LOUDNESS(ラウドネス)樋口宗孝さんの肝細胞がん闘病 ~樋口宗孝がん研究基金って何?~

ロックドラマーの樋口宗孝(ひぐち むねたか)さんは、2008年に肝細胞がんが発覚し、同年、49才の時に亡くなりました。

樋口さんは、80年代、あの影山ヒロノブさんが在籍していた男性アイドルバンド「LAZY(レイジー)」や、伝説のヘビーメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」に在籍。

特に、ラウドネスは、80年代、日本人のロックバンドで初めてビルボードチャートの100位内に入ったり、“ロックの殿堂”とも呼ばれるマディソン・スクエア・ガーデン(ニューヨーク)で日本人で初めてライブを行うなどの伝説的な活躍をしたバンドです。
『CRAZY DOCTOR(クレイジードクター)』は、日本人ファンはもちろん、海外のロックミュージシャンも知る代表曲です。

樋口さんはそのドラマーとして、後進のロックミュージシャンに多大な影響を与えてきました。
あのX JAPANのYOSHIKIさんも、樋口さんのプレイに影響を受けたドラマーの1人です。

今回は、樋口宗孝さんのがん闘病と、樋口さんが闘った肝細胞がんについてご紹介します。

【プロフィール】

●生年月日:1958年12月24日
●奈良県奈良市出身。大阪府立藤井寺高等学校卒。
●身長177cm。
●日本のドラマー、音楽プロデューサー。レイジー、LOUDNESS、SLY等のバンドに在籍。前田亘輝(TUBE)や松本孝弘(B’z)等のレコーディングにも参加。

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ラウドネス・樋口宗孝さん、がん闘病の経緯

●2008年3月 人間ドッグで、肝臓に異常が確認される。
●2008年4月 検査入院による精密検査で、肝細胞がんが発覚。活動を休止。1回目の抗がん剤治療を受ける。
●2008年6月 肝臓を半分以上摘出する手術を受ける。
●2008年7月 2回目の抗がん剤治療を受ける。
●2008年9月 3回目の抗がん剤治療を受ける。
●2008年11月 30日、大阪市内の病院にて逝去。

がんの発覚から約8か月で、亡くなられてしまった樋口さん。がんが発覚した時には、すでにかなり進行していたと言われています。

ちなみに「肝臓」は、栄養分などを取り込んで体に必要な成分に変えたり、体内でつくられたり体外から摂取された有害物質の解毒・排出をする臓器ですが、“沈黙の臓器”とも呼ばれ、がんの初期には自覚症状がほとんどないのが特徴のようです。

樋口さんが闘った「肝細胞がん」って何?

それでは、樋口さんが闘った「肝細胞がん」とは、どのような病気なのでしょうか?

【肝細胞がん(肝がん)とは?】

肝臓のがんには、肝臓にできた“原発性肝がん”と別の臓器から転移した“転移性肝がん”に大別されます。
「肝細胞がん」は、“原発性肝がん”に分類されますが、日本では“原発性肝がん”のうち、「肝細胞がん」が90%と大部分を占めていると言われています。
そのため「肝がん」と言えば、ほとんど「肝細胞がん」のことを指します。
日本では、年間約3万人の方が、この「肝がん」で亡くなり、男性においては、肺がん・胃がんに次いで、がんによる死亡の第3位となっています。

【肝がんの原因は?】

肝がんになる原因の多くは、肝炎ウィルス(C型、B型)の感染による慢性肝炎や肝硬変です。
日本では、肝がんの約60%がC型肝炎ウイルスの持続感染、約15%がB型肝炎ウイルスの持続感染に起因すると試算されています。
つまり、C型肝炎ウイルスや、B型肝炎ウイルスになったことが原因で、そのウイルスが排除されずに「肝がん」(肝細胞がん)へと悪化してしまう方が非常に多くを占めているということですね。
また、大量の飲酒により発がんリスクが高まるため注意が必要と言われています。

【肝がんになるとどんな症状があるの?】

肝がんが進行した場合、腹部のしこりや圧迫感、痛み、おなかが張った感じなどを訴える人もいます。
また、がんが破裂すると腹部の激痛や血圧低下を起こします。

他には、肝硬変に伴う症状として、食欲不振、だるさ、微熱、おなかが張った感じ、便秘・下痢などの便通異常、黄疸(白目や皮膚が黄色くなる)、尿の色が紅茶のように濃くなる、貧血・こむら返り、浮腫(むくみ)、皮下出血などがあります。肝硬変が進むと肝性脳症という状態になり、意識障害を起こすこともあります。

また、肝臓に血液を運ぶ門脈の流れが悪くなり、血行が悪くなると、食道や胃などの静脈が腫れてこぶのようになります(食道・胃静脈瘤)。これらのこぶが破裂して(静脈瘤破裂)、大量の吐血や下血が起こることもあります。

参考・一部引用:がん治療.com 肝がん

「樋口宗孝がん研究基金」って何?

樋口さんが亡くなられた後、その樋口さんの魂を受け継ぎ設立された団体があります。

それが、「樋口宗孝がん研究基金」

公式HPリンク

 

「樋口宗孝がん研究基金」は、2012年、小児がん・若年性がん支援を目的に設立された団体です。

晩年、樋口さんは、ミュージシャンを目指す若者の教育にも熱心であった事から、次の世代を担う子供たち、若者たち、特に、がんという病と勇敢にも闘う子供たち、若者たちを応援するものにしようとこの団体が設立されたそうです。

募金やイベントやグッズ販売の収益を、がん疾患啓発イベントの運営、がん研究団体・研究者への支援に充てる活動を行ったり、毎年チャリティライブを開催し、小児がんや“AYA 世代(15 歳~29 歳)”と言われる若くしてがんと闘う若者たちを、ロック音楽を通して勇気づける支援を行っています。

チャリティライブには、これまでLOUDNESSやLAZYメンバー、デーモン小暮さん、斉藤和義さん等の大物ミュージシャンが参加されたり、生命保険会社のチューリッヒ生命が協賛したりと、徐々にこの団体の知名度も高まっています。

樋口さんがいかに大きな影響を与えたミュージシャンであったかが理解できますね。

 

★ちなみにこの「樋口宗孝がん研究基金」に募金をすると、グッズをもらえるとか、もらえないとか…。

筆者が募金をさせていただいた時のレポートは、こちらから!

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「樋口宗孝がん研究基金」様に募金しました

 

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