても活躍し、亡くなる4日前の4/19に行われたDeNA対巨人戦での解説が最後のメディア出演となってしまいました。同試合での解説は、衣笠さんの声がかすれてしまい聞こえづらくなるなど、関係者や視聴者の間でもその体調が心配されていた矢先の出来事でした。

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喪章はご家族の意向で控えるも、カープ快勝で首位奪取!

衣笠さん死去の翌日、4/24に行われた広島カープ対横浜DeNA戦は広島7-2横浜で、カープが快勝し首位に立ちました。

衣笠さんのご家族の意向により黙とうや喪章など特別な対応は控えたとされていますが、選手たちはゲームでの勝利によって”レジェンド”の死を悼みました。

衣笠祥雄さんが闘病した「上行結腸がん」とは?

衣笠さんが患っていた上行(じょうこう)結腸がんは、大腸がんの一種です。

大腸がんは、長さ約2mの大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)にできるがんで、40歳代から増加し始め、50歳代でさらにリスクが高まるとされています。

大腸は、食べ物を消化吸収し水分を吸収して大便にする器官ですが、飲酒や肥満による生活習慣、赤肉(牛・豚・羊の肉)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)などの摂取が、がんのリスクを増加させる原因の1つとも言われています。

また、発見が難しい場合が多く、発見された時にはがんが進行し、腹部のしこりや出血による貧血、全身の倦怠感がなどの症状が出て初めて気づくケースもあるようです。早期発見ができれば、内視鏡によって画像を見ながら大腸の内側からがんを切除する内視鏡治療が一般的となっています。

(↑大腸がんの内視鏡検査のイメージイラスト/いらすとや)

 

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衣笠祥雄さんのプロフィール

●出身地:京都府京都市東山区
●生年月日:1947年1月18日
●身長/体重:175cm/73kg
●投球/打席:右投/右打
●ポジション:三塁手、一塁手
●プロ入り:1965年
●主なタイトルなど:盗塁王(1976年)、打点王(1984年)、MVP(1984年)

 

参考)がん闘病したプロ野球選手まとめ

衣笠さんだけでなく、プロ野球選手には、これまでがん闘病を経験された方が多くいらっしゃいます。

今年2018年に亡くなられた星野仙一さんも、その1人です。

また、現在は解説者として有名な大島康徳さんは、最も進行した状態を表す“ステージ4”の宣告を受けながらも、積極的にブログを更新したりプロ野球の解説も行うなど、がんと向き合い闘病生活を送っています。

☞ がん闘病したプロ野球選手一覧、大島康徳氏の現在を調べる

【特集】癌(がん)闘病したプロ野球選手まとめ